ちょっと久々読書ログ
ちょっぴり久しぶりの読書ログ記録ですが、本を読んでいなかったわけでなく、感想などを書く気力が乏しかったせいで期間が空いてしまいました。だいたい図書館で借りた本だから、返却期限との戦い(笑)でもあるわけです。
というわけで、今回ご紹介するのはこちらの本。
すぐぐうたらしてしまうそこのあなた!ドキっとしませんでしたか?(笑)
といっても、この本を手にして読んだということは、当然わたしも同類なわけですが。
「勉強・片付け・仕事 行動につながる55の方法ーやらなきゃと思っているのに動けないあなたへ」というサブタイトルがついております。
この本、ビジネスアイデアHACKの世界では知られている方で、シゴタノ!というサイトにも記事を投稿されている佐々木正悟さんが書かれているすごく読みやすい本です。55のトピックであれやこれや「できない理由」を理詰めで解き明かし、解決法を提示してくれています。
例えばこんな方法ー現状を手放す・カンペキ主義をやめるなど
方法1〜55まで。目次を見ているだけで「アタタタ」と思い当たる節がばしばしとあり、また以前からこの手の本はちょくちょく読んでいたので、知っていることも多いのですが、知っているからといってやれてるかどうかは別。
ただこの本を読んでみて、改めて「へえっ!そうなのか」と思ったこと、対処法などを少し紹介してみたいと思います。
表紙に書いてあるのが「現状を手放す」「カンペキ主義をやめる」「スタンバイ状態をつくる」といったこと。それぞれの項目に解説と手法が書かれています。
方法01 未来の自分に期待しない
まずはちょいと冒頭から引用してみます。
すぐ行動できない人の口ぐせは「あとでやる」です。「あとでやる」という気持ちの裏には「あとでならできる気がする」「あとでやったほうが速くできるはず」という気持ちがあります。でも実際は、そんなことはありません。あとでやったところで自分の才能も状況もほとんど変わらない「いま」が再びやってくるだけです。
うっ、なんかわかる気がする。実はこれ心理学的にも証明されている正常な心理状態なのだそう。自我を守ろうとする正常な心理的機能として、「未来の自分はつねにいまの自分より有能で素晴らしい」と思いがちな楽観的思考があるのが人間という生き物らしい。
ということでここで勧められている方法は、「未来の自分が行動しやすいように準備をしておく」こと。ちょっとのパワーですぐ取り掛かれるように、きちんと準備しておくのが大事。
方法03 現状を手放す
人は、すでに持っているものを失いたくない。これは状況にも同じことがいえます。現在の「心地よい状況」を失いたくない、ということです。「もしかしたら現在の状況よりも悪くなるかもしれない」から、新しいことを始められないのです。(中略)ダイエットができない、貯金ができない、というのもこの心理です。ダイエットをすれば少なからず苦痛をともないます。食べたいものを我慢したり、運動をしなければいけない。今はたしかにちょっと太っているけれども「心地よい状態」にいます。その現状を失いたくない。だから、すぐやれないのです。
これはちょっとマインドの話になるんですが、かなり大事な指摘で、人間の心理の原則なのだと思いますが、そこを突破するために、まずは一歩 のハードルを下げてあげるのが重要になってきます。
この現状を脱するためには「一気に変えようとしない」のが大切だといいます。まずは現状の「快楽を捨てる」ということに注力するのが大事だと述べています。快楽を捨てて、苦痛を選択するという2つのことを同時にやろうとしすると、かなりハードルが高すぎる。だから最初の「快楽」にあたる現状を捨てることを認めることからスタートすべき、というわけです。
方法09 大きすぎる夢を抱かない/方法10 夢を紙に書いて満足しない
この辺が結構おもしろかった部分で、いわゆるスピリチュアルなセッションや、宝地図みたいな願望マップをつくろう、というのと相反する・・というより、その一歩先の現実化の部分で肝になる部分だなあと思いました。女子はここの部分でつまづく人が多そう。(男性もいっしょか?)
目的意識が強くなりすぎると、目の前の地味な作業が手につかなることがあるのです。もちろん「やりがい」を持つことはよいことです。ただ、ゴールばかりに注目するタイプの人は、目の前の仕事を先送りしてしまう傾向にあります。心理学者の中にはこのタイプを「夢想的グズ人間」と呼ぶ人もいます。このタイプはイマジネーションの世界にエネルギーを注ぎすぎるのです。
目的を実現するには、実行可能な作業にまで落とし込まないと、動けなくなります。まずどんなふうに「体を動かすことができるのか」を考えてみましょう。月に100万アクセスを誇るブログだって、最初は指先のキータッチから始まるのですから。
いやいやーなかなかに辛辣というか、事実です。この手のひどいのが口先だけのビッグマウスなギャンブラーとかなのかも。
さらに、「方法10 夢を紙に書いて満足しない」ではこんなことが書かれていました。
目標を明確にして、それを常に意識することで、モチベーションを高めるのは悪いやり方ではありません。しかし、明確にした目標のおかげで、いつでもモチベーションが高まるかといえば、そういうわけでもないのです。1月1日に立てた目標は、1月1日にはワクワクできても、1月2日になると、それほどでもなくなる、ということがよくあります。ゴールのイメージと実際の作業にはかなりのギャップがあります。ゴールは華やかでも、実作業は地味なもの。ゴールが華やかで大きなものであるほど、地味な実作業の量も増えるのです。
夢を紙に書くというのは、「パッキング」(いろんな作業をひとまとめにした状態)の段階なので、そのままだと実現に向けて動き出すのが「大変すぎて先延ばし」になってしまう。なので、その夢を細かく分解して、現実化に向けて「今すぐやれること」を見つけていく。この作業がない限り、夢は夢のまま、一生絵に描いた餅になってしまう、というわけです。
さらに現状維持バイアス(今のほうが先に苦労するかもしれないよりマシ)というのがかかると、ますます先延ばしをしてしまうわけですね。
他にもおもしろい項目がたくさんあったのですが、長くなったのでまずはこのくらいで!
興味ある人ぜひ読んでみてみてください。