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2013年01月01日

●どうしてこんなに深いところにあった感情が呼び覚まされるのだろう

【クレニオ・セイクラル・セラピーの感想・体験談】

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(4回め後)
4回目のセッション。施術の前に、この間の変化をたずねられる。
そういえば、最近、夢を見るようになった。
というより、夢を鮮明に覚えているようになった。
「どんな夢?」と問われて、こんな夢を見たんだ、と答える。

ばななんに説明しながら、そして、じつはその前からなんとなく
自分でも気づいていたのだけれど、それぞれの夢が、
いまの自分の抱えている課題を色濃く反映していることを、
改めて認識する。夢というものをつかって、
わたしはわたしの思いを少しずつ解放しているような……そんな感じ。
これも、クレニオの効果なのか……。

今回は、呼吸を意識しながら横たわる。
いつものように、足もとからおなか……と、
ばななんの手がそっと動く。首もとを支えられたとき、
「ああ、頭がいつもより重たい気がする……」
と思ったその瞬間、「それ」が起きた。

ここでは、具体的に書けないけれど、
自分の幼いころの気持ちを急に思い出してしまったのだ。
それも、生々しく。

半分、覚醒している頭のなかで、
「あれっ、なんで急に……?」と驚きながら、
それでもそのまま思いの行くほうにまかせてみる。
あのときの自分の気持ちが手にとるように感じられて、
「ああ、わたしは本当につらかったんだな」って思った。
だんだん目頭が熱くなってきた。

自分のなかにいまだ住んでいる、その小さな自分を
ぎゅっと抱きしめてあげたいな、と心から思った。
そして、やっと「あんたは悪くないよ。わたしはわかってるよ」って、
自分に言ってあげられたのだ。
いままで、そんなこと、自分に言ったことなかったかもしれない。

この感情は、もう十分に乗り越えた、
と思っていたことがらだった。……でも、そうではなかったのだ。
深いところでは、まだずきずきするほど痛くて、
それが自分の生き方や存在のあり方にものすごく
影響を及ぼしていることに今回気づいてしまった。

ぽろぽろぽろぽろ涙があふれてとまらない。
だけど、それは、温かくて,悪い感じのしない涙だった。

からだを、あたまをそっと触ってもらっているだけなのに、
どうしてこんなに深いところにあった感情が呼び覚まされるのだろう。
本当に不思議でならない。けど、それがわたしの体験した事実。

4回目にして、やっとここまでたどりついた。
でも、これはゴールじゃない。きっと、ようやく始まったばかりなのだ。

(30代女性)