四国の駅前は繁華街じゃない!という衝撃の事実
高知・土佐山に通うようになって半年近く、土佐山行きのバスが高知駅前から出る&リムジンバスや大阪からの長距離バスも高知駅前のバス停で降りるのでよく使うのですが、まあなんというか、整備されて小綺麗なんだけどいわゆる県庁所在地の駅前繁華街のイメージを持って降り立つと、ん?って思ってしまうスッキリ加減。
だって駅前一等地にある大型店がホームセンターコーナンですよ?ホームセンターってそういう立地にあるものでしたっけ?どちらかというと駐車場がたくさん必要だし郊外にあるんじゃ?
コーナンの横を痛車的なラッピングがされた路面電車がチンチン走っているというなんとものどかなというか日本的というか、不思議な光景です。
土佐山行きのバスは1日5〜7本のみ!どうしても待ち時間が・・・
ホームセンターコーナンをぐるぐる見て回るのも悪くはないかもしれませんが、その後のバスを考えると手荷物もって、また大きな買い物をしてしまうのも厳しい。土佐山帰りのときも、やっぱりリムジンバスやら高速バスに乗るし、何もわざわざ高知のコーナンで買わなくても、と冷静に思うのでやはり却下。 ということで、今までわたしが取った方策をシェアしてみることにします。電車やバスを使った高知観光でちょっと時間ある!ってときに参考にしてもらえたら。
高知駅前で2時間の自由時間、何する?
1.定番・ひろめ市場まで路面電車で向かってサクッと飲んで帰って来る
高知といえばカツオのたたき。やはり豪快な魚介類が安く食べられるのはうれしいもの。ひろめ市場はカンタンに言うと屋台村みたいなところなのですが、カツオのたたきの有名店からスイーツのお店、インド料理まで、かなり雑多でアジアな市場みたいな雑多な雰囲気が漂う楽しい場所となっています。
昼間から地元の人と観光客たちがワイワイガヤガヤと相席で入り交じっている様子はまさにアジア的というか高知的。昔からあるかと思いきや、サイトを見る限り、1998年オープンとそんなに古くからあるわけでもないようですね。
ここでカツオのたたきを食べるなら、超有名店、市場の中央あたりで豪快に炙ってる姿が見られる明神丸で行列に加わってゲットするか、ツウがおすすめする名店やいろ亭で食べるか?かな。ワクワク体験!なら前者、しみじみうまい、味重視なら後者かも。
他にもお土産屋さん、お惣菜屋さんなども入っているので、そういうのを買ってその場で食べるのも楽しい。鯖寿司買って隣の店で小ジョッキ頼んでその隣の店の天ぷらをアテにして食べる、みたいなのもコスパよしです。
アクセスですが、高知は路面電車がわりと長距離を走っている街。とさでん交通の路面電車は日本で現存する路線で最も歴史があって、軌道線のみの距離は日本一なんだそう。駅から歩いて15分〜20分でひろめ市場まで行けますが、どうせなら行き帰りどちらかは、駅前から出ている路面電車で向かうのも楽しいです。
そうそう、電車の行き先のところに「ごめん」って書いてるのもあって、(そういう地名がある)なんだか高知に謝られてるような不思議な気分になります。 欠点があるとすれば、うっかりいろんな店をはしごして過ごしてたら、次のバスの時間を逃しそうになるところですね。
ただ土日は賑やか過ぎて席の確保が難しいときもあるかもしれないので、ランチ時は候補から外すなどの措置を取るほうが懸命かもしれません。 参考記事:ひろめ市場公式サイト 参考記事:ひろめ市場で高知の名物グルメを堪能してきたよ!(詳しいアクセスなど書かれてます)
2.敢えて駅周辺から出ない!観光案内所と龍馬伝パビリオンを堪能しまくる。
駅前の観光案内所は気合いが入ってます!高知観光情報発信館とさてらすは、高知県内のいわゆる観光パンフレット類が全て揃ってるんじゃないか?っていうくらい広いスペースがあり、館内の案内VTRでは大阪の芸人さんが高知を案内!みたいなのが流れていたり、高知のお土産物ショップがあったりします。
そしていつまでも龍馬推し!龍馬伝が終わっても、高知はやっぱり龍馬。空港名も高知龍馬空港にしちゃたくらいですからね。幕末愛がすごいです。ということで隣に、龍馬伝のセットが移築されて、パビリオン「龍馬伝」幕末志士社中っていうのがあったりします。(有料なのでわたしは入ったことがないのですが、幕末の歴史など好きな人はきっと楽しいかと)
誰かが言ってたんですが、高知は他の四国3県と違って、瀬戸内海に面しておらず、深い山に囲まれたある種孤立した土地。ずっと太平洋ばっかり見てたから、「江戸」とか「京都」じゃなくて、いきなり海の向こう、「海外」のことを考えて幕末藩士が出たんじゃないか?と。確かにそれはあるかもなあー、この広い太平洋を見ていたら、この先は亜米利加じゃー!ってなるかもしれないなあと。薩摩も同様ですしね。
正直、座るところもあって冷暖房完備でお店やインフォメーションデスクもあるので、1時間くらいここでぼーっと暇つぶししてるじっくりいろいろ見てまわることもあります。駅の中にカフェ(7Spotが使えて電源もある)やパンショップ、コンビニ、お土産屋さん、居酒屋もあります。
駅の裏手にはドラッグストアもありますし、幕末三藩士像を背に右手方向には地元のスーパーもあるので、そうしたところを巡るのも楽しいです。 参考記事:高知旅ひろば
3つ目は個人的趣味がかなり入ってますが、女子向けにはこちらが一番かも?
