地元大阪のベタな景色をじっくり撮る
こんにちは!ワンダラーユウコです。わたしの地元は大阪。それも大阪市内のわりとど真ん中にあります。ミナミと呼ばれる繁華街にもがんばれば歩いていけるような立地。先日友人が来阪したので、定番道頓堀のグリコの看板などを案内しながら、外国人中心にものすごい賑わいをみせる大阪の観光地を一度じっくり撮影してみたいなーと思い始めました。
そこで雨と晴れが交互にやってくるような不思議な天気だった昨日、思い立って「新世界」と呼ばれるエリアに行ってみることにしました。
JR新今宮/地下鉄動物園前駅から徒歩でてくてく
昔はもうこのあたり「若い女性は絶対近づいてはならん」的に教育されてきたエリアで、今もそのイメージがかたくこびりついているので、「全然安全になっている」と聞いてもどうしてもやや緊張感を持ってしまいます。実際20年くらい前には近くに住んでいたので、リアルタイムで怖くはないけどビビる、みたいな体験もしているし。(それについては長くなるのでまた別途)
今はそんな雰囲気はまったくなく、基本プチ道頓堀と化した、立体ハリボテ看板が林立する不思議なレジャーランド街道と化しておりました。
人通りも多く、道頓堀エリアは今や9割くらい通行してるのは海外からの観光客ですが、ここの比率は半々くらいだったかな。
でも道行く関西人女子が「知ってたけど初めて来たわ〜」って話してたので、やはり最近になってようやく観光地メジャーの仲間入りをした感。
新世界・通天閣まわりへ
新世界と呼ばれるこのエリア、大阪観光局の案内によると
通天閣にジャンジャン横丁、大きなフグ提灯の看板などで有名な大阪市南部の下町。新世界の始まりは明治36年(1903)、天王寺および現在の新世界で催された第5回内国勧業博覧会に遡る。その跡地の東半分には天王寺公園がつくられ、残った西半分には中央にシンボルとして通天閣(初代)と、その南側に有料遊園地のルナパークがつくられた。これを契機に芝居小屋や映画館などが集結して発展し、新世界がかたちづくられていくことになる。(中略)南北130mの間に串カツ屋、どて焼き屋、囲碁将棋クラブなど約50軒の店が軒を連ねる「ジャンジャン横丁」も元気そのもの。土日・休日になると、ツアー客が大勢で訪ねて、ビリケンさんやフグ提灯の看板などをバックに記念写真撮影を楽しむ。
まあその昔から賑わっているということになってますが、もうまさに「じゃりン子チエ」の世界で、昭和〜平成初期は一般的に言ってガラがよくない&おっちゃんの街だったため、若者と女子は近づかないほうがよいエリアとされていたのです。おそらく10年くらい前までは。
クラブ化粧水が気になって調べてみたら・・・たぶんこれ作ってる大阪の会社っぽい。今も現役だった!
通天閣の展望台入口は塔の下から地下に降りてエレベーターで。(って入ったことないけど)
それにしても綾瀬はるかはどこにでもいるなあ〜。
ここ数年外国人観光客の増加ですごいことに
インバウンドの爆買い、なんて言葉が流通しはじめて数年経つでしょうか。ここ大阪はその最先端の地。ほんとうにびっくりするぐらい多くの外国人観光客が大阪にやってきておりまして。
基本はアジア系の若者グループ旅行&家族旅行なんですが(8割くらいがアジア圏)欧米系の観光客も当然増えていて、「大阪らしい」景色を求めてこのあたりにやってくるというわけです。
実際大阪っていうと道頓堀とこのあたりのネオンサインがアイコンとして出てくるわけですから、旅人としてやってきたら「とりあえず行っておこう」となるのはまあ当然ですよね。
周辺のお店もエンタメ度数マックス
こちらは釣り堀つきの魚料理屋「ジャンボつり吉」。これもだいぶやばい
参考リンク:噂の「ジャンボ釣船つり吉」突撃詳細レポート【大阪・新世界・通天閣そば】日本最大級のエンタメ釣船居酒屋
リンク先見ると、店内の釣り堀と船(客席)のレイアウトが大変なことになっている。ちなみに水槽の規模は総水量約120t、店舗の面積は約700平方mだそうで相当ジャンボ。これは釣り好きじゃなくても結構おもしろいんじゃないかしらん。なんかもうこの近辺のキッチュな感じとあわせてエンタメ度がすごすぎてお腹いっぱいになりそうですが・・・。
24時間営業の居酒屋?横綱のメガ盛りサンプル。
オムライス横綱盛り10人前1680円、そうですかそうですか。
そうそうこのお店の前にものすごいリムジンが停まってました。
どこぞの海外セレブさまがお忍びでいらっしゃってたんでしょうか?
