壱岐島は福岡県博多港からジェット船で1時間5分!
壱岐(いき)ってどこにあるかご存知ですか?わたしは島旅が好きであちこち行きますが、この島が長崎県だというのは実は今回初めて知りました。でも、行き方としては福岡・博多港からが便利!ジェットフォイルで1時間5分で到着します。このジェット船内、なぜかTVがついていて、その日はNHKニュースとかカーリングの世界選手権とかやってました(笑)地元密着型!ですね。
出発前にものすごーく「シートベルトをしっかり締めるように!」と言われます。なんでも数ヶ月前に、クジラ?と衝突する事故があったらしく、その衝撃を避けるためということでした。そう言われるとなんか出るかも!?と思って、イルカ・クジラ系の面影を探してしまう、ドルフィンスイマーなわたしです。
壱岐島は結構広いので、レンタカーを借りるか、ちょっと大変だけど船の発着にあわせて走っている路線バスをうまく利用するか、またはがんばってレンタサイクル(電動)を使うか、という選択肢を迫られます。歩いてぐるっと一周、レベルの島ではありません。
みなとやゲストハウスは壱岐・芦部港近く
今回滞在した「みなとやゲストハウス」は、ジェット船も到着する芦部港の海を挟んで反対側、芦辺浦という集落の真ん中にあります。昔は遊郭(!)だったというかなり立派な建物。以前は1階部分が全部シャッターで覆われていて、中の様子は全くわからなくなっていたそう。
今回の訪問は雑誌の取材企画でした!
この宿をはじめたのが、大川漁志さん、香菜さん夫妻。香菜さんとは2年ほど前にゲストハウス開業希望者のための合宿セミナーで知り合いました。(わたしも講師のひとりだった)当時から壱岐に移住し、新たに地域おこし協力隊のメンバーとして、海女修行を積みつつゲストハウスをやりたい!という話を聞いていて、応援していました。
1年ほど前に開業したというニュースは知っていましたが、なかなか壱岐は遠い。そのうちそのうち、と思っているとき、お世話になっている雑誌ソトコトより、「ゲストハウス特集」の号が出るという知らせ。情報提供とともに、こちらのみなとやさんに取材に行かせてもらえることになりました!
みなとやゲストハウスはヤングな釣り師と海女の夫婦が運営
大川漁志さんは、生粋の壱岐っ子で釣り師。大学以降は壱岐を出てアートの分野で活躍。福岡などで美術の専門学校講師などをしていましたが、地元・壱岐に戻って生活。そんなとき香菜さんが壱岐にやってきて、知り合い意気投合。ゲストハウスをやろう!という話になり、昨年2016年4月に開業。今は結婚してもうすぐお子さんが生まれる!というおふたりです。
まーそんな簡単に書くプロフィールの中身はもちろんいろいろ紆余曲折、大変なことがたくさんあったわけで。
そんな開業までのエピソードや、地域との関わりなどをインタビュー取材しつつ、出たとこ勝負、1泊2日でいろんな出逢い旅を体験しつつ、それをわたしが文章にして発信する、という役割でした。いや〜めっちゃ大変だったけど楽しかったです!!
島は広い。レンタカーも借りて移動
編集部で車を借りてくださっていたので、あちこち壱岐の名所を巡って写真を撮りつつ、旅要素も楽しみつつ。
壱岐という場所は、渡来人がやってきたルートに当たるので、歴史も古く、古墳などの遺跡もあるし、自然のダイナミックさもハンパないし、気候がいいからお米から農作物、海の幸はもちろん壱岐牛っていう牛肉まで育てているので、見どころ・食べどころが豊富。
ただ、見どころが多いけれど、全てにおいてここにしかない!絶対感はなく、面積も広いから島っぽい感じもしないので、そういう意味では観光的な売り方が難しいのかもしれない。五島列島みたいな古い教会とかもないしね。
海もすごくよさそう〜ウニが名産。
とはいえ、そんな贅沢が言えるくらい、景色も食も何もかも一級品。海も圧倒的に美しい〜。釣りが好きな人にはたまらない場所だそう。
壱岐はウニが名産。ウニやアワビなどの海産物を捕るのが海女さんの仕事。現役海女さんが高齢化してきて後継者をということで、数年前25年ぶりに募集した新人海女に立候補したのが、香菜さんでした。ただウニなどの漁は5〜9月の季節営業、壱岐のウニは人気だけれど、やはりそれだけでは食えないという現実もあるそう。
宿の内部をじっくり見たり
今回はゲストハウスの取材!というのもあるので、宿の内部もじっくり見せてもらいました。めちゃめちゃオシャレ!!なんですけど〜
旦那さんの漁志さんがデザインなど美術関連のオシゴトもされてるというのもあり、センスがいい。基礎の部分とか床の構造あたりは大工さんにやってもらったものの、他の造作などはほぼDIYで、自分たちや仲間に手伝ってもらってやったというのがすごすぎる。
今、自分も事務所スペースをあれやこれやいじってるところなので、いちいち床材なんかも気になってあれやこれや質問しまくりました(笑)
宿のエピソード聞いたり
取材では、いろんなお話を聞きました。
今回の取材は、編集の方とカメラマン、そしてわたしという3人体制、取材のベテランの方に助けていただけるというのはなんとも心強く。
取材の成果は雑誌ソトコト6月号にて!
壱岐のあちこちについてはまた別途ご紹介しますね。
取材の成果は、GW中に発売されるソトコト6月号に掲載されますので、お楽しみに。
取材旅から校了まで2週間という相当ツメツメなスケジュールでしたが、なんとかやり切りました!ソトコト6月号は、わたしが4ヶ月に1回担当させていただいている「地方の暮らし」というコラム連載もあるのですが、そちらも今回当たっていて、なんだかソトコトまつりみたいになってしまっていやはやありがたいやら恥ずかしいやら・・・。でも是非みなさま来月号は買って!読んでください〜(笑)