1-Travel 旅 1.5 JAPAN 日本 1.5-20 関東甲信越

八ヶ岳・清里付近に吹く清々しい風と夜の闇。

レンタカーを借りて山梨を北上。

静岡県の熱海から山梨県南部にあたる山中湖へ(JRで三島まで行ってそこからバスが出てる)。そこから今日はレンタカーを借りて北部の北杜市というところまで向かいます。図らずも山梨を縦断することになりました。

フリーマガジンBEEK編集長の土屋さんに会いに。

ホトリニテ(前記事参照)の高村さんに繋いでいただいて、BEEKの土屋さんとお話する機会を得ました。
ゲストハウスプレスをやろうと決めて、フリーペーパーを作り始めたとき、ちょうどBEEKもスタートしたばかりの頃でした。広告もなくゲストハウスプレスみたいなA5 のペラじゃなくて、ちゃんと分厚い冊子になってるマガジンを、広告もなくひとりで立ち上げてやっていると聞いて、すごいな!と思ったのと同時に、なんとなく無謀なことを自分の意志でやっているところに同じニオイがするというか、勝手にシンパシーを感じていたのでした。

BEEKとは?

BEEKはめちゃめちゃカッコいい写真と、山梨のお店や人を紹介するフリーマガジン。詳しくは雛形hinagataの参考記事をぜひ読んでみてね。今は6号まで出てるのかな?山梨出身で、一度東京に出た土屋さんが、家族とともに山梨に戻ってきて、そこから新たに山梨での関係づくりを兼ねてスタートさせた山梨県全域を取材対象とした雑誌です。

参考記事:Webマガジンー雛形hinagata 

地域の人との関係性を築くフィールドワーク。編集とデザインを ローカルに落としこんでいく

BEEK フリーマガジン 紹介サイト

午後遅めの時間に北杜市にあるカフェで待ち合わせすることになったので、ついでにあれこれ八ヶ岳周辺をドライブで巡ってみることにしました。

八ヶ岳倶楽部は、外のガーデンが素晴らしい

俳優柳生博さんが経営しているというのでも知られている八ヶ岳倶楽部。数年前までは息子さんがガーデナーとしても有名で(NHKのガーデニング番組などにも確か出てた)その方が亡くなられれて、家族経営のこの場所もどうなるのか?と噂にもなっていたらしいです。

しかし訪れてみるとそんな噂もなんのその、これ個人でやったの?すごすぎない?というレベルの素晴らしい森が整備されていました。

柳生博さんご本人もよくいらっしゃるそうですが。私が行ったときにはお姿見かけず。

レストランやショップもあります。

レストランや雑貨店、多肉などの植物売り場やギャラリーショップのようなイベント出店できるスペースもありました。

中庭からの眺め

 

雑貨類もおいてあります

フラワーベースとかは欲しいものいっぱいあった!

多肉植物なども大量にあって、車で来てたら絶対買ってしまっていそう。

花束のような多肉植物の鉢植え

他にもバッグやスカーフみたいなファッション雑貨がおいてあるコーナーや、舶来物(死語?)の高級な食器なども売られてました。ただ、そのあたりのコーナーは、悪くないんだけど、全体的に置き方や中身も50代以上向け?みたいな感じで、顧客年齢層がちょっと上めなのかなあ? 八ヶ岳〜清里エリア全体がそういう傾向があるので、フィットしているとも言えるかもしれないけれど。

置いてあるものがそう、ということではなくて、雰囲気が森のペンション風というか30年近く運営されているところなので、そういう意味で若干昭和感があるような、そんな感じでした。そういう場所と今風なスペースとが混在しているような。しかし平日でもそこそこ人はいたので、人気があることは納得の施設ですし、土日はきっとさらにすごい人なのでしょう。

清泉寮へGO

清泉寮というのは、清里の代名詞にもなっている建物で、清里開拓の父と呼ばれるポール・ラッシュが建てた大自然の中での青年指導者の養成のための修養会、自然学級を行うためのキャンプ場などの施設。今はホテルやショップ、そしてソフトクリームが美味しいというので有名です。

清泉寮Webサイト

個人的には、私が小学生の頃YMCAというキリスト教系の団体の野外活動(キャンプなどの自然教育)のスクールに通っていて、その中のサマーキャンプでこの清泉寮のコテージに泊まって4泊か5泊のキャンプをした経験があります。その時初めて赤岳に上ったり、焼き板のクラフトしたり、もちろん飯盒炊さんでご飯をつくったりもして。すごーく楽しく、そして周囲の山岳美、自然に感動したことを今も覚えています。もしかしたらその時以来!?の清泉寮。それからもう何十年も経っているので記憶と一致しているところなんてほぼない、という状況でしたが、美しい山と丘が連なっていることは変わりなく。

