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2013年01月01日

●自分のからだが自分の意識と離れたところで動いていくのが、とても不思議。

【クレニオ・セイクラル・セラピーの感想・体験談】

(2回目後)
1回目の施術を受けた3日後、2回目のクレニオセイクラルセラピーへと向かう。
天気がよいので立石公園で途中下車。
マスクをとると、海の香りが鼻の奥に勢いよく飛び込んできた。
ああ、気持ちいい。 冬の空に光るおっきな富士山を眺める。
だんだん、風が強くなり、波が高くなってきた。
寄せてくる波に、もやもやしていた気持ちまでざぶざぶ洗われるような気がする。
強風に吹き飛ばされそうになりながらサロンの扉をあけ、ばななんとお話。

あれ? 気がついたら、外は無風状態。
どうなってるの? 太陽の光を受けながら、おだやかにセラピーが進む。
夢と、現実のあいだをふわふわとただよう。

のどもとを触ってもらっているときに、くらーんくらーんと軽く目が回る。
でも、それはけっして不快なもの、ではなく、 ああ、なんかなにかが元に
戻っているみたいなものかなあ…という感じ。

頭を触ってもらっていると、急に、首がぐぐーっと左に向かう。
一瞬とまったあと、さらに肩につきそうなほど、曲がっていく。
「あれれ、まだ行くんか、ばななん…!」と、
ぼんやりする意識のなか、一人つっこむ。

気がついたら、すべての施術が終わっていた。
前回は、「ああ、もうすぐ終わってしまうのかあ」と惜しく思う
自分を意識していたけれど、 今回は、そんなこと意識にのぼらないうちに、
終わりを告げる心地よい鐘の音が響いていた。

あとで話を聞いてみると、 あの首の動き、わたしはすっかり
ばななんの手の動きにそっているつもりだったけれど、
どうやらちがうみたい。 わたし自身のからだが求めている動き
だったんだそうだ。 「深いところで何かを調整しているんだよ」とのこと。

自分のからだが、あんなふうに自分の意識と離れたところで
動いていくのが、とても不思議。 わたしは、いったい何を整えようと
思っていたんだろう? よくわからない、けど、きっと何かあるんだね。
からだは、わたしのことを、わたし以上に知っているはずだから。

まだまだ、自分のからだと向き合う旅は、続きそう。
ばななんは、その道先案内人みたいな感じ、かな。

(3回後の感想)
3回目のクレニオセイクラル。
いつもと同じように、鐘の音で始まり、足もとからおなか、
首もとから頭へ……と進んでいく。施術が終わったあとも、
ぼんやり……。家に帰ってからも、まるでプールで泳いだあとのように
とろんとして、こっくりとした深い眠りにつく。

こうして3回を振り返ってみて、何が変わったかと問われると、
正直即答できない。でも、確実に、1回目より2回目、
2回目よりも3回目のほうが、自身のリラックスの度合いが高まっている。
それはたしか。そして、施術のときの体の反応も、少しずつではあるけれど、
強まってきている。

それでも、「まだおなかのあたりの反応が弱いんだよね……」
とばななんに言われるように、わたしのからだ(こころ)は、
まだまだしらんぷりを決め込んでいるみたい。
これまで何十年もかけておさえてきた思い、さまざまな癖……
それが、たった3回のセッションで完全にほどけるはずがないものね。

むしろ、いきなりふたをこじあけるようなことは危険でもあるように思う。
薄皮を一枚一枚はがすように、ゆっくりと深めていくほうが、
自分にとってはよいのだろう。

……と、頭ではわかっているものの、はっきりと目に見える効果が
ほしくなってしまうわたしは、次のセッションを予約する段になって、
強い<抵抗>にあった(笑)。

「お金がかかるし……」「効果があんまりわからないし……」
「この日は用事があるから……」 自分のなかから次から次へと
<言い訳>が生まれてくる。やめようかな、どうしようかな……
でも、ここまでやったのにこのまま終わらせてはもったいないかな……と、
ものすごい葛藤の末、とにかくもう一回だけ受けてみようと、
4回目の予約を入れた。
あのセッションにつながるなんて思ってもみずに……。

-----(30代女性)

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