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カスバ街道の集落で手織カーペットを買うの巻ーモロッコ旅15

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マラケシュから2泊3日のサハラ砂漠現地ツアー・参加2日目の様子です
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再びガイドのハッサン登場、オアシスの村を訪問

昨日アイトベンハッドゥを訪れたときにさっそうと搭乗した現地ガイドのハッサンが今日もまた朝からさわやかな笑顔で待っておりました。今日はこのオアシスの村を見学するようです。

朝はかなり冷えます。ここでは霜が下りていました。

けれど、この霜が下りるほど水がある、ということがここではものすごく貴重なわけです。普通は乾燥してるから結露とか霜とか絶対ない。ここは1年中川の水が絶えることなく流れ、それを用水路として灌漑に利用しているからこそこの緑の風景があるというわけです。

鳥さんも水を飲みに?来ていました。

ここでの暮らしは基本共同生活というか、今でもそれぞれの家族単位で違う作物を作り、それを分け合って生活しているスタイルだそう。

途中からあんまり説明聞いてなかったけど(笑)そんなような話をハッサンはたぶんずっとしていたのだと思います。

ブロッコリーがよくつくられているそう。あとアスパラガスとか。

この集落以外でこんなに緑が生い茂ってる場所はなかったから、やはりここはかなり貴重な場所なのでしょう。それなりに街(大きめのマーケットなどがあるようなところ)も車でたぶん1時間も走ればあるだろうけど、すぐ近くには小さな商店などしかないようだから、基本は自給自足できれば豊かという感じなのかと。

村を見学したあと、突然みんな建物の中へ。

オアシスの畑見学のあとは、集落の中にある建物にみんなでぞろぞろ入っていきます。一体何かと思いきや、おおなんと、ここでカーペット販売が!

手紡ぎのカーペットがこんなふうにここで作られているんだというデモンストレーションがはじまりました!これが噂のカーペット売り!

実は、以前こういう場所ではなくおそらく市内のじゅうたん屋だと思うけど、旅仲間の友人が、店の中に幽閉されて7時間くらい出してもらえず、最後は「あっこのあとポリスの友人と待ち合わせしてるんだ!」とかなんとか言って逃げてきた、という武勇伝を聞いたことがあって、「アラブの絨毯屋」には相当警戒していたのです。

ミントティーでおもてなし

この店?の主と思われるおっちゃんが、ミントティーを振る舞ってくれます。基本的にこれだけ人数がいれば、幽閉されるということもないし(笑)安全で、しかも特に買わなくても見学だけでまったくなんのプレッシャーもない。 

しかし実はわたし、この類のカーペットというかラグ、モロッコでいいのがあったら買って帰ってもいいかなとも思っていたのでした。

延々と続くデモンストレーション

ハッサンがベルベル人(?)のおっちゃんのアラビア語を英語に訳して説明してくれます。後ろにあるのは手織りの機械と染めた糸。壁面に飾ってあるカーペットを織るのに数ヶ月単位でかかるって言ってたような。

いろんなカーペットを次から次へと出してきて(誰も頼んでないのに)あれやこれや説明してくれます。たたむとコンパクトになるよ、とか、クレジットカードも使えるよ(なんと!)とか、いろいろPRを折り込みつつ、すばやく広げて説明を繰り返す2人。

値段を聞いた人だけあとで小声で呼ばれる仕組み

気になるものがあったら値段確認してみてね、でも交渉可能だから言い値で買わなくてもいいよ、みたいなことをハッサンは言います。で、一応ね、買おうかなーと思う一部の人は聞いてみるわけです、値段を。この段階では、わたしは買うのはないなーと思ってました。荷物になるし、どうせなら大きいの買いたかったし。

最初に紹介された高価そうなカーペットはかなり気に入った

けれど、最初に見せられた幾何学模様っぽいカーペットはちょっといいなと思って眼をつけてました。これは表面がウールで裏面が綿でちゃんとリバーシブルで使えるというスグレモノ。秋冬と春夏で裏返して使えるなんて一粒で二度美味しいではないですか。大きさもいい感じ。(たぶん150×200くらいある)

  

騙されないぞ!でもちょっと気になる。

しかし、そもそもすごく高価なら買うつもりはないし、いいのがあったら!くらいに思っていて。ただ、いちおう、値段聞いてみるか、と言い値を聞いてみた。 

言い値は1200ユーロ(14万円位?)

先方は最初、たぶん(あんまり覚えていないんだけど)1200ユーロって言ったと思う。14〜5万円?あっそう、ムリムリ。と思って「ふーん」で終わったんだけど、値段を聞いた人それぞれに個別交渉タイムがはじまった。(2,3組いた)

わたしには「いくらなら買うんだ?」と聞いてきて、最初は「いやいや、そんな高いの買えないから結構です」って断ってたんだけど、「いくらなら出せる?」と何度も聞いてきたので、まあ2万円ちょいなら買ってもいいかなと思って、「200ユーロなら」ってい・ち・お・う言ってみた。200なら日本円にして23,000円とかくらいだろうから、この大きさの手織りのラグでそれは、日本ではありえないお買い得価格のはず。

そしたらなんと最終的にOKの返事が!300でどうだ?とかいろいろ交渉してきたけど、「いいえ、200以上はビタ一文だしません、必要ない、不要、いらない!」って言い切ったら、おっちゃんすぐに「じゃあそれで」と。

えええっ最初の言い値は何だったのか!?!? な値引率。
よく10分の1からスタートせよと価格交渉では言われているが、マジだったのか!

コツとしてはとにかく「自分が払いたい値段」だけを言い続け、本当にそこまで下がらなければとっとと諦めること。

最後までドキドキしながら持ち帰ることに

結果的にカード手数料ってことで20ユーロ+されることになったけど、まあそれはいいでしょってことで、まさかのお買い上げ!ちゃんと機械ありましたよ。台にシールも貼っている。おっちゃんめっちゃうれしそうだった。大物はたぶんあんまり売れないんだろうな〜

器用にくるくるっと巻いて梱包して持ち手までつけてくれました。
けど、途中で「まさか買ったはずの商品が粗悪品と差し替えられたりしてないだろうか?あまりに手際がよすぎてちゃんと見てなかったぞ」と帰国してから封を開けるまでかなりドキドキしてました。(ちゃんと差し替えられず目的の商品を入れているかチェック必須ですよ!)

ハッサンにも「これはグッドプライスだ」って言ってたから、かなりいいお買い物をしたはず。ま、関西人だからね!そりゃ値切りますよ!(笑)


以前、小さな玄関マットサイズのこういう中古のラグをアンティークショップで買おうとしたら、その値段が3万円って言われたのを覚えていて、また日本でたとえばIKEAなんかでも売ってるこの手のラグ、安いのでも5万円台ってのもザラにあったので、これは本当にお買い得だったと思います。

それに、カーペットを見るたびに、このおっちゃんたちの笑顔を思い出すのも、旅で何かを買うときの醍醐味だなーって思うのです。モノと一緒に思い出もちゃんと持ち帰る。物語のあるモノは大事にするし、忘れない。

3人でセルフィー!(^o^)

 旅のよき思い出ができました! 

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