突然はじまった旅人ワンダラーユウコがあちこちへ「行ってみた」シリーズ。四国からまずはスタートかな。まとめてみるにはこちらから
徳島道・吉野川沿いにある脇町・うだつの町並み
「うだつ」とは、建物の2階の両端にある屋根付きの小壁のこと。 江戸時代に藍染めで羽振りのよかったこの辺りの住人が競って「うだつ」をつけました。当時は火事が多かったので、これをつけると延焼を防ぐことができるらしい。けれどお金に余裕がないとつけられない立派な設備だったので、うだつが上がる=出世する というような意味合いで使われるようになったのだとか。今でいうところの、セコムしてますか?みたいなもん?(笑)
江戸時代・藍で栄えた商人の町
脇町・うだつの町並み
吉野川北岸の主要街道の撫養街道と讃岐への街道が交差する交通の要衝であり、さらに吉野川に面するため舟運の利用にも適した位置にあります。
この町並みは、脇城の城下町として成立し、藍の集散地として発展したものです。現在は明治時代頃のものを中心として江戸中期~昭和初期の85棟の伝統的建造物が建ち並んでおり、近世・近代の景観がそのまま残されています。この町並みの大きな特徴は、町家の両端に本瓦葺きで漆喰塗りの「うだつ」が多くみられることであり、このことから「うだつの町並み」の通称で親しまれています。ー美馬市観光案内より
徳島・香川あたりってあまり関東あたりからは印象が薄い県かもしれませんが、確か全国の所得だか貯金だかの額が全国屈指のお金持ち県。県がお金持ちということではなく、個人所得が多いのだそう。今は昔より存在感が薄くなりつつありますが、通販会社の「セシール」とか、「一太郎」のジャストシステムは、徳島が本社だったはず。わりと何かと先進的なんですよね。そういえば、リモートオフィスの聖地みたいになってる神山町も、ゼロゴミ運動の上勝町も徳島県でした。
大阪民からしたら徳島はテレビの天気予報でもいつも表示されるし、意外と心理的にも親しい存在。その割には(瀬戸内海があるから)物理的距離は結構あるので、行ったことがない人も多いかもしれません。ましてや関東以北の方なんて、なかなか縁がないかもしれない。「うどん」みたいなわかりやすいアイコンもないですし。阿波おどりくらいか?
重要伝統的建造物群保存地区&日本の道百選にも選ばれています
それはともかく脇町。文化庁が指定する重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。なんと日本の道百選とのダブル選出!
とてもダサいけど説明としてはわかりやすいPR動画(タイトルも・・・)
平日は人が・・・ゆっくり散策できるのはうれしいけれど。
訪れたのは平日。天気もあいにくの曇り空だったからかもしれないけれど、人の気配がとても少ない・・・。
静かでゆっくり散策できるのはうれしいですが、あまりにも静か過ぎると「適度な賑わい」が欲しくなるというのが人間のわがままさ。
これが高山の古い町並みくらいに混み混みになってしまうと、それはそれで「人が多すぎて風情が」って言いたくなるからごめんなさい、なんですけどね、
あと、個人的にはものすごーく整えられたフォトジェニックな町並みもいいですが、寂れた古い、日常がまだ混じっている感じの光景のほうが、「味」を感じて好みだったりします。
生活が見える景色が好き
玄関前に植物が植わっていたり、昔ながらのお寿司屋さんがあったりする感じがいいな〜。やっぱりそこに誰かが住んでいるという、人間の気配がないと、美しくても寂しく感じてしまうのかもしれないですね。
近くにあるショップ「フナトト」が気になる
フナトトは徳島県脇町うだつの町なみ内にある、産直と道具と喫茶をテーマにしたお店。Googleマップ見てたらたまたま見つけて調べてみたら、すごくいい感じ!お店のサイトはないけれど、Facebookページで情報発信してますね。いい感じのカフェ・レストラン、産直市場にもなってるそうで、よさげ〜。2014年ごろから営業されているようすです。うーん次回このあたり訪問することがあれば行ってみたいお店です。
脇町・うだつの町並み