2.3 Book 読書ログ 2.5-1 Mindset 楽しく仕事をする方法・マインドセット

『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』ーワンダラーユウコの読書ログ#018

あれやこれやとなかなかタスクに手につかない人に。

昔からマルチタスク志向といえば聞こえはよいけれど、ひとつのことに集中できず、かつ「重要かつ緊急」な予定ほど避けたくなってギリギリまで手をつけなくなってしまう。

そんな人はわたしだけじゃなかったのね・・・と心がちょっと軽くなる本です。

先延ばししても、だからこそなし得ることもある。というメッセージ

アメリカっぽいなんとも全編ユーモアにあふれた気の利いたエッセイ本なんですが、でも確かにかなりわたしのような重度な先延ばし屋にはほっとする記述も多く。冒頭はこんなかんじ。

 

このエッセイを書こうと思い立ったのはもう何ヶ月も前のことだ。それがなぜいまいなってとうとう書き始めるに至ったのか?ようやく暇ができたから?いや違う。いまの私には、採点しないといけない答案、記入しなくてはいけない教科書の注文書、審査しないといけないアメリカ国立科学財団の提案、読まないといけない論文の草案があるからだ。この行動に、「意義ある先延ばし」の本質が現れている。私は、先延ばしに意義を見いだせば、先延ばしやが効率的な人間に変わると気がついた。信じられないかもしれないが、上手に時間をつかって多くのことを成し遂げる人として、尊敬と称賛を集められるようになるのだ。ー第1章 先延ばしに意義を見出す(P10)

そう、まさにわたしも他にやったほうがいい原稿とかメールとか調整とか写真の整理とかがあり、ブログの記事も他に書きかけのがいくつかあるにもかかわらず、この本の紹介に手をつけているところ。

 

「先延ばしについてのエッセイ(第1章)」でイグノーベル文学賞受賞

先の紹介した冒頭からそれほど長くない文章が、自身のサイトだけでなくいくつかの雑誌に掲載され、たくさんのファンレター?をもらうようになり、なんと2013年にはイグノーベル文学賞を受賞したらしい。まちがってもノーベル文学賞ではない、イグノーベルのほう。

ちなみにイグノーベル賞とは

イグノーベル賞(イグノーベルしょう、Ig Nobel Prize)は、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである。1991年、ユーモア系科学雑誌のマーク・エイブラハムズ英語版編集長が廃刊の憂き目に遭いながらサイエンス・ユーモア雑誌『風変わりな研究の年報』 (Annals of Improbable Research)を発刊する際に創設した賞であり、面白いが埋もれた研究業績を広め、並外れたものや想像力を称賛し、科学、機械、テクノロジーへの関心を刺激するため始めた。 その雑誌と編集長がイグノーベル賞を企画運営している。共同スポンサーは、ハーバード・コンピューター協会、ハーバード・ラドクリフSF協会といった世界のSF研究会が数多く協賛する。

 

著者のユーモアがにじみでていておもしろい

第2章以降は、1章のエッセイをもとに、もう少し細かくこの属性というか性質について分析し、さらに先送り屋が自分を認め、自己嫌悪に陥ることなくその特性を活かしながら、「でもいろいろ他にやってるからいいんだよ、実は」という気づきを得るためのノウハウというか分析が記されてます。

妄想の「完璧主義」と「先送り」には関係がある

わたしの中で「ああ、そうそうそう!!」と非常に納得感が高かったのがこの2章の「完璧主義が先延ばしを招く」の項。ここでは実際に完璧にすることにこだわる完璧主義者ではなく(そんなことはできたためしがない)、妄想の中で自分が「完璧なもの」をつくりあげて称賛を受けているシーンなどを膨れさせる。

 

その妄想が、感覚上の完璧主義を生む。実際になにかを完璧に、またはほぼ完璧に行うかどうかとは一切関係がない。引き受けた仕事を完璧にこなしている自分の姿、完璧とはいかないまでも非常に優れた成果をあげている姿を妄想うsること、それが先延ばしやに共通する完璧主義である。

完璧な姿を妄想することが、どうやって先延ばしを助長するのか?まず言えるのが、物事はそう簡単に完璧にできない(少なくとも私はそう思う。いずれ、何かを完璧に成し遂げるときがきたら、それが本当かどうかはっきりするだろう)。また、完璧にするには時間がかかる。それにしっかりとした準備も必要だ。原稿を査読するとなれば、当然ながら丹念に読み勧めていかないといけないので、かなりの時間がかかる。(中略)

ーそれからどうするか。何か別のことを始める。査読しないといけない原稿は、メモ書きや手紙、ポテトチップスの空き袋、ファイル野山など、デスクに積まれていくものの下敷きとなって見えなくなっていく。そして6週間ほど過ぎた頃に編集者からメールが届く。

 

この後、編集者が納期の遅れでクビになるというような妄想が膨れ上がり、その後ようやくなんとかギリギリになって行動し、完璧とは程遠いかろうじて合格点といえる仕事をなんとか収めたというエピソードが続く。

その他にも「やることリスト」にささいな行動を書いて、全部消す、とか。先延ばし屋は二度寝が好きとか、個人的にギクッとすることばかりwなんだけど、まあでも、確かに自分も全然できてないことだらけと思ってるし、実際そうだけど、そうはいっても誰かの人生をどうにかするほど迷惑はかけていないし、自分がやってるフリーペーパーの発行が多少遅れても、誰も困ったり怒ったりはしないものね、と思ってやっぱり今日も先延ばしをする日々が続いている。

仲間!と思った方、ぜひどうぞ。ちなみに同時にそれとはまったく視点がちがう精神科医の先生が書いた『脳のパフォーマンスを最大まで行きだす神・時間術』という本も読んでいるので、自分の思考がどんなふうに動いていくのか個人的には楽しみです。

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