マラケシュの庭園は美しいーモロッコ旅08

2017年12月、旅人ワンダラーユウコのモロッコ旅の様子。旅のまとめは #2017モロッコ からどうぞ！

スークのカオスと庭園内のギャップがすごい

旧市街で知られているのは混沌とした迷路のような道と密度の濃いお店。
ですが、庭園や宮殿はまったく様相が違います。マラケシュの庭園で一番有名なのは、イブ・サンローランが愛したという新市街にあるマジョレル庭園ですが、そちらはあまりにも有名になりすぎて、時間帯によっては人が多すぎて楽しめないという情報もあったし、少し旧市街から離れていてタクシー必須だったので、今回は旧市街歩きを優先、２つの素晴らしい庭園を楽しみました。

１バヒア宮殿 Palace Bahia

19世紀末、宮廷の高官だったブー・アフメドがが自邸として建てたそうですが、スペインのアルハンブラ宮殿と比較されるほどのイスラム建築の傑作として知られています。
Googleマップを見ながら歩いてたんですが、城壁がぐるりと囲っていて入口にたどり着くまでかなり時間がかかりました。途中で親切なのかそれとも押し売りなのか判断つきかねるおにいさんがこっちこっちと案内してくれたんだけど、「そう言いながら違うとこ連れて行くんじゃないだろうな」という警戒心をあまり解けずに入口到着。一応ちゃんと教えてくれてたのね・・・。10ディルハムの入場料を払って中に入ります。

案外と広い！中庭がこれまた美しい

ここに行くよいいよ、と宿のオーナーさんにオススメされたという理由で来ているので、いったいここが何の宮殿なのか？とかよくわからないまま入場。お屋敷に入るまでの道のりもなんというか、外の喧騒とはまったく別世界です。中に入ると、あれ？なんか見たことある？

なんとなく泊まっているリヤドととてもよく似た雰囲気です。こちらは宮殿なのでさらにもっと手の込んだタイル装飾。美しい〜。
小部屋もたくさんあり、そのドアや入口の装飾がひとつひとつものすごく凝っていて、きゃー！全部写真撮りたい！ってなるくらいなんだけど、開館ギリギリに入ったので、どのくらいの規模かもわからず先を急ぐしかなく。

中庭の先にひときわ大きな空間が待っていました。

夕方の光の中で輝く緑

この中を何度もビデオで「アクション！」とばかりにポーズを取って動画＆写真を撮り続けるカップルに遭遇。最近インスタにめちゃめちゃいる外国人トラベラーカップルに違いない、とその大胆なポージングと歩きっぷりに見とれておりました。（が、ずっとそこにいるので、自分の写真は撮りづらかった〜自撮りも断念ｗ）

近くにTombeaux Saadiens（サアード朝の墳墓群）というのもあって、そこも宿のオーナーさんに地図に◯つけてオススメされていました。地図でみたらすぐだったので行きたかったのですが、Googleマップ先生も迷われたのか、よくわからないまま全然違う道を歩いてフナ広場方面に戻ってきてしまいました。それにもう夕方近くで時間切れだったし、まあまた今度行けってことよねってことで！

アルハンブラ宮殿（スペイン）に雰囲気が似ているという声もあり、たしかに外の簡素さと中の豪華さといった部分やタイル装飾の美しさは共通しているなーと思いました。アルハンブラ宮殿にはまだデジカメがほとんど普及していない頃に行ったことがあり、そのときはポジフィルムでアルハンブラ宮殿撮影したんだけど、フィルムごと紛失してしまい、記憶の中にしか残っていないのであった。

２　ル・ジャーディン・シークレット

和訳の直訳すると「秘密の庭園」？
最近、新たに復元して整備されたマラケシュ旧市街にひそやかにある庭園（植物園）です。入場料が結構高い！けれど、中は人も少なくまさに外の喧騒とは別世界の秘密の花園。建物の屋上テラスにカフェもあってのんびりできます。

 

ここも意外に広い！

館内では復元工事の様子がパネル展示されています。
入場料は高いけど、旧市街の喧騒を離れてのんびり時間を過ごすのはとてもよい。ベンチに座って何もせずに30分くらいぼけーーーーっとしてた気がする。まさに瞑想タイム。

 

屋上テラスからの眺め

テラスにあるカフェは外からでも入れるようなのだけれども、屋上テラスには入場料払った人しか入れないようす。時間によってはガイドツアーなどもあるみたい。お金をかけて復元して、それなりなお金（500円くらい？）を取っているだけあって、かなり優雅な気分に浸れる場所でした。

外のカオスも最高にいいけど、中の庭園の様子はこれまた最高に「天国」っぽかった。シークレット庭園はフナ広場からも歩いていけるので、マジョレル庭園に行く時間が取れない人はぜひこちらもおすすめします。

外に出てもやっぱりいいね！