成田界隈に観光客が増えてます
成田空港発着のLCCが多数ある今、そしてこれだけ海外からやってくる外国人旅行者が増えたということは、ほぼ否応なくTOKYOに来る人=成田国際空港使う人が増え、そうすると「近場でなんかないかな」って思うのはおそらく国内外問わず同じなのかと。
ということで、私も最近大阪に拠点を移してから、たまにLCCで関空ー成田便を使うことがあり、そうすると発着が夜遅めだったりして、時間が少し空くこともあり、成田近郊でどっかおもしろそうなとこないかなと思うようになりました。
成