主計町茶屋街とは?
主計町茶屋街は(かずえまちちゃやがい)と読み、ひがし茶屋街と同じ川沿い、浅野川大橋を越えたあたりから並んでいるお茶屋街です。こちらのほうが観光地化はされておらず、昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、路地からシックなお着物を着た人が今にも出てきそうな雰囲気があります。
細い路地がある風情ある通り
細い路地と階段。ゆっくり横道を逸れてみたりして歩きたいのは山々だったのだけれど、そのとき気温35℃近く、しかも宿をチェックアウトして小さなキャリーケースをゴロゴロしていたため、身動き取れにくく。小さなギャラリーや町屋を改修した旅館のようなものもあり、また再訪したときにはゆっくりと訪ねてみたいなと思わせる佇まいでした。
主計町茶屋街から、少し坂を上って庭園などを過ぎ、近江町市場から武蔵ヶ辻方面に向かって歩きます。
日本人よりツウな外国人観光客?
それにしても、暑い夏の午後、歩いているのはきっと観光客だけなのはわかるけど、ひがし茶屋街のほうは、カフェやお土産屋さんなど行列待ちも多いくらい日本人観光客も多かったのに、橋一本挟んだ主計町は、人通りも少なく、すれ違ったときに聴こえてくる言語が全部日本語以外!
日本人の旅先での過ごし方リサーチ力って、ほとんどが「るるぶ」「まっぷるマガジン」頼みで、たまに「ことりっぷ」みたいなニッチなガイド。まあアレはアレで価値がある、というかそれくらいしか王道がないから仕方がないのかもしれないけど、そろそろ単発のムックだけじゃない、使えるガイド本が出てきてもいいんじゃないかと思ったりします。
ネットはそこを本当は補うはずだったんだけど、結局「◯◯に行ったら行きたいカフェ50」みたいな特集で「そんないっぱい書かれてもわからん」ってなる上に、その記事がほとんど現地に行きもせず、食べログのコピペみたいな情報だったりして、最終的にリサーチ後の収集力は、個々の能力に頼らざるを得ないという状況は、どんな媒体でも手段でもあまり変わってないのかもしれない。
個人的にはd degign travelシリーズはかなりいい、と思っているけど、ものすごい時間と手間をかけて1年4冊ずつ仕上げているスキームからしてある種のニッチさがあるから、あれが王道になることはないのだろうし(そうなられたら人が集まり過ぎて困る、みたいなジレンマもあり)
・・・・と話が逸れてしまいました。また日本の旅ガイド本問題に関しては改めてどこかで書いてみたいネタですね。
今日の宿はアットホームなゲストハウスポンギー
昨日のHATCHiは大規模で、お金がかかってるおしゃれなホステル、今日の宿は、金沢で最初にできたという古民家を自分たちの手で改装、定員も10名程度ながら、いつも旅行サイトで最高レベルの評価を続けているアットホームなゲストハウス、Pongyi(ポンギー)。
この二者は見た目も志向もまったく逆方向にみえる。けれど、わたしにとっては、どちらも今までの宿とは全然違うタイプの、気の合う友人や家族だけで楽しむ旅行ではなく、誰か他の人や世の中の動きー社会と言ってもいいかもしれないーと繋がることを助けてくれる、という意味で、どちらもあたらしい旅のかたちを助けてくれるゲストハウスなのだと思っている。
ポンギーで出会ったいろんな人たち
ポンギーではその日の夜、折り鶴大会や手持ちの花火を軒先でやるプチイベントをしていました。
夕食は共有ラウンジでくつろいでいたら、ヘルメットを持って若干疲れ気味な顔でやってきた大阪からきた若者(4日の休みで大阪から北海道は函館までバイク自走で往復してきた帰りだった!)がやってきたので、彼と金沢といえば「ゴーゴーカレー」が有名とのことで、金沢駅併設のお店へ一緒に行って食べてきた。
他にも台湾からきた親子(母娘)や、フランス人ファミリー、その他諸々ほぼ満員の館内。毎日こうやって出会いと別れが繰り広げられていくのを見つづけるのってどんな気持ちになるんだろう、なんて思ったり。
海外、とくに欧米では手持ちの花火はあまり売ってなくてコンビニで買うとかあり得ないことらしい。なのでフランス人ファミリーの特に娘さんがすごい興奮してやっていたのが印象的でした。