1.02.1 Sri Lanka スリランカ 2.4 Photo 写真

スリランカ・ネコンボ 街の混沌

 スリランカ・ネコンボ 街の混沌

スリランカという国は、基本的には仏教国ということで知られている。確か国の8割が仏教徒だと聞いた。2015年にスリランカを訪れた際は、仏教遺跡を多く巡ったこと、ちょうどその時期が春の満月ウエサック祭りに当たっていたこともあり、多くの人がそれを祝い、仏教遺跡に詣でているのを目の当たりにした。

ネコンボのアーユルヴェーダホテルに滞在したのもちょうど近い時期。もしかしたらまたあの賑やかなお祭りムードが見られるのかしら、とちょっぴり期待して街に入った。けれど、ここにはそうした雰囲気は一切見られない。そこで思い出したのだ。この街はスリランカではかなり数が少ないというキリスト教徒が多い場所だということを。


キリスト教やヒンズー教。これらの宗教はスリランカでは少数派だ。
スリランカで1990年代から20年以上続いた内戦も、宗教的要素もあるにはあるが、それよりはタミル人とシンハラ人という民族間の抗争だったようだ。

アーユルヴェーダのプログラムを終盤を迎えた頃、ちょっとまちの様子も見てみようと、ホテルで一緒になったお友達も誘ってシャバに出ることにした。

海沿いの道路に大きなリゾートホテルがたくさん建てられているネコンボだが、こうしたホテルが建つようになったのは比較的最近で、内戦が終わり、国際空港が整備されてからのようだった。空港ができたおかげでそこからのアクセスがよいネコンボの街は、小さな漁村からリゾートタウンに変貌を遂げようとしているのだった。

窓のないトゥクトゥク(三輪タクシー)から流れる光景を見ているだけで、わくわく楽しい気分が溢れてくる。何人乗りなのかわからないくらいバイクに人を乗せて走っている家族?や、何年前から置かれてるか謎な地元の商店。漁に出るための漁船や携帯屋さんやなにかよくわからない部品を売っている店など。

 

そんなまちの風景のなかに、ヒンズー教の寺院やキリスト教の教会も見えた。そして仏教寺院はひとつも見ることができなかった。ちらっと知ったところによると、この地は貧しい土地だったので、(この国では新興勢力である)キリスト教が広まったということらしい。タクシードライバーが、この街で一番大きな教会の前で停まって「見る?」と聞いてきたけれど、あまり興味がわかなかったので別にいいですと断ったことを覚えている。

そしておそらくそれが、先月(2019年5月)無差別テロ事件が起こり多数の犠牲者が出た教会だったんじゃないかと思うのだ。見知った場所で災害が起こったり事件の現場になると、いたたまれない気持ちになる。そのまちで生きている人が、もしかしたらいつかすれ違っていたかもしれない人が、そこにいたのかも。

やっとこの地にリゾート観光という発展の種が開き始めた頃のこの事件、(きっと1ヶ月以上、ホテル界隈はゴーストタウンのようだっただろう)この地にとってこれから「災い転じて福となす」となることを祈ることしかできないけれど・・・これからもあらゆる宗教がまぜこぜでも大丈夫な、そんな場所であってほしいなあと思う。

ここは事件とは関係ない別の教会だったみたい

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