高山のゲストハウスの素敵な3軒をご紹介
9月末、台風の影響を思いっきり受けながらも堪能した飛騨高山&古川の旅ではゲストハウスプレス主催「会いに行く旅」の1泊イベントを含め3つの宿に滞在しました。とてもすばらしく、特徴も少しずつ違いましたのでそれぞれ個別にご紹介します。今回ご紹介するのは3日目に宿泊した飛騨高山ゲストハウスとまるです。
飛騨高山で3つの素敵なゲストハウスに泊まってきました!ー1. Cup of Tea
飛騨高山で3つの素敵なゲストハウスに泊まってきました!ー2. Tomarotto Hostel(とまろっとホステル)
飛騨高山ゲストハウスとまる
飛騨高山ゲストハウスとまるは、新規オープンが続く高山では古株のゲストハウスということになります。2010年オープン。初めてここに泊まったときに、その家庭的な雰囲気にほんわかしたことをよく覚えています。
今回3年ぶり?にこちらに宿泊しましたが、やっぱりなんというか古い一軒家(元商店)を自分たちの手で改装したっていうのがよくわかるつくりで、表のラウンジなどもそんなに広くはないのですが、なんともあたたかい雰囲気で「やっぱりいいなあ」って改めて思いました。どういう部分で「やっぱりいいなあ」なのか、ちょっと考えてみました。
オーナーの横関真吾さん・万都香さんへゲストハウスプレスでインタビュー取材もしていますので、ぜひご覧ください。
ラウンジの居心地が抜群によい
とまるは築80年は確実に経っているという古い商店兼住宅を改装してつくられたゲストハウスです。間口が広く道路から中の様子がわかりやすく、ご近所さんがふらりと普通に入って来るような雰囲気があるのと、ちょっとレトロな風合いが親しみやすさを生んでいるのか、居心地がとてもよいんですよね。
決して豪華でもないしめちゃめちゃ広いわけでもないのですが、宿泊人数に対してのラウンジの面積を考えるとかなり一人あたりの割合は高いですし、高山や周辺地域の情報がたんまりあるので、そういう意味でもゆっくり落ち着いて過ごしやすいのかもしれません。
和室中心、懐かしいような古きよき日本が残る館内
ラウンジの横の廊下にキッチンエリアがあり、その奥にドミトリーと個室がある宿泊棟があります。暗い階段をトントンと上っていくと2部屋、男女混合ドミトリーと女性ドミトリー。その奥に和室の個室という構成です。
個室は窓からの光が差し込んで気持ちいい!
個室は和室で、広い窓から外の光が入ってきて気持ちがよさそうです。いわゆる「高山っぽい」というか「日本的な部屋」に泊まってみたい人は和室は「わおっ」ってなりそう。
ドミトリーのベッドは手作り。頑丈につくってあります
ドミトリーも古いぶん、より掃除がしっかりされているのがわかって清潔感があります。ベッドも特別にデザインしてしっかり頑丈につくってあると言われてました。
今は新しくてプライバシーもバッチリで、電源もバッチリあって、静かでみたいなドミトリーもたくさんあって、こういう和室をアレンジしたドミトリーってちょっと「昔なつかし」みたいになってきましたが、設備が古くなってきたときこそ、その宿のポリシーやクリンネス(清潔感)がわかります。新店はきれいで当然、ですからね。
自分が宿に求めているものって何だろう。居住性?利便性?価格?親切さ?
結局のところ、自分が宿にもとめているものの優先順位によって「いいゲストハウス」っていう尺度も変わってきます。とにかく新しくてピカピカでオシャレなのがいいの!という人もいれば、「価格第一、安くてなんぼ」な人もいる。まわりのゲストやオーナーさんとの交流が何よりも楽しみという人もいれば、わりと放っておいてほしい人もいる。寝心地優先な人もあれば、盛り上がれるか?が大事な人もいるかもしれない。
自分自身、何が好きで、何が嫌いか? どういうスタイルが好みなのか?
突き詰めて考えると、どういうふうに生きたいか?にも近いような話になるのかもしれないけれど、とにかくゲストハウスっていろんなタイプの宿があって、これが標準というのがないので、だからこそおもしろいし、当たり外れも好みも大きく違っていて。そのことはでも悪いことではなくて、むしろ正解がなく「自分で決める」ことを求めるおもしろさがあると私はいつも感じています。
ザ・ゲストハウス!ファミリー経営のあたたかさを求める人に
飛騨高山ゲストハウスとまるは、横関夫妻と2人兄弟のお子さん、スタッフやヘルパーさんで運営しているファミリー経営が特徴の宿。駅に近いという利便性と、大きすぎない規模感、あたたかみのあるどこかかわいらしいインテリアや対応のバランスがとてもよいゲストハウス。小さな宿なので、特に個室は予約が取りにくいときもあるけれど、高山に来たら一度は泊まってほしいゲストハウスです。