高麗山(こまやま)は浮世絵にも残る
高来神社の境内奥から、高麗山を経て湘南平まで続くハイキングコースが整備されています。高麗山は神奈川県平塚市と大磯町にまたがる山で、標高は168m。平塚側からみるとぽこっとしたお椀のような形をしているのが特徴で、その姿は古くは歌川広重の『東海道五十三次』平塚に描かれています。
以前撮影した高麗山を平塚側の金目川沿いから撮影した写真がこちら。
角度によって見え方が変わる高麗山ですが、この角度からの山のかたちはかなりぽこっとした感が出ててかわいらしいです。
高麗山ハイキングコース
高麗山から湘南平に抜ける山道は「関東ふれあいの道」のハイキングコース大磯・高麗山の道として道標などが整備されていました。
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方の一都六県(東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、神奈川県)をぐるりと一周する長距離自然歩道です。総延長は1,799kmで、東京都八王子の梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、太平山、筑波山、霞ヶ浦、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。¥多くの人々が利用できるよう10km前後に区切った日帰りコースを160コース設定しており、それぞれ起終点では鉄道やバス等の公共交通機関を利用できるようになっています。
神奈川県公式サイトー関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)より
このルートの一部でもありますが、神社から続く女坂・男坂はその昔、神社が寺院だった頃の名残?で、昭和の半ばまで山の奥に別院があり、そこから山神輿を下ろす祭りもあるようです。(参照:高麗寺祭/大磯町観光情報サイト)
案内板の近くに山神輿の祭りについての記載と地図がありました。
女坂コースから海が見える絶景ポイントへ
道標に従い、山道を少しだけ上がると眺望のよい場所がありました。海と、大磯のまちが一望できていい感じです。
天然記念物に指定されている高麗山の自然林
高麗山は、その昔は松が植わっている山だったようですが、その後何らかの理由ですべて枯れて、今は広葉樹の自然林が広がっていて、神奈川県指定の天然記念物および一帯の県有林約29haは「高麗山県民の森」に指定されています。
東天照と呼ばれている展望スポットには、こんなかわいらしいお地蔵さん?もありました。
湘南平へのハイキングコースのことは知っていましたが、メインルート以外にもいろんな分岐があって山道が広がっていることをこの日知りました。鳥見のつもりでフラフラと散歩しましたが、肝心のトリチャンは残念ながら声のみ。でもたくさんのきれいなさえずりを聞くことができたので、もう少し冬の鳥見がしやすいシーズンにまた再び歩いて見たいと思います。