3.繁華街の反対側、セブンデイズホテル周辺のカフェやショップをみてまわる
わたしはこのブログとは別に、ゲストハウスプレスという媒体をつくっていて、日本の旅のかたちについてよく考えたり調べたりすることがあります。
そうした中で高知市内で経営している小さなビジネスホテル、セブンデイズホテルの成功談の本を読んだことがあり、(今探したんだけど見つけきれず)一度は行ってみたい!と思っていたのですが、この秋念願叶って宿泊してきました。(ホテルについてはまた別途記事にしますのでしばしお待ちを!) すぐ近くに姉妹ホテルのセブンデイズホテルプラスもあります。
セブンデイズホテル 公式サイト 参考記事:気が利くね、四国のサービス産業
高知駅から荷物がなければ余裕で歩けるこの近辺。高知駅を背に右手に日曜市や大丸、ひろめ市場などがある高知市内随一の商店街がありますが、その反対側、左手に位置するこのあたり。セブンデイズホテルがギャラリーを併設していたりして高感度のゲストが多いからなのか?歩いていると「え、こんなところに!?」というショップがフラッとこの近辺にあったりします。
ウフ本店(セブンデイズ+の目の前にある雑貨&リネンショップ) ビームス高知(はりまや橋近く。路面店って好きです) テルツォテンポ (今一番行ってみたいカフェ)
番外.はりまや橋周辺まで歩いて行って、がっかり名所を堪能して帰ってくる
ひろめ市場にしても、カフェ巡りにしてもどちらからも歩いて行ける範囲にある「観光名所」はりまや橋。 はりまや橋って何?なんで観光名所なの?とその由来もよくわかっていなかったのですが、どうやらよさこい節の歌詞に出てくる伝説の橋→昭和30年代の映画「南国土佐を後にして」の主題歌で歌われてから広く知られるようになったようですね。
世界中で3大がっかり名所と言われる場所がありますが、高知のはりまや橋は、なんとなくシンガポールのがっかり名所(かつてはほんとに小さくてがっかりだったが国威をかけて大きく作り替えた)マーライオン像と似た運命を辿っているように思えます。 橋なのに、全長20m位しかなく、幅のほうが広い。 橋なのに、下に川が流れていない。 橋があるはりまや橋交差点は、高知で一番交通量が多く、情緒が・・・。
と、ツッコミどころ満載なのをなんとかしたい!と高知市はがんばってます!橋をみんなのイメージどおりに作り変え、埋め立てられてた川をなんとか水辺っぽくし、写真撮影が出来るようにし、公園にして、とにかくがっかりと言われないように頑張る!(と思ってるかどうかは知りませんが)という涙ぐましい努力が垣間みえる名所。
そんな目でこのはりまや橋を見るとおもしろいかもしれませんよ! でもまあ、やっぱり幅20mですから・・・。というか、そもそもその伝統別にどうでもいいんじゃ?とか、そういうことは言わないでおきましょう。
参考記事:はりまや橋(高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」)
参考記事:逆に行きたくなってくる「日本三大がっかり名所」って知ってる?(RETRIP)
高知駅周辺から半日以上時間があるときは、ぜひこちらもご参照を〜
山向こう、四国・香川県高松に行ったら何するシリーズもよかったらどうぞ!