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#08 『心が出した「答え」はいつも正しい』ーワンダラーユウコの読書ログ

ジェームス・アレンといえば「原因」と「結果」の法則

『「原因」と「結果」の法則』という本をご存知ですか?ロングセラーでありベストセラーの本ですが、実はこれ、一世紀も前に書かれた本なのです。そのアレンが書いた本のひとつが今回ご紹介する文庫本です。

心が出した「答え」はいつも正しいー願いを叶える「引き寄せ」の法則

心が出した「答え」はいつも正しい: 願いを叶える「引き寄せ」の法則 (王様文庫)
心が出した「答え」はいつも正しい: 願いを叶える「引き寄せ」の法則 (王様文庫) ジェームス・アレン

【関連書籍】
 「起こること」にはすべて意味がある: 思い描くことが現実になる「引き寄せ」の法則 (王様文庫) 「原因」と「結果」の法則〈4〉輝かしい人生へ 「原因」と「結果」の法則2 「原因」と「結果」の法則〈3〉困難を超えて
幸せはいつも目には見えない: 「心のガラクタ」を捨てると奇跡は訪れる (王様文庫)  「原因」と「結果」の法則 きっと!すべてがうまくいく 運命を変える 朝の思い 夜の気づき~心をリセットする30日~

 

いつの時代も変わらない。1901年発刊の本を再編集

これの元本は1901年に発行されたFrom Poverty to Powerの第一章-The Path of Prosperity。それをわかりやすく今の訳語に翻訳して再構成しているのがこの本なのですね。100年以上前に出された本の内容が、今の人に響いて何度も読まれているというのはすごいこと。

と書いてふと思ったけど、日本には1000年前に書かれた「源氏物語」という超一大ベストセラーがあるんだった。まあそれはそれとして。

 

パブリックドメイン

翻訳される関連本が多いのは、ジェームス・アレンが死後イギリス以外での本の著作権を放棄したから、らしい。確か著者の権利は死後75年経つと消えるんですよね。そういう著作物のことを「パブリックドメイン」といいます。

パブリックドメイン – Wikipedia

今はこのパブリックドメインを利用した再利用ビジネス(といっていいのかしら)も結構世界中盛んに行われていますね。

ちょっとこの著者のことを知りたくなってウィキで調べてみました。 

ジェームズ・アレンはイングランド中部のレスターに生まれた。生家は小さな事業を営んでいたが破産した。父は事業を再興し家族を呼び寄せる目的でアメリカに渡るが、アレンが15歳の時に強盗に襲われ命を落とす。アレンは父親の死によって退学を余儀なくされ、イギリスの製造工場などで様々な仕事をして家族を支えた。

作家となる前は大企業の秘書として働いていたが、レフ・トルストイの書物に啓発され38歳から著作に専念し、最初の著書From Poverty to Powerを出版後、デヴォンの町イルフラクームの小さなコテージに、妻リリー・L.アレンと娘のノーラと共に会社を辞めて移り住んだ。9年間で19冊の本を書き、同時に雑誌The Light of Reasonを発行した。

2冊目の著書で代表作であるAs a Man Thinketh(邦訳,『「原因」と「結果」の法則』)は自己啓発書の原点であり、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに大きな影響を与えた。同書は約1世紀前の1902年に書かれた書物であるが現在も世界中で売れ続けている。聖書につぐロングセラーの一つと言われており[1]、日本でも50万部を超えるベストセラーである。

なお彼はより多くの人に読んでもらいたいとの願いからイギリス以外での著作権を放棄している。著書(英語)をオンラインで読むことができる。ーWikipediaより

 

