ドスオホスの清らかな泉で泳ぎながら清められる
やっとのことでセノーテ入口にたどりつき(前記事参照)、スタンバイしてセノーテへ向かう。ここはとても広いセノーテで、入口が二手に分かれていて、それが中でつながっているような感じ?だった。(入口と出口が違うみたいな?若干記憶あいまい)
ちなみにドスオホスってなんだろう?と思って調べてみたら、スペイン語で dos ojos =Two Eyes2つの目という意味のようだった。たぶん上から見たら入口が2つっていうのが目が2つあるように見えるからなのかな、と想像。
まずは大きな左手にあった穴の入口へ。階段で泉の入口まで降りていき、木でつくられたデッキから入水する。デッキから奥は洞窟みたいになっていて、中はかなり暗いようだ。
セノーテに入る。おおお、冷たい!かなりひんやりとした水が体にまとわりつく。塩分がないからか、昨日のグランセノーテと同様より水が重くのしかかるような感じがする。
セノーテ内は真ん中が陸地になっていて、外周をぐるりと一周できるようになっている感じだったので、友人とともに探検しながら潜り泳ぎしながらぐるっと巡ってみることにした。湧き水だからか水の色が本当にエメラルドブルー。ただ、岩に囲まれているため岩の奥へと泳ぐと真っ暗になってしまう。
時折ダイビングライトを持ったスキューバダイバーたち水底のあたりを泳いでいるのが見える。セノーテでのダイビングは中性浮力が海水より難しいので、かなりのベテランダイバーでないと難しいと聞いた。実際素潜りですら勝手が違うので、浮力の強いウェットと機材があるとより難しいだろうなと思う。
でも、ここではスキューバ設備があれば洞窟の中にある水中トンネルみたいなところを通り抜けたりできるようなので、よりアドベンチャー気分が高まること間違いなし。素潜りでもライトを持参してるとまた全然違う楽しみ方ができるだろうなーと思った。(貸してくれたりするのだろうか・・)
わたしが興奮してあちこち水底まで潜ってくるくる回ったりとかしていると(といってもほんの数メートル)その姿を見た友人が「わたしもやってみたい!」と言い出した。
シュノーケリングは好きだと言っていたので今回一緒にセノーテに来たのだけれど、あまり潜り込みまではやったことがなかったようで、わたしの興奮が移ったのか、見よう見まねで水底へと果敢にジャックナイフダイブのチャレンジをはじめた。
「なんか、ここいいね!」水面に上がってわたしに話しかける友人ともちゃん。なんかすごくスッキリする!と言って、何度も水の中へ。確かに冷たい水が心地よいだけじゃなく、どことなくスーッと清められていくようなそんな心地になる。なんというか富士山の湧水の中に飛び込んだみたいな感じ?(実際湧水の泉だからそのとおりなんだけど)この感覚は確かにお浄めに近いかもしれない。
広いセノーテを、昔子供の頃に行った流れるプール(っていうんだっけ?)のように漂いながら泳ぐ。一度階段を上って、すぐとなりにあるもうひとつのセノーテへ。そこでも同じように漂いながら泳ぎ潜る。
途中で見かけたマングローブのような水たまりは連日雨だからなのかもともとこういう植生なのかわからなかったけど、そんな景色もまた美しい。
グランセノーテよりもさらに暗い洞窟チックな場所なので、撮った写真はGoProの設定ミスが続いたまま謎な画像ばかりを量産してしまったけれど、記録よりも記憶。とても素晴らしい体験になったのだった。
この感じは滝行に似ている・・・(わたしは国内で4回くらい滝に打たれたことがある)。とにかくなんというかからだの内側からぐおっと何かがクリアになったようなそんな感覚になるのだ。美しい水のお浄め効果はハンパない。美しい海ともまた違うきりりとした冷たい水の成果なのか、不思議とスッキリするヒーリングスイムとなったのだった。
ちなみに今回の旅でほか3つのセノーテに入ったけれど、そんなふうに感じたのはここだけだった。次の日行くことになるセノーテイキルも素晴らしい景色だったけれど、水質のせいもあるのか、ここほどクリアリングされた感覚はないので、そういう感覚を得たい人はドスオホス、特におすすめです!足元見られて値上げしまくってるのは気に食わないけど、仕方がない・・・。
スッキリしまくって着替えて出口へ。出迎えのボロバンを待つまでの間、売店で冷たいパイナップルを食べて、にこにこしながら帰路についたのだった。雨は止み、空はこころなしか来たときよりも明るくなっていた。