チェンマイで2日間、ハーブボールというタイハーブを蒸してつくったボール状の布を押し当てる施術を学びます。
いよいよ当日朝、スクールへ
CCAはタイ・チェンマイにある政府公認のタイマッサージスクールで、日本人に特化したスクールなので、教科書も日本語対応バッチリで、先生は(流暢ではないもののかなり通じる)日本語で指導してくれるので、海外だからどうしようっていう不安がなく、規模も大きすぎず小さすぎずなところがよいなと思いました。
ちょうど、この時期(2024年11月)、その前の月にあったチェンマイの大雨・大洪水により、使用していたスクールが水に浸かってしまって使えなくなるという事件が。そのため宿を予約したときは「歩いていけるし」と思ってたのに、いつの間にかスクールそのものが移転しているという驚きが。
ともあれ、移転先は市街地から少し離れた校長のタノム先生の自宅を新しい拠点にすることに。朝、ターペー門近くの集合場所に集まり、お迎えの車で向かう、という流れで、みんなでスクールへと向かいます。
わたしはたった2日間だけど、生徒さんは(このときは全員日本人女性でした)基本5日間のタイマッサージのコースを受けたり、レベルアップして1ヶ月くらい滞在する人も多くいます。わたしもいつかそういうのやってみたい、と思いつつ、毎回MAX5日間、最近は2,3日だけ授業受けて、あとは旅というハイブリッド型を採用してます。
ハーブボールレッスンはじまりました
ハーブボールのレッスンは、タイマッサージの中ではちょっと特殊というか、本流ではなくタイマッサージを学んだオプション的な授業なので、初日は校長のタノム先生とマンツーマンという贅沢環境でした。
実は本当は先にチェンマイ入りしていた友人と2人で一緒に受ける予定だったんだけど、わたしが来る前に足を負傷してしまい、無念のリタイア…。
ところでハーブボールとはなんぞや?という人に向けて
ハーブボールとは
タイのハーブボール(ハーバルボール)は、タイの伝統的な療法の一つで、数種類のハーブを布で包み、蒸して温めたものです。この療法は、身体を温め、血行を促進し、リラクゼーションをもたらすことを目的としています。ハーブボールは、特に筋肉のこわばりや痛みを和らげる効果があるとされ、タイ古式マッサージやセン押しの後に使用されることが多いです。
ハーブボールの構成と効果
ハーブボールには、さまざまなハーブが使用されており、それぞれに特有の効能があります。例えば、レモングラスは利尿作用や消臭効果があり、こぶみかんは消化を助け、ストレスを軽減する効果があります。また、ユーカリの葉は抗菌作用があり、風邪の症状を和らげるのに役立ちます。ハーブボールを使用する際は、まずボールを蒸し、適温に温めた後、身体のこりや痛みのある部分に押し当てます。この温熱療法により、筋肉がリラックスし、血流が改善されることで、肩こりや腰痛の緩和が期待できます。
AI先生にまとめてもらいました。(一応内容チェックしてます)
午前の授業ーハーブを採取する
午前の授業は、教科書は日本語で書かれたものを「解説は家で読んでおいてね」という感じで、オール実践!で進んでいきました。そして、まずはじめにしたのは「生ハーブの採取」。
先生といっしょに「じゃあでかけましょう」と歩き出し、建物を出てすぐ裏手の雑草が生えているところで立ち止まる先生。ん?これ??

そう、そこらへんの雑草にしか見えないところに、ハーブボールの材料は隠れていました。
タイハーブは、タイ語で「サムンプライ」と言います。ハーブというとなんとなく特別なものというイメージがありますが、タイでは日常の食材などで使うものが多く、家庭の庭や道端でも気軽に摘むことができ、市場でも簡単に手に入るものがほとんど。亜熱帯で植物の育ちは尋常でないほどだから、昔から豊富なハーブを日常的に使用することができたのです。

「アカシアの葉とタマリンドの葉は似ているけれど、アカシアのほうはトゲがあるので注意!」とか、よく見るとレモングラスが日本でいうススキ並みに生えてたりとか、道端の草木も侮れない。
ハーブボールに使うものはいろんな種類があるので(タイハーブは鉱物や動物のものもハーブとして扱う)、全部が全部道端にあるものではないけれど、こうして生活の知恵的な要素を知られるのはやっぱり本場ならではだと思います。
ハーブをカットしてハーブボール用に加工する

戻ってきたらお庭のテラス(タイはキッチンが外にあることも多いのでキッチン横)で、採取したものたちや先生が市場で買ってきてくれた材料を、ハーブボールの中にいれるために仕込みます。



こうやって見るとほぼ料理と変わらない。けど、白い粉は樟脳(しょうのう)で、防虫剤として使われたりする香り高い粉なので、実際は食べられないけれど笑。
日本だとなかなか生は厳しいので、ということで、保管してある乾燥ハーブでも同様に10種類くらいを集めて同様にハーブボールをつくります。

CCA名物の先生ランチ!
タノム先生は料理も抜群にうまいということで、このスクールでは先生のつくったお料理をみんなで食べるランチがついています(うれしいー)。ということで、途中から先生はランチづくりへ笑、わたしはハーブボールのブレンドと、布からハーブボールにまとめる作業の練習をしました。

タイ料理って辛いイメージがあるけど、辛さは結構選べることも多い。そして必ず辛味を和らげるキュウリなどの生野菜がついてるのもうれしい。先生は日本人の好みや辛いの苦手な人が多いのもわかってるので、そのあたりも考慮した美味しいランチがたくさん食べられるの、すごくよかった!
この時間で他の授業を受けてる人とも交流したり、スクールといっても、タイで受けると、なんというかほんわかあったかい空気感があるのが好きで、チェンマイでスクール参加するのがいいなあって思うのかもしれません。
午後はいよいよハーブボール完成〜施術レッスンへ!②に続きます