1-Travel 旅 1.5 JAPAN 日本 1.5-30 東海北陸 1.6 ゲストハウス 2.2 Diary 日々のつれづれ

福井駅前ゲストハウスSAMMIE’Sに宿泊した夏の18きっぷ旅初日。

福井と聞いて思い浮かぶことは?

非常に地味〜な印象が強い福井県。関東の人だとそれがどこにあるか?曖昧な方もいらっしゃるのではないでしょうか。関西エリアだと福井はNHKニュースの天気予報などにも右上に出てくるので、それなりに知名度はあるはずですが、やはり地味な印象は拭えず。有名なところでいうと、永平寺(禅宗の総本山)や東尋坊(サスペンスドラマの自白でよく出てくるような崖)今だと恐竜博物館とかかな。

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ゲストハウスにはその地域のツウな情報が転がっている!

しかし!今、福井なかなかおもしろいです。福井・石川・富山と北陸エリアひっくるめておもしろいことがじわじわ起こっているなーと思っていますが、手仕事系の作家さんたちがギャラリーやショップ、カフェなどをやったり、ビルまるごとおもしろいことやってる人などもいるようで。

ゲストハウスには、さーっと通り過ぎるだけだと全く抜け落ちてしまうそうした情報が集まっていることが多くて、あまり情報のない地方都市にふらりと訪れたときには、こうした地元情報を知れるのは本当に助かるし、楽しいです。もちろんこちら福井ではこのSAMMIE’Sをやっている森岡咲子ちゃんの情報アンテナの高さと行動力があってこそのことなのですが。

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ゲストハウスオーナー森岡咲子さん。強調するのも本人的には好まないでしょうが、彼女、東大卒の才媛でございます。

今回は行けなかったけど、鯖江のめがねミュージアムや当地の若手デザイン集団TSUGIがやっている活動も興味深く。工芸の町として発信している河和田地区などにも行ってみたいなーと思いました。

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個人的な福井でのオススメは永平寺と越前おろしそば。


福井といえば!なふたつなのですが、今回はどちらも行けず、食べられずでした。
が、もし福井に来たらぜひ体験してもらいたい定番的なモノ・コトです。

永平寺は、普通のお寺と違って、今もお坊さんが全国各地から修行をしに来るお寺で、かのスティーブ・ジョブズもここで修行することを希望していただとか聞いたことがあります。JR福井駅からはえちぜん鉄道に乗り換えて、麓までは電車で行き、そこから山のほうまで上っていった記憶が。すごい仏像があるとかではないのですが、その境内の雰囲気が以前行ったときにとても印象に残りました。

もうひとつ、今回一番心残りだったのがこの越前そばを食べられなかったこと。
越前そば、全国的にはそれほど有名じゃないのかもしれませんが、かなり美味しいです。基本的に年中冷やしのおそばで、辛い大根おろしをガッツリかけて、太めでコシの強い麺でシンプルに食べるのが定番。(参考:越前おろしそば

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福井ゲストハウスSAMMIE’SはDIY女子必見!の素敵空間

2015年秋に開業したゲストハウスSAMMIE’S(サミーズ)。
開業前に、たまたま都内のイベントで知り合っていたゲストハウスオーナーの森岡咲子さん。彼女はもともと福井出身で、大学から東京、そのまま大手ゼネコンに事務職として就職しバリバリ働いていた女子でしたが、ひょんなことから福井へのUターンを決意し、駅前でゲストハウスをやることにしたという人。初対面からニコニコな笑顔が印象的な人でしたが、開業準備〜オープンを経て、ますますたくましく素敵な成長を遂げられているなあと思いました。

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本やチラシなどを見ながらくつろげる共有スペース

森岡さんがひとつひとつ、どんな空間にしようか考え、お友達の手も借りたとはいえほぼひとりでこれらをつくりあげたんだろう。そう想像するとますます感動、素晴らしい。DIY女子の端くれのわたしはまだまだやることが小さくて、改造といえばマンションの一室に漆喰塗ったりする程度なので、ダイナミックに家をガンガン改造して自分好みにしていくのは超憧れます。

