突然思いつくブログの新シリーズ。
今回は、「行ってみた」シリーズ第1回として高知県室戸市の吉良川の町並みをご紹介します。
国道55号線は最高に気持ちがよいシーサイドロード
出発は高知市内から。高知から室戸岬まで延々と海岸線沿いを走る国道55号線というのを通ることになります。
吉良川(きらがわ)の町並みは、高知市内から東へ車で1時間40分くらい。あと20分くらいで室戸岬に到着、というあたりにある小さな集落です。
この国道55号線、高速も通らず、他に回避ルートもほぼ存在しない孤高の国道。お遍路さんでもこの室戸近辺の高知周辺の番所が一番キツイそうです。確かに本当になーんもない。でもその分、なんというか隔離された世界というか、ちょっとタイムトリップしたみたいな不思議な時間感覚になったりします。
吉良川の町並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定
吉良川の町並みは1997年10月に高知県で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定されたそうで、台風対策のために工夫された土佐漆喰や水切り瓦、軒の低い民家など、古き良き日本の町並みを残しています。明治期から昭和期に建てられた、築100年以上の伝統的家屋が約128軒あり、重伝建の地区の中でも残存件は多いそう。
まちなみ館に車を停めて、ふらり写真散歩
吉良川の町並みを見るためには、町の中心部にある「まちなみ館」駐車場に車を停めて(無料)あてもなくフラフラ歩くだけでいい感じ。
このあたりは、明治〜昭和のはじめにかけて、備長炭の製炭で栄えた町。町並みはその当時建てられた商屋や蔵で構成されています。
なまこ瓦がいい感じ
重伝建地区に指定されているところは、(悪いことではないとは思うけれども)新しく伝統的な建築技法を使って整備されていることも多いのですが、ここは昔のまんま!が結構残っていて、それがとてもよいなと思いました。
かなり穴場スポットだけど見る価値あり
3月の平日だったからというのはありますが、ほとんど人が歩いていなかった・・・。でもその分すごくよき雰囲気を感じられてとてもよかったです。お遍路でこのあたり歩いたり、海外の観光客はかなりこれ喜ぶだろうなあと思う。ガンガン観光客(ドライブがてら寄ってチラ見するだけ)を呼び込むよりも、じっくり滞在して歩く、みたいなコンテンツを用意してPRすればよさそう〜なんて思いました。
このあたり、この吉良川以外にもR55走ってると、重伝建地区に指定はされてないのでしょうが「この集落良さげ」って思える古い町並みがちょくちょくあって、ふと車を停めてふらふらお散歩したくなるところが多くありました。きっとお遍路さんするとそういう町並みが旅人の心を癒やしてくれるのだろうな〜。
(2016年3月訪問)
吉良川の町並み
公共交通機関でのアクセス
土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線で「奈半利駅」下車。高知東部交通バスの室戸岬・甲浦行きに乗り換えて約20分、「吉良川学校通」で下車すぐ。
(間違いなくバスの本数が少ないと思われるので事前に時刻表要確認かと)