旅で食べるものって重要!
旅で見る聞くもの食べるもの、五感で体験することを何より大事にしている私ですが、食いしん坊なので特に「食」は外したくない!という気持ちが強いです。一人旅だとそれほど高級レストランにも行く機会がないし、ゲストハウスな旅だとスーパーで買物してお惣菜を食べるなんてこともあったりします。
ですが、予算とは関係なく、その土地ならではとか、その場所、雰囲気と自分の気分に合わせて、なるべく地のものや思いのこもったものを食べたいという意識が強いので、かなり旅に出る前に予習はしていくほうです。ただし、その予習が役立つかどうかは出たとこ勝負、天気やスケジュール、気分であっけなく変更することも多い。
ということで、3泊4日奄美大島の旅でわたしが食べた全食事をご紹介します!旅先の食事処選びに少しでもお役にたてれば幸いです。
初日
関空でぼてじゅうのミックスモダン焼き
格安LCCの場合、出発時間が午前10時なんていうタイミングのよい時間帯ではなく、朝すごく早いとか、午後イチとか、現地到着後のランチは間に合わないことも多いです。なので空港内でなにか食べておくのも手。(機内で食べると高いし決して美味しくもないし)ということで、今回使用したバニラエアは関空第1ターミナルだったので、2Fフードコートでモダン焼き(お好み焼きに焼きそばが入ってるやつ)を食べました。このモダン焼きってのも「大阪ならでは」なネーミングだなー。メリケン粉とかそういう類の。ちなみにこちらも名物、同じ通りにあった551蓬莱は行列してました。
奄美空港到着・空港から車でジェラート屋さんへ
機内では何も飲み食いせず。空港に着いて1時間後ぐらいに訪れたのが、直営農園があるジェラートやさんラフォンテ。ここは絶対行こう!と思って行く前からチェックしていました。他では見たことのないフレーバーのジェラートが10種類くらいあります。店内やテラスで食べることもできるし、もちろんテイクアウトも可能。コーヒーも本格的で、わたしは小さなエスプレッソを注文して、塩バニラジェラートにかけてプチアフォガードみたいにして食べました。アフォガードもメニューに確かあった気がする。
こちらのお店、超オススメだけどわかりやすい立地だし大人気なので、レンタカー借りてそのまま名瀬方面に向かうと待たされるかも。タイミングを少しズラして行くだけで駐車場待ちなども軽減されるので、空港から直行ではなく数カ所寄り道してから向かうのが吉じゃないかと思いました。(わたしは最初に空港から北に向かい、「あやまる岬」詣でをしてその後南下して立ち寄りました。結果地元のお客さん以外いなかった)
ラフォンテ
有名店・ひさ倉で鶏飯と焼き鳥セット
ジェラートを欲張ってトリプルで食べて結構お腹ふくれてたんですが、タイミング的に今食べておかねばと思い、夕方5時半頃に入店。当然ガラガラで、広い店内でのんびり出来上がりを待ちました。
鶏飯(けいはん)は、奄美の名物で、鶏肉のスープをお茶漬けのようにしてかけて食べます。スープが鉄鍋でどーんと出てきたのはびっくり。さらにご飯は一人なのに「おひつ」で。しかもスープもご飯もおかわり自由。トッピングの仕方によっては3、4回転くらいできそうな・・・。
お腹空いてないといいつつ焼き鳥3本も注文して満足。スープの味がしっかりしていてさすがの有名店、というお味でした。美味しかった!外の緑をぼーっとみながら座敷でひとりのんびり鶏飯のトッピングに工夫を凝らすのでありました。
具は完璧にそうめんみたいな感じで和、なんだけど、鶏肉で取ったスープがどことなくやはり洋風な味になっていて、そのさっぱりしてるけどコクはあるというギャップが、日本の本土と沖縄の折衷料理みたいでおもしろい。とにかく鶏肉と豚肉の消費がハンパないんだなというのがよくわかります。
ひさ倉