まだこれから2階にライブラリースペースをつくりたい!など、いろいろ改造箇所はたくさんあるようで。宿の営業を続けながらの大工作業は大変でしょうが、ちょっとずつ工事が進んでいって、次来たときは「どこまでできてる?」なんて見に行けるのも楽しみです。

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玄関入ってすぐの受付スペース。切り株を貼るなど小さいところまで凝ってる!後ろの壁も素敵。

 

ベッドも洗面スペースも自作!

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手作りの洗面スペース。構造用合板の板目もうまくつかって仕上げてます。もちろんDIYでやってるわけだから細かい造作がキッチリしてないとかそういうのはあって、最近のすんごいお金のかかったホステルなんかを見るのと同じ目でこうしたゲストハウスを見てしまうと、「普通の家じゃん」ってなってしまうんですが、個人でこれをやり遂げる大変さを思うと比べるほうが間違ってる、と思ったり。

暑い8月で、森岡さんは「冷房ないんですごめんなさい」と謝っておられましたが、扇風機で十分凌げました。ただこれも人によって捉え方はさまざまだから難しいですよね。

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2×4材を使って自作したベッド。CAD?で設計図書いて作ったって言ってました。すごいなー。でもきっとやりはじめたら誰でもできることなんだと思う。電動工具があればビス打ちや穴開けも女子でも誰でもできますしね。

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かわいらしいキッチン。このキッチン台もきっと自作ですね〜シンプルでGOOD

 

自分でものごとを決めて実行する人は、どんな職業でも美しいけれど、ゲストハウスをやるってのは、その中でも総合エンターテイメントサービス業じゃないかと個人的には思っているので、それを今まで一人で切り盛りしてきたっていうのはもう尊敬しかない。素晴らしいことです。でもやっぱり大変だろうから、これからはよいスタッフがどんどん育っていくといいですねー。

 

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ゲストハウス外観。福井駅から徒歩5分のフツーのお家を改造しています

ゲストハウス情報はゲストハウスプレスもみてね。

今回は取材というよりは、プレ取材的な滞在だったので、こちらのプライベートBLOGに記事を書きましたが、わたしはゲストハウスプレスというメディアもやっております。日本の旅の、あたらしいかたち。というキャッチコピーで、ゲストハウスに代表される、あたらしい形の宿や旅のスタイルを紹介・提案しています。Webサイトとフリーペーパー、Facebookページで発信中。

ゲストハウスプレスのメインはインタビュー記事なのですが、それは私が個人的に滞在して「いい!」と思ったところしか特集しないと決めているので、取材する前にまずは一度「自腹で滞在」して、それから改めて取材を申し込むという、非常にめんどくさいやり方を取っているため、経費もかさむし、というかそもそも取材費なんてどこからも出ないという状態で続けています。

けれど、こうした旅はわたしの趣味でありライフワークでもあると思っているし、自分の懐から出るお金と時間は大変貴重なので、情報も吟味するし、いい時間を過ごしたい!という気合も入る上に、絶対ウソがない。自分も含めて読者というのは今そういうリアルな情報を求めていると思うので、これからも少しずつではあるけれど、こうした旅を続けながら、ゲストハウスを中心とした旅の楽しさをお伝えするとともに、こうしたゲストハウスをやってる人たちの思いや行動を見て、旅でそれを体感することで、「自分の人生は自分で自由につくっていけるんだ」ということが伝わるといいな。そんな気持ちでこの活動を続けています。

サポーターも常に募集中!応援よろしくお願いします☆

ゲストハウスSAMMIE’Sの公式サイトはこちら→http://sammies.jp

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サミーズの玄関先で!

 

 

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