トゥルム2日目は朝から大雨。さあどうする?
トゥルム2日目の朝。
ホテルの窓から外を見る。いや、見なくてもわかると思うくらいの雨音。すごい雨が降っていた。
事前の妄想予定では、トゥルムでは自転車を借りて移動しながら大小さまざまなセノーテを巡るみたいなことを想像していた。が、しかしこの天候ではそんなことは「ぜったいやりたくない」レベルのこと。さて、どうしようか?
長旅でトゥルム滞在が5日間とか期間が決まっていないという旅なら迷わず「今日は休養日」とばかりに宿にお籠りするのがベストだけれど、いかんせん今回の旅は10日の予定に2カ国巡るという日程にしていて宿もすべて決めていたため、トゥルムでまる1日使えるのは今日だけという状況だった。
簡単なキッチンがついている部屋だったので、とりあえずお湯を沸かし、日本から持ってきていたコーヒーのドリップバックを入れる。ベッドがダブルしかなくて、そういう関係じゃない女子2人が寝るには若干窮屈さはあったけれど、部屋自体はとても広く、小さなソファやテーブルセットなどもあって快適。雨で濡れた服を干したりしつつ作戦会議をする。
決まったのは「とりあえずグランセノーテには行きたい」というのと、「今日は宿からタクシーで直行しよう」ということだった。とにかく雨がすごすぎてそれ以外の選択肢は考えられなさそう。コレクティーボと呼ばれる乗合バンみたいなのも、グランセノーテまで行ってくれるかは未知数だったし、ホテルの受付にいたおねえさんにもタクシーがベストと言われ、ホテル前まで呼んでもらえることになった。
タクシーでグランセノーテへGO トゥルムからは5km弱
グランセノーテの魅力はその透明度と水中に入ってくる光の帯。光の帯を見るには朝10時までがベスト、なんていろんなネット記事にも書かれていたのでその気まんまんだったのだけど、当然この雨空で光が射すなんてことはありえない・・・。
ただ、水中でシュノーケリングする気は満々だったので3点セットはバッチリ持ってきていた。(マスクとシュノーケルはレンタルもあります。フィンの貸出はダイビングのみ?あまり使ってる人いなかった)水中に入ってしまえば雨でもなんでもどんと来い!
ということで、濡れてもいい服を着て、濡れてはいけないものの持参を最小限に抑え、貴重品はジップロックに入れていざ出陣。
タクシーで少しプラヤ・デル・カルメン方面に北上し、途中から脇道に入ってグランセノーテへ無事到着した。メキシコはまだカードよりも現金を使う場面の方が多いようで、セノーテはどこも入場料結構高いんだけど、メキシコペソかUSドルどちらかの現金のみなので要注意。このときは次の日それで大混乱するとは思ってもいなかったのだが・・・。
入口で入場料(180ペソまたは$10)を払って中へ。ちゃんとエントランスがあって、中はちょっとした公園みたいになっていた。貴重品を入れるロッカーと着替えができるやや広めのトイレがあり、そこで水着に着替える感じかな。ロッカー(30ペソ)やレンタル品は有料。IDを要求される場合もあるので一応パスポートは持っておいたほうがいいかも。
そんな調子ではやる気持ちを抑えながら準備を整え、いざセノーテへ。
少し陥没したみたいになってる穴へ降りていきます。すでにダイビングやシュノーケリングをしてる人で賑わっていた。土砂降りの雨は少し小降りになっていたのはラッキー。ウッドデッキのようなところを歩いて水中エントリーゾーンへ。確かにこれは透明度がすごい。
うきうきして水中へどぼんと入る。おーーこれは!
当たり前なんだけど、セノーテというのは真水なので、浮力がない。海と同じように素潜りで潜り込んで、そこから水中へ浮上しようとするときに妙な重さを感じるのだ。
今日は雨で光が差し込まないぶん、鍾乳洞みたいになった洞窟の中が暗く、エントリーポイントから少し奥に入るだけでもう真っ暗。スキューバダイビングをする人は、この暗い中をライトを照らしながら洞窟内のトンネルをくぐり抜けたりするみたいだった。
なんか思ってたのと違ったけど、これは冒険気分で楽しいではないか!
天候が悪かったからか訪れている人もそこまで多くなく、ほとんどの人が水面にプカプカ浮いてるだけなので、フィンを持って少しでも潜り込むとフリーダム。
残念だったのが、こんなに暗いと想定してなくて、水中での写真撮影がGoProカメラの設定ミスもあってほとんどアウト(ピンぼけまくり)なのと、その時はもう少し撮れてるかなと思っていた動画もあとでみたら単なる黒い映像になってしまっていたのが残念。
浅い水面には亀がいて、蓮の葉と花のようにもみえる水中の草がすごくきれい。
結果的に、光のカーテンは体験できなかったけれど大満足のセノーテ訪問になったのだった。
グランセノーテ
メキシコ・カンクンから南に3時間弱、トゥルム近郊にあるグランセノーテにツアーを使わず行きました。自力で行くにはトゥルムまでバスかコレクティーボ(乗り合いバン)で来てそこからタクシーか自転車が定番のようです。
参考情報(外部リンク)
神秘の泉!グランセノーテの楽しみ方・アクセス徹底ガイド
← メキシコ・トゥルムTulumをぶらぶら歩く。メインストリートは庶民的な雰囲気とスタイリッシュさが交わったよい雰囲気。