トゥルム3日目 また雨
カンクンから移動して3日目、今日がトゥルム最終日。朝、窓の外を見ると、今日も安定の雨空。それもちょっと外に出るのに躊躇するような雨が降りまくっていた。
予定では今日の午前中にはホテルをチェックアウトして、今日の夜じゅうにはカンクンに到着しておく必要があった。次の日の超早朝集合で1日現地ツアーに申し込んでいたため今回の旅は「もうちょっと長居したいから延泊しよう」の余裕はないのだ。10日で2カ国は結構厳しかったなーと思っても今更変更できず。
雨はますますひどくなり、テラスに降りしきる雨でできた水たまりが部屋の中に侵入しようかという勢いにもなっていた。どひゃ〜どうするよ??まさかメキシコに4日いて4日とも雨模様なんていったいどうしたんだ!?
ところで今回、同行していたわたしの友人は、この頃すこし心が弱っていて、半年くらいひとりで旅をする中で少しずつ回復基調、という状況にあった。たまにお互いの旅先からちらほらチャットでそんな近況報告を受けるなかで、このメキシコ・キューバ行きも決めたという経緯もあり、この天気、もしかしたら彼女の心もようとリンクしてるのかもしれないな、、とどこかで感じているわたしもいた。なぜなら、わたしはかなりの晴れ女なので、こんな4日連続で雨なんてこと旅先で起こることはまずないのだ。
もちろん根拠はないけれど、スピリチュアル的な考え方をすれば、この降り続ける雨は彼女の積年の悲しみや怒りや苦しさみたいなものを、洗い流すために降り続けているのかもしれないな、と思った。それがどこかで終わる時が来たら、きっと天気の状況も変わるのかも。
このままチェックアウトまでホテルの部屋でのんびり過ごすという選択肢も考えたけれど、ホテルの人にも相談して、昼12時までに帰ってきたら部屋でシャワー浴びてから出てもいいよ、と言われたので、ずぶ濡れ覚悟でもうひとつの巨大セノーテ・セノーテ・ドス・オホスを目指すことにした。
セノーテ・ドス・オホスは、グランセノーテよりも少し行き方が難しく、タクシーで入口からかなり離れたポイント(公園の入口)で降りたあと、さらに別の車(ボロタクシー)に乗り換えるか、2kmくらい歩いてドス・オホスまで向かうことになる。ドスオホス以外にも小さなセノーテがいくつかあって、それぞれ入場料がかかる。ちなみに人気が出てきたからかその料金は年々上がっているらしい。
タクシーで公園の入口まで来てタクシー料金を支払い、窓口でセノーテの入場料を払おうとしたとき、手持ちの現金が足りないことに気づいた。
そろそろやばいね、と言ってはいたのだけれど、まあ米ドルも少しあるしきっとクレカも行けるでしょ、なんとかなるか、と思っていたのだ。がしかし思った以上に米ドルも使っており、ほんとに手持ちがギリギリしかなかったし、大口の現金はホテルに残してあったりして。無情にも支払い窓口には「No Card」とか書いてある。やばいマジ現金足りない。
トゥルムの遺跡ではピカピカのATMを見たので、きっとどこかにあるに違いないと思ってあたりを見回したけれど、それっぽいものはどこにもない。店も小さな売店みたいなのしかなく現金を下ろせそうなところはない。いきなりピンチ!どうする!?
でもここまで来て諦めて街に帰るのは悔しすぎる。
いろいろ聞いたり検討したりした結果、少しだけ離れたところにあるシェルハというテーマパークみたいなところの入口にATMがあるということがわかった。とりあえずなけなしの現金(セノーテの入場料2人分には足りないがなんとか残っていたペソ)で、シェルハ入口へ。入口でタクシーを下りてからさらに入場口まで何故かやたらとジャングルのような道を歩かされ、めげそうになった頃ようやくエントランスに到着した。
いっそのことこのシェルハ(海洋公園)で遊ぶ?という話もしたけれど、1日70$(USドル)するという表示を見て、「いや、ないね」と意見が一致。ATMで無事現金を下ろし、またドスオホスへと戻る。
タクシーはもう拾えなかったので、表通りまでまた歩いてそこで流しのコレクティーボ(乗り合いバン)を捕まえて、ドスオホス公園入口近くまで乗せてもらう。
そんなドタバタを経て(1時間はここでロス)ようやく入口に着いた!と思いきや、ここからまだ先があった。
雨はほとんど降っていなかったけれど、もう歩くのは懲り懲りだったので、セノーテ入口まで往復しているタクシーを待って、(超ボロい扉が取れかけのクサイ車)に乗り込んでいざ出陣。別料金だけど現金もあるしもう怖いものなし!そうしてようやく!!!セノーテドスオホスにやってきたのだった。それにしても遠かった・・・いろんな意味で。
(参考記事)【2019版】カンクンの5大セノーテの入場料&営業時間まとめ。
グランセノーテよりもドスオホスのほうが最近は人気があるという話もあるそうで、期待は高まる。エントランスから中は公園としてそれなりに整えられていて、レンタルグッズなどもあった。ロッカーを1つ借りて(要パスポートなどのID)貴重品はそこに入れ、3点セットを持ってセノーテへと急ぐ。
ここのセノーテは2つの大きな穴のような洞窟が中でつながっていて、泳いでいるうちにぐるっと一周回れるような感じになっているようだった。階段を下りていざ透明な泉へ!
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