近くの商店街も新たなマーケットに
しかしこんなことになり始めたのはここ数年のこと。少し前までは人通りも多くない治安のよろしくない街だったので、近くのだいぶボロい感じの商店街はシャッター商店街になってました。大阪は日本最大の地方都市、日本の課題先進地域だなといつも思いますが、ここにもそんな事例が。
通天閣の真横にあるそんな商店街が、活性化のために日曜日には新たに出店者を募集して「値札のないマーケット」として評判のようす。
参考サイト
>>「これなんぼ?」が合言葉 Wマーケット公式サイト
>>大阪・新世界に“値札のない”マーケットが出現。シャッター商店街ににぎわいを取り戻せ!
わたしもニュース記事で読んだことはあったのですが、「ああ、あれってここのことだったのか」と初めてその位置関係を把握しました。この商店街すでに2割くらいしか開いてない危機的状況で、そこの活性化としてこうした試みが行われているようです。
確かにだいぶ古い。屋根が・・・。
路地裏好きとしてはこのビストロヴェーがとても気になる。行ってみたい・・・。(サイトみたけどまあまあちゃんと普通にやっているレストランのよう)
かつての「おっちゃん達の溜まり場」の面影は少なく
かつては日雇いのおっちゃんたちの憩いの場としての色合いが濃かったこの界隈。
たまにこういうアダルトショップなども見かけたりしますが、すでに明らかにまわりから浮いている。ひやかしは断られるし、外国の人は何がなんやらわからないだろうしねえ。
このあたりだけやはり観光客は立ち寄らない空気バリアのようなものがありましたね。斜め前には大衆演劇の劇場も。
喫茶ドレミの立地がすごい
レトロな喫茶店はまだこの周辺では健在。喫茶ドレミ。名称、ロゴ、いかるが牛乳(大阪ローカル牛乳)、食品サンプルが並ぶ入口、喫煙OK、時が止まっている。
このお店引いてよくみると・・・
通天閣にめりこんでいる!土台??
ちなみにドレミの逆側はこんな感じ
しかし一部の物価は昭和なまま
店の佇まいだけでなく、物価もこの近隣の経済状況にあわせて値上がり幅は少なく。
むしろこのあたりは下がっている可能性あり。
通天閣の脇にあったプレハブっぽいうどん屋さん。うどん・そば170円。イラストがなんともいえず。(お客さんは入ってました)
かっこいいゲストハウスもあります
ちょうど新世界市場(Wマーケット)を出たあたりにゲストハウスもありました。かなりとんがったかっこいい内外装のTHE PAX新世界。
前から一度伺ってみたいなと思っていたんですが、ここにあったとは。ほんとに新世界の中、通天閣まで歩いて2分という立地。バインミー(ベトナムサンドイッチ)、系列のゲストハウス、福島の由苑でも出している芥川珈琲など、カフェやテイクアウトもかなりそそられるラインナップでしたが、あいにくカフェのところはCLOSEDだったので断念。改めてまたゲストハウスプレスで取材させてもらえたらなーと思っています。
天王寺動物園〜てんしばを通ってあべのハルカスへ
通天閣の横を抜けると天王寺動物園。大阪観光のマスト!とまでは言わないけれど、高層ビルを借景にキリンが悠然と歩く姿を見られるなど、かなり楽しめるので時間がある人はおすすめです。最近は毎シーズン夜まで営業を延長する「ナイトズー」をやっていて、特に夕方の時間帯はなかなかいい感じです。
動物園の上を橋で渡っててんしば(天王寺公園)方面へ。日本一高いビル・あべのハルカス方面にゆるりとお散歩すると、なんだか時代が変わったな〜(でもいい意味で)としみじみ思う世代であります。
新世界/通天閣
撮影機材
2018年11月からSonyα7Ⅲをベースに撮影しています。このときは55mm単焦点を最初につけて、ときどきAPS-Cのクロップ機能を使ったりして撮影してましたが、どうしてももうちょっと広角で撮りたくなって、途中でレンズ交替して撮影しました。巷でとても評判のよい2本のレンズですが、24−105がどうも自分には重くてまだ「お友だちになりきれてない」感が強かったのですが、先日行った北海道・知床と今回の撮影でようやく少しだけ慣れてきたような・・・。