1.05.2 Cuba キューバ

モヒートお姉さんとの遭遇ーハバナ街歩き【キューバの旅10】

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街歩きが楽しすぎる   

都市の観光は街歩きに限る。それはどこの国でもだいたいそうだけど、オールドハバナの街はそれがいっそう際立つ。なんか見てるだけで飽きないのです。

で、おそらくだけどハバナの街角にいる現地の人たちもそうなのかな、とふと感じたことがありました。インターネットとスマホが普及した今、手のひらで世界と繋がれるのがネットの世界。でも、この人たちはそうじゃない。もちろんスマホを持った人もいるし、公衆Wi-Fiなどもなくはない(高いけど)。

でも、そんな手のひらの中にある世界を見るよりも、通りにただ佇んで、目の前の通りを歩く人たちを見てるだけで、それに近い世界があるのかもしれないとふと思ったのです。

タバコを吹かしながらぼんやりしてると、イヌが通りかかったり、異国の旅人(わたしたち)が通ってなぜかそこらじゅうの写真を撮り始めたり。そうするうちに誰か知りあいとばったり会って、いろいろ話してるうちに時間が経っていく…。

キューバの人は、基本的にやさしくて、気さく。
国民全員が等しくお金をあまり持っていなくて、贅沢をすることをよしという文化があまりない(ようにみえる)ので。こちらも「ボラれるんじゃないか」「騙されてお金巻き上げられたらどうしよう」みたいな疑いの心を持つことも少ない。

レストランの客引きのおにいさんも、たぶんノルマとかないから「どお?」「じゃあまたね!」みたいな感じ。

数回通りかかってお話したレストランのお兄さん

モヒートのお姉さん

東洋人がまだまだ珍しいからか、わたしたちが日本人と知って「おーハポネース!(スペイン語でジャパニーズ)」みたいな感じで歓迎してる人たちにたくさん会った。まあ英語が話せる段階で労働者階級ではなく、観光に従事してる人も多いんだろうけど、「おれはオオサカに友達がいる」と言ってくる人が多かった。わたしがオオサカ人と知ってるわけもないのになぜ?

どうやらもしかしてだけど、キューバは野球留学とか野球関連で日本と関わる人が多いから、関西圏が多いのかなーとか、または単にトウキョウよりもオオサカのほうがツウっぽくていいぞっていう噂がキューバ人の中で出回ってるのか(笑)。

ちょうど、数日前に大きな地震が大阪であったこと、日本がサッカーのワールドカップでドイツ?を負かして大金星だったことなども、そこらへんのキューバ人のお兄さんからの雑談で知った。

そんなわけで、キューバ人ええ人や、と気が大きくなったそのときに、モヒートお姉さんに会った。

モヒートお姉さんは、わたしたち2人に英語で話しかけてきて、(今思えばだいぶ強引に)近くの有名なヘミングウェイも愛したモヒートバーに連れて行ってあげるよ、と先導してくれた。

通常なら警戒して行かないところ、すっかりキューバの人を信頼したところに現れた彼女にそこまでの邪心は感じなかったので、ややアヤシイ・・・と思いつつも、まだ昼間だったというのもあり、ついていくことに。

で、普通にモヒート頼むときに(絶対このひとお金持ってないけどモヒート注文するんだ)と思って、わたしたちは2人で1杯にして2杯を注文した。で、いろいろお話を聞いてるうちに、かすかな予感は「やっぱり・・・」に。

悪い人ではないのかもしれないけど、どこの国にも観光客をカモと思う人はいる。
このお姉さんが話の流れで「友人が孤児院を建てようとしているので支援してくれないか。20ドルくれ」って言ったときに、「む、やはりそうきたか」と。

素早くモヒートを飲み干し、そういう話なら断る。あなたのモヒート代はお近づきの印に払ってあげよう、さようなら、と言って、店から出ようとしたら「たった20ドルやん」って捨て台詞。こら、おごったモヒートの礼を言え!(笑)。この国の20CUCがどれだけの価値を持つかはわたしにはわかっているし、旅人の20CUCだって端金では決してない。

やはり経済格差が出てくるとこういう人が表れるのかなあ・・・とちょっとだけ思った。
ちなみに(こういう人に引っかかりがちな)友人は、「でも孤児院も本当のことかもしれないし」と一瞬寄付しかけたと話したので、「いや、そうじゃない」と、その後やや議論になりました(笑)。

やはりひとつ言えるのは、旅先で「ん?ちょっと強引?大丈夫?」と思う展開があるときは、虫の知らせなので、やめたほうがいいということ。あとは「向こうから親しげに話しかけてこられた場合は要注意」ということでしょうか。ハバナではこの親しげに話しかけてこられたけど、単に雑談したいだけであった、ということが多かったのでうっかり乗っかってしまいました。

旅先で警戒心をマックスにして、誰とも交流しないのもおもしろくないし、かといって「日本人チョロい」と現地の罪人のカモにされるのは最悪。ここのところのバランスはなかなかに難しい。

色彩にあふれる街角

まあ、いろんな人がやっぱりいるね、と、キューバ絶賛状態からやや正気にもどった2人。
気を取り直してまた街を歩きだしました。

どこにいってもゲバラはヒーロー。いや、こっちの人はそれもあるけどこの絵なんかは「売れるから描く」みたいなところもあるのかな?(笑)

ストリートアートにもかわいいのが多くて萌える。

徐々に観光地として整備されはじめている

観光業が外貨獲得手段としてかなりの部分をしめているキューバ。次々とボロボロだった建物を修復し、レストランなどの施設に蘇らせています。

ハバナ大聖堂

大聖堂の前に広がるカテドラル広場

大聖堂のまわりにはシャレたレストランやカフェなども整備されていました。博物館みたいなところもあって、何かな?と思ったらプラネタリウム。日本からの寄贈でできました、とか書いてあったんだけどやってる雰囲気なし。機械の使い方がわからなかったか?壊れてそのままなのか、(夜空がきれいなキューバで)誰もプラネタリウムを利用しなかったのか・・・。

 キューバの旅11 に続きます

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