2017年12月、旅人ワンダラーユウコのモロッコ旅に関連して、モロッコ料理レシピ本のご紹介。旅のまとめは #2017モロッコ からどうぞ!
モロッコ料理って何?っていう人に写真とレシピで紹介
口尾麻美さんという料理研究家の方が書かれたレシピ本。たまたま図書館の料理本の棚で目があったので借りてみました。読んでみたら、ちょうどわたしが行った「砂漠ツアー」と同じルートで旅されていて、そのとき出会ったレシピなども紹介されているので、なんだかとても懐かしい気分に。
口尾麻美さん公式サイトAmazigh
北欧暮らしの道具店の特集記事の自宅インテリアがかわいい〜 まったく存じ上げない方でしたが、他の本もちょっと読んでみたくなりました。(Amazonレビューは結構酷評されてますが、レシピ本としてではなく、モロッコの料理と雑貨のイメージ紹介+αとしてはかなりいいと思いました)
モロッコで出会った街角レシピ STREET FOOD MOROCCO
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モロッコといえばタジン
少し前にブームになったタジン鍋。流行った頃は「そんなのダッチオーブンでできるじゃん」と、まったく興味がなく、どんな料理をするのかなどもよくわかってなかったのですが、モロッコに行って食べてみて、「なるほど、これはイケる!」となりました。要するに水分をなるべく残す無水蒸し料理なんですが、ドライフルーツを入れたりするのが驚きで、しかもかなり美味しかった!
モロッコ料理の特徴
モロッコ料理が美味しいわけというページで、スパイスやその他の調味料の特徴とともにモロッコ料理について書かれています。
モロッコは、小麦。オリーブ、野菜、オレンジなど農業が盛んです。大西洋と地中海に面しているので、たこ、いか、いわしなど海の幸も豊富。内陸部は羊やヤギの放牧、砂漠地帯ではナツメヤシが栽培されています。(略)モロッコ料理で欠かせないもののひとつはスパイスです。モロッコ料理はトウガラシをあまり使わないので辛くありあmせん。しかも薄味でやさしい味付け。パセリやコリアンダーなどのハーブも多く使われています。
また、ナツメヤシやレーズン、プルーンなど甘みのあるドライフルーツを煮込み料理に加えたり、バスティラ(鳩肉などのパイ)やクスクスなどに粉糖をたっぷりとふりかけていただきます。モロッコの人はとても甘党!甘味もモロッコ料理のおいしさのポイントなのです。
豆類やクミンなどのスパイスとハーブ系、とくにミントなどがよく使われているのは知っていたのですが、アプリコットやプルーンなどのドライフルーツを煮込み料理に入れるというのは初めて知って、すごくおいしくてハマりました。あとレモンやオレンジなどの柑橘を料理にもよく使っていてこれがまたウマイ。
チキンとアプリコットのタジンと、チキンとレモンのタジン。あと砂漠のベルベルジンがつくってくれたじゃがいもとチキンのタジンが最高に美味しかった!(暗すぎて写真撮れなかったけど、貪るように食べました(笑))
タジンの作り方の基本
食材の蒸気が三角のフタで冷やされ鍋の中を循環する仕組み。水が貴重なモロッコの知恵ですね。
1 肉、魚、野菜(玉ねぎ、トマト、にんじん、じゃがいも、いんげん、ピーマンなど)豆類やオリーブ、ドライフルーツなどがよく使われます
2 肉類は大きめにカット、野菜を切り、根菜類は水につけておく
3 タジンに肉を並べ、野菜、スパイス類、ハーブを入れ、オリーブオイルをかけ、フタをして弱火にする。途中煮汁を回しかけ、煮込んでできあがり。 使うスパイスはジンジャーパウダー、コリアンダー、ターメリック、クミンパウダーが多いようす。
野菜のクスクス
たぶんこれも蒸し料理だからタジン鍋みたいなのでつくるのだと思いますが、野菜とクスクスを蒸したものもよく出てきました。なすやにんじんが甘くなっててこれもすごくおいしかった!
モロッコのサラダ
屋台で食べたんですが、特にお腹をこわすこともなく新鮮なトマトとオリーブオイルの味で、生トマト苦手なわたしもいけるくらいのさっぱり度でした。
この本に書かれてあるレシピによると、玉ねぎ、ピーマン、きゅうり(写真のには入ってないね)トマトを小さめの角切りにして、クミンパウダー、塩、レモン汁を各同量(小さじ半分くらい)とオリーブオイル(大さじ1くらい)を混ぜて、フレッシュなパクチーとイタリアンパセリを刻んで、食べる直前に混ぜ合わせるとできるらしい。日本だと夏に食べるとさっぱりしててよさげ!ですね。
朝はモロッコのクレープ・ムスンメン
下の写真は初日のリヤドで食べた朝食。ここはフランス人オーナーの宿なので、モロッコのクレープムスンメン(右上の皿の右側)以外にも、バケットやクロワッサンもつけてくれてて、コーヒーは(または紅茶)もおかわり自由でカフェオレにするために牛乳たっぷりつけてくれて、オレンジジュースは当然フレッシュで、最高でした。
こちらの写真は砂漠ツアーに行った途中のホテルの朝食。
人が多くて、時間はなくて、戦い!みたいな争奪戦だったけど、オリーブとこのクレープみたいなムスンメンに蜂蜜をかけて食べて、それなりにおいしくいただけました。そういやサハラ砂漠から帰ってきたときの朝食もほとんど同じだったな。
街角の風景も売られてるものも、なんだか全部が愛おしい
写真、たくさん撮ったつもりでしたけど、帰ってきたらもっとあれもこれも撮ればよかったなあと思ったりします。
野菜もたまに売られてるの見たのですが、無造作に床に置かれているのさえなんだかフォトジェニックで、美味しそうで。パクチー(コリアンダー)ももりもりでうらやましい!
本の中でもタジンの産地に行ったり、ここでは紹介しきれない地元料理の紹介がたくさんあります。昨日はこれ読んでレンズ豆のスープつくってしまった。美味しかったなー。ということで、また現地で食べた味を思い出し、モロッコにますますもう一度行きたくなりました。