 

清泉寮本館。右手の売店は工事中でした

今は清泉寮はキャンプ場みたいなところの他に宿泊棟がいくつもあり、特に新館はかなりいい雰囲気のホテルとしても知られています。

ちょっと泊まってみたいなと思ったのですが、一人で気軽にふらりと宿泊するにはちょいとお高く。(20,000円超えくらいだったかな)結局宿泊はその日楽天トラベルでバーゲンしていた八ヶ岳高原ホテルにチェックインしました。(このあたりペンションは多いんですがゲストハウスは不毛地帯なんですよね。ペンションは個人的に気を遣ってしまって苦手なので)

平日でもソフトクリーム食べたい人でプチ行列。すごいなー

 

NICE TIME CAFEでナイスな時間

八ヶ岳・清里まわりでメジャーなところをサラッと巡ったのち、土屋さんご指定のカフェで待ち合わせ。
こちら東京から数年前に越してこられた方が自宅兼でされているカフェ。雰囲気もケーキの味もコーヒーも素晴らしかった。

ここで、土屋さんととりとめもなくお話。BEEKをやろうと思ったきっかけ、移住してきてすぐの頃の話、今の状況などをお聞きしたりしてました(それも取材でもなく)。それってよく考えたらすごく贅沢なことなんじゃないかと改めて思うのです。都会ですぐに「じゃあお茶でも」っていうのと、わざわざ会いに行くっていうのはもちろん全然違うんだけど、なんというか、ちゃんとそういう努力をしてつくってもらった時間というのは、とても濃いというか、たった数時間でも1日いたみたいな濃度を感じるのはどうしてなんだろうか?

とにかく素敵なカフェであれやこれや、お互いの活動を褒め合いながら(笑)今後もいろいろ協力していけたらいいですね、というお話をして帰ってきました。
これからWanderers!という旅と暮らしの情報発信基地を大阪につくっていくことにしているのですが、その軸というかキーになるのがこのBEEKというフリーマガジン。ひとつの地域で、そこで生きる人たちを丁寧に掘り起こして紹介する、ということをやっている人たちを、更に全国的に紹介するということをやりたいと考えているのです。それはゲストハウスというひとつの宿の形態にとどまらない、旅と暮らしを結びつける、あたらしい生き方の参考になるような基地のような場所になるといいなと願っているので。

ツーショット写真とか撮っておけばよかったよといつも後になって思い出すんです・・・

 

燃えたROCKが再開。カレー美味しい

宿泊は迷いに迷った挙句、大きめの観光ホテルの素泊まりプランにしたので、夜はどこかへ・・・ということで調べたら、以前から八ヶ岳を代表する人気だったカレーとハンバーグ?鉄板焼き?の店が火事で全焼、そこが復活したばかりというレストランを発見。行ってみることにしました。

おもっていたよりも施設が大きい!びっくり!

地ビールやワイン、ちょっとしたお土産物も売っていました。

カレーも美味しかった。エスニックじゃなくて何時間も煮込んだ欧風カレーなやつです。

 

闇の清里駅前

ところで清里といえば、30代後半以上の年代には知られている「メルヘン」で「ファンシー」で「ペンションに1泊してテニスする」みたいな避暑地。高原の原宿とも言われておりました。一大ブームになった土地っていうのは、そのブームが去ったあとが悲惨だといいますが、ここも例に漏れず大変なことになっていました・・・。それはどこかというとJR清里駅前。

廃墟マニアには有名な、相当すごい場所(参考URL:ファンシーの街清里駅前を歩く2016)なのですが、萌木の村ROCKに行くときにたまたまクルマで通りかかったら・・・

闇。真っ暗!!

夜は本当に誰もおらず、駅の灯り以外は気持ち悪いくらい真っ暗で、たまに車のライトで照らされるオブジェがミルクポットで、ひいいってなる!ちょっと車を停めて撮影でも・・・と一瞬アタマをよぎりましたが、あまりにも暗くて怖くなってきたので一瞬で通り過ぎました・・・。今度行くことがあれば昼間にじっくり堪能してみたいです(わりとそういうとこ好き)

こちらは清泉寮。賑わい方の違いがハンパない。ファンシーこわい・・・

 

 

 

 

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