大磯は海だけじゃない。山では柑橘類の栽培もさかん
大磯町は相模湾を前にすると東西に長い町。東隣は平塚市で西隣は二宮町という位置関係だ。海のイメージも大きいし実際海側に平地が広がっているのだが、実は海の反対側にはわりとぽこぽこと丘陵地帯や山が広がっていたりもする。特に駅の裏あたりは湘南平(しょうなんだいら)と呼ばれるテレビ塔がある山がそびえていて、急な坂や山沿いに別荘などの大きな家が建てられていたりもする。
そんな標高差がある地形と温暖な気候と相まって、大磯は実は柑橘類の栽培も盛んらしいと知ったのは最近のこと。小田原真鶴あたりのみかんは知っていたけれど、この辺でも栽培されていて、味もいいらしい。
ひじかたかんきつえん(土方柑橘園)へ
冬、12月に入った頃。ネットでの発信などもさかんに行っている、大磯町虫窪にあるひじかたかんきつえんに行ってみることにした。みかん狩りができるという情報もあったので、そこで検索して出てきたのだけど、あいにくみかん狩りは11月で終了とのこと。でも直売所だったらきっと美味しくて安いみかんが手に入れられるはず、という思いで車で現地に向かった。
小田原厚木道路の大磯IC(めちゃわかりにくいところにある)を通り過ぎ、いくつかの坂とカーブを越えて、現地へ。駐車場も最大10台近く停められるようになっていて、のぼりや看板もしっかりついているのでわかりやすい。
最近建て替えたという直売所のプレハブ建屋に入ると、わーいろいろある!!!みかんの種類も早生に始まり遅生のものまで、週単位で旬の銘柄が出てくるらしい。いわゆる普通の温州みかんの他にもオレンジやポンカンなどの雑柑類と呼ばれるものもふんだんにあって、おもしろい。
普通のみかんも品種いろいろ、サイズ指定も可能。
大津や興津、青島など銘柄とサイズも指定できて、大体1kg300〜400円ほどと格安。一度試しにと2kgほど買ってみたら「なんじゃこりゃー」な甘味と酸味。めちゃくちゃ美味しい!!ということで、それからほぼ毎週のようにここに通うことになるのだった。最初行った時はちょうどお歳暮シーズンで、みんな行列して10kgとか買ってたり、段ボール単位でいくつも発送してしてる人もいてびっくりしたんだけれど、食べて納得。結局自分も実家にみかんを箱で送ったのだった。(通販もあるので気になる方はぜひ注文してみてね)
こちらの農園は、JAなどに卸さずに全て自社直売で売り切る!というすごい農園で、県の表彰なんかもされている様子。カード払いやSuicaなども対応してるし、いつ行ってもいい感じの接客をしてくださって素晴らしい。
12月から1月中が温州みかんの最盛期。その後はポンカンなどの大きな果実が増えてくるらしい。B品を買ってマーマレードにしたり、皮をオレンジピール的なものにして加工するのもまた楽しい。ちなみにトップ画像になってるキンカンは、実はこちらではなく近くの産直で買ったもの。産直市場についてはまた別の機会に・・・。