目次を読んでるだけでためになります

 1章 人生という「学びの場」で何を得ていくか・・・あなたの「心のあり方」が試されるとき

・「心の平安」を感じるための生き方
「幻想」が打ち砕かれたとき、どうするか

・すべてのことは「成長のために与えられた教師」
「内面的な体験」をどう生かしていくか

・あなたの「魂」は向上を求めている
学びを止めない「決意」を持つ

 2章 すべての豊かさは、あなたの「心の中」にある・・・本当に「必要なこと」は満たされるようになっている

・世界は「あなたの意識」を映す鏡
人生は「思い」の質で決まっていく
「財産を失った現実」をどう解釈するか

・「被害者意識」には、なんの意味もない
「感じ方」は知識と経験に左右される

・「類は友を呼ぶ」という深遠な法則
人生では「自分が与えたもの」が返ってくる
「心を浄化」すれば、現実は面白いほどに変わっていく

3章 心から「不安」を追い出せば幸運が引き寄せられる・・・いつも「希望・愛・豊かさ」に気持ちをフォーカスする

・「蒔いた種を刈り取る」という永遠の心理
どんな困難も動じずに”受け流す”秘訣

・自分の現実に「信じられないような変化」を起こす法
ちょっとした「意識の持ち方」があとから効いてくる

・感情なら「いい気分」を選びなさい
自分を「チャンスにふさわしい存在」に変えていく

・人生を好転させ「最高の結果」を手にする心のテクニック

・仕事、自由時間ーあらゆる困難が氷解する考え方
”冬の時期”にこそ「心の富」を蓄えよ

・今こそ「豊かになる準備」を整えるとき
ガツガツ生きて損する人、穏やかに豊かになっていく人

・「偽善者のメッキ」は必ずはがれる
「薄氷の上」であぐらをかく愚かさ

・「人を雇ってもやめてしまう」ー解決策はここにある
「好ましい状況」は自分からつくりだせる

・「誠実な人」にはあらゆる豊かさが降り注ぐ
「清浄でけがれのないオーラ」を放つ人は無敵

 

4章「心の法則」は創造的に使う・・・「しずかに思う」ことで、心のパワーが高まる

・すべての不調和は「利己心」から生まれる
世界のあらゆる英知にアクセスできるキーとは

・「心の設計図」ほど正確なものはありません
「心配すること」は「人を呪う」のと同じ!?

・「マイナス感情のスパイラル」を克服するために
あなたは本当に「不幸な星」の下に生まれたのか

・朝と夜に「心をきれいにする」効果
「しずかな水面」のような心境をつくる訓練

・心が出した「答え」に向かって迷わず進む
この”妙なる力”に不可能はありません

・煩悩をコントロールした先に「自己実現」がある
「身勝手な人」の残念なエネルギー

・黙想で「心のエネルギー」を倍加させる
あなたの「オーラの強さ」を人は感じ取っている

5章 健康、成功ーこの法則に導いてもらえばいい・・人生はあなたの「想像どおり」に変化していく

・「おとぎ話の世界」は決して夢物語ではありません
相手の心に「強い感動」を残せる人の共通点

・病気は「心の状態」を表すバロメーター
あらゆる苦しみは「無知」から生まれる

・なぜ、インドの哲学者は「150歳まで生きる」のが普通だったか
この妙薬ひとつで、すべて解決できる

・「健康」と「成功」は表裏一体の関係にある
「強い信念」の前には、失敗の可能性そのものが氷解する

・何があっても崩れない「人生のよるべ」とは
人生という「大海」を意のままに泳ぎ回る法

・「運のいい人」が心の習慣にしていること
心と魂を磨いている人の「輝かしいオーラ」

・「着実に歩む人」は決して後退しない
「ジブラルタル海峡に鎮座する大岩」のような人

・「無駄なおしゃべり」でエネルギーもれを起こさない

6章 おぼれるまで、求めない・・「質素な食事でさえ、ごちそうになる」心の持ち方

・「人生で最も重要な真理」とは
本当に豊かな人、実は貧しい人

・「天国の門」を開くために
「自分の愚かさ」に気づいた人から救われる

・欲望の大海におぼれない
「地獄と天国」は自分の中にある
求める者は失い、捨てる者は手にする

・「見返りなく手放す」という生き方

・「神の音楽」と「宇宙の調べ」に身をゆだねる
「天国に至る道」は、こんなにシンプルです

・ここまで「自分を捨て去る」ことができるか

7章 「スピリチュアルな自分」に目醒める・・「破滅の道」を歩む人、「天国の道」を進む人

・「すべてを与え、何も失うことのない」境地
「目先のこと」に血眼になる愚かさ

・「人を出し抜こう」とする人、真っ直ぐに栄えていく人
「誠実な人」は、どんなときも守られる
「自分さえよければ」には、しっぺ返しが待っている
「人を引きずり下ろそうとする人」は自らが転落する