名瀬のビストロ・架空食堂Kurauでちょこちょこと
名瀬の中心部にできたゲストハウスGolden Mile Hostelにチェックインし、その1階のバーで軽く飲もうかななんて思っていたら、その日はバーはおやすみだったのか、誰もおらず。鶏飯を食べたのが夕方だったので、21時を過ぎてから「ちょっとだけ小腹を満たしてもいいかも」という感覚に。
せっかく飲み屋街も豊富な名瀬に泊まったからには、たまには軽く呑むのもありかなと思い、おでかけすることにしました。
いろいろ迷って、店名に惹かれたビストロへ。
お店のたたずまいといいネーミングといい、なんというかちょっとよしもとばななの小説に出てきそうな。
自家製、地元産の肉を使ったソーセージやパテなどメニューには美味しそうな文字がずらり。
いろいろ食べたいけどさすがにお腹に入りそうにもない!カウンターに座って給仕のおねえさんと相談しつつ、リエット(地元産の豚肉を煮て潰したもの)とピクルス、ギネスの黒ビールを注文。突き出しに分厚いカツオのタタキがワインビネガーみたいなのがかかって出てきて、これもまたおいしい。
リエットは小さなシュー生地の中に入っていて見た目もかわいく、ちょいとつまみたい今のわたしにはちょうどよかった。
他のメニューも全部美味しそうだったから、最終日にもう一度行ってみようかと思って通りかかったら、団体のパーティなのかそれとも個々なのかわからないけど超満員で入れるような感じじゃなかった。やはり人気店のよう。
でもどちらかというと観光客向けというより、地元のおしゃれな若者、移住してきた人がふらりと来るようなそんなお店なのかもしれない。そういう店を旅先で見つけられるとちょっとうれしくなりますね。
架空食堂Kurau
地元スーパーで朝食用のパンを物色
宿に歩いて戻る途中に、地元のスーパーを発見。何かおもしろいものあるかもと思って探検してみました。いやーお惣菜コーナーがめちゃくちゃ充実している!そして見たことない食べ物がいっぱい。
このスーパーが特にだった可能性もゼロではないですが、この大量の豚肉コーナーはなんだ!?
三枚肉煮とあばら、豚足もありました。全体的にお惣菜コーナーの充実がすごい。みんな家でもつくらず夜も買って食べる文化なのかな〜?
2日目
ファミマでコーヒー&菓子パン
2日目朝、天気がよいので早々にお出かけすることに。どこかでモーニングなど食べるより、外でピクニックかなーと思い、街にいくつかあるファミリーマートのひとつに入り、パンとコーヒーを買いました。
奄美大島のファミマは、自家製パンやらお弁当やら、地元スーパー同様ローカライズがすごい。ファミマなのにヤマザキショップくらいパンの種類が豊富。もちろん普通のファミマっぽい三角形のおにぎりなどのラインナップもあるのですが、それ以上に「ばくだんおにぎり」や「ランチョンミートと卵のおにぎり」など、やや沖縄テイストなおりじなるおにぎりもありました。
赤いコンテナWesterners Cafeでカレーとアイスチャイ
大浜海浜公園を通り過ぎ、滝に立ち寄って、なんてやってるとあっという間にランチ時間を逃してしまいます。
しかも、海岸沿いを南下して大和村(やまとそん)に入ると、ますます「なんもない」感が。
でもひとつの希望がGoogle Mapで見つけていた海辺のコンテナカフェだったのです。なんとかお願いしてカレーをつくってもらい、食べたのは午後2時半頃だったかな。
そこからのんびり4時過ぎまで、お店のおばさまやワンコや鳥と戯れて過ごしました。カレーはスパイスが効かせてある本格派のお味。このコンテナカフェの前は、奄美内をご夫婦でキッチンカーでまわっていたそう。若い人かと思いきや、もう孫までいるような60オーバーのご夫妻。いろいろかっこよかった!
まさかこんな島で「アリゾナ州の旗」を見るとは!
ネイティブ・アメリカンやカウボーイが好きな旦那さんの趣味でこういうつくりになっているそう。悠々自適というわけでもないんだろうけど、どこまでも攻めてる感があってすばらしい。
ばしゃ山村で鶏飯セットともずくの天ぷら(財布忘れる)
4時過ぎに大和村を出て、北部の宿まで1時間半ほどかけて走ります。
結構疲れてしまったので、夕食は近くのリゾートホテル「ばしゃ山村」のレストランへ。
ここは高級なんだかそうでもないのか、なんだかよくわからないブランディング。昔のホテルってでもだいたいこうだったよなーとか思いつつ、レストランはいけすに伊勢海老泳いでるような、そんなお店でした。
海を眺めながら夕食を食べることができます。バーベキューみたいなのもあるし、海鮮そして奄美料理も。
一度食べたんだけど、どうしても食べ比べしてみたく。ここでも鶏飯を頼んでみました。
こちらのほうがよりスープがあっさりしてたかな。スープをその場で温めてかけるので、熱々なのがうれしい。それともずくの天ぷら。もずくがちょうど新もののシーズン。生のものは歯ごたえがかなりあってまた違った味わいでおいしいんです。
3日目
宿でつくってもらったサンドイッチ&紅茶
3日目は、海に1日出る日だったので、宿の人がテイクアウトできるサンドイッチをつくっていてくださいました。
お湯を沸かして紅茶が飲めるようにと配慮もされてて感動。
ひとつは車の中で食べて、船でもう一つ食べて。
船の上で軽くウィダーinゼリー(酔うので)
1時間半ほどドライブしてからのクルーズなので、外海に出るわけじゃないけど寝不足気味なのもあって、あまりご飯は食べないでおこうと、ゼリーと飴を買い込みました。たぶんそれで正解。たくさん食べたら酔っていたかもしれない。
島に地元のコンビニがいくつか進出していて、そこはなかなか使い勝手がよかったです。
コンビニってほんとに現代の「茶屋」だなーと、地方の辺鄙なところにいくといつも思うのであります。
名瀬の居酒屋「むちゃかな」でガッツリミスジステーキ
日没をガッツリ見てたら8時前。もうまちなか以外はレストランも閉まってしまいそうだったので、名瀬の繁華街でよさげなところをピックアップ。この日はめっちゃくちゃお腹が空いていたので、ガツガツ食べられるところ、かつ、あまり食べすぎて眠くならないお店、ということで島の居酒屋へ。こちら、海鮮とジビエのおいしい居酒屋。店名はどういう意味なんだろうか。(←奄美の美女伝説「むちゃ加那」からきてるっぽい)
もずく酢を食べつつ注文したのがこちら!地元産ミスジステーキ!(ガーリックもりもり)
もう一品、野菜っぽいものが食べたいと思って、豆腐チャンプルーみたいな味噌炒めを注文したら、軽く二人前はありそうなデカさで、わりとよく食べるわたしもさすがにギブアップ。ミスジステーキもかなり濃厚で、歯ごたえ十分でまさにガッツリでした。
車だったので焼酎やビールなどのお酒は飲めず、ひとりなので多くも注文できずだったけど、カウンターもあるから一人でも気兼ねなく食べられるし、普通の居酒屋メニューから島の名物料理まで押さえてるので、なかなか重宝するお店だなと思いました。
むちゃかな
4日目
宿の朝食はフレンチトースト!
島の北部にある海辺のB&B。今日は朝のんびりするぞーと思ってゆっくり目覚めて朝の海岸をちらりと散歩したあと宿のラウンジでフレンチトーストの朝食をいただきました。コーヒーも美味しかった!
ランチはイタリアンでカルボナーラオムレツとバジルのサラダ
昼はちょっと遅めの時間を狙って陶工房夢紅カフェで。
ここは予約すれば夜のディナーもいただけるそうなんですが、残念ながらタイミング合わず。奄美好きの友人が「ぜったい食べて!」とおすすめしてくれた「焼きカルボナーラ」とサラダを注文。海を眺めながらのんびりと・・・。
ラストは山田珈琲のブレンドコーヒーテイクアウト
最終日、フライト時刻は3時50分。あまり時間がなかったので、サクッとテイクアウトしたいと、空港近くで自家焙煎コーヒースタンドをやっているお店へ。思ったよりは大きい店内にはカウンターがあってコーヒーやラテなどをゆっくり飲んだりもできるよう。でっかい焙煎機がすごい。
ゆっくりしたかったけどLCCは時間厳守!なので、余裕を持ってブレンドコーヒーをテイクアウトにしたんだけれど、これが大正解。空港チェックインのときに思った以上に時間がかかってしまったので、ここでのんびりしてたらアウトだったかも。