・何が「心を守る鎧」になるのか

 

目次全部を書き出してみたら、思った以上に長かった・・・これ全部読んだだけで、この本の内容半分くらい書かれてあるかも(笑)でもこういう見出しをつくるというのもある種のテクニックで、きっと元本には書かれてないはずなので、なんかちょっと勉強になります。わかりやすい見出しを考えたり、心に引っかかるフレーズを使った短い文章を書くのって本当に難しいのですよ〜。

印象に残ったフレーズ

 

「健康」と「成功」とは、本来、同時にもたらさえるものです。
というのも、精神世界においては、「健康」と「成功」は表裏一体の関係にあるからです。心の調和が取れていれば、肉体の健康がもたらされるだけでなく、あらゆることが順調に進んでいくようになります。「思いの乱れ」をなくせば、「人生の乱れ」もなくなっていくのです。

高ぶった感情を鎮め、偏見をなくすように努めましょう。
そうすれば、たとえどのような不幸が襲ってきても、あなたの魂がゆらぐことはありません。人生という名の大海を悠々と渡っていくことができます。

このとき大切なのが、信じる気持ちを抱き続けることです。強い信念の支えがあれば、普通ならくじけてしまいそうな災厄に襲われても、それらを乗り越えていけるようになります。強く深い信念を心に抱いていれば、どのような大望も果たすことができます。至高の存在信じ、絶対の法を信じることはもちろん、仕事への信念を持ち、その仕事をやりとげる力が自分にあると信じることが大切です。

 

あまりここのフレーズには「健康」についての言及はないのだけれど、この健康と成功は表裏一体、つまり健康を害して(病気ということに留まらず、心身とも健やかでないという状態)成功するということはあり得ないということ。成功=お金儲けや恋愛/結婚成就と捉えていると、そこを勘違いしてしまいそう。つまりものすごく稼いでいてもいろんな意味で病んでる人ってのはこの定義では成功していない、ということ。確かにそりゃそうだ。

心の平和、調和がとれるようになるためには、「自分はなんのために生きているのか?」という深い部分の信念を持つことがとても大事になってくるのですね。昔出たある合宿型のワークショップで、「ミッションインストール」というのを1日かけてやったことがあるのですが、それは、自分のミッション(強い信念、想い)を腹落ちするまで推敲し、その場にいる仲間(3人グループだったかな)に伝えて、全員が「伝わった!YES!」とハイタッチできるまで、落とし込む作業でした。

わたしがそれをやったのはもう10年近く前のことになってしまったけれど、それでも今でもその自分のミッションは覚えているし、今もその想いは変わっていない。自分の信念だから、◯◯億儲けて◯◯になる〜!みたいなものではなくて、「わたしの人生の目的は、◯◯のことである」というフレーズになるようにつくっていくそのやり方と、1日かけてそれを相手に伝え続け、自分に言い続け、しっくりくるまで「インストール」するという作業は、とてもよかったなあ。と今でも思っています。

 

こんな人におすすめ

こちらは第1章の翻訳だそうなので、できれば関連の文庫3冊とも読んでみたいですね。おそらく原本ではこんなに見出しがつけられてないのではないかと思われるほど、かなり親切に章立てされているので、内容は深いですが文庫でサクッと読めます。きっと何度も読み返すたびに違うフレーズが印象に残るような、そんな噛めば噛むほど味が出るスルメ的な本だと思いました。

迷いがある人、「本当にこれでいいのだろうか?」と何かに対して思っている人、いわゆるスピリチュアルな世界というのが嫌いという人でも、こちらはそういう「天使にお願いすればなんでも叶う」的なことは書かれてなくて、(原理は同じでも)かなり一般的な書かれ方をしているので、とても読みやすいのではないかと思います。

#07 『第1感「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』ーワンダラーユウコの読書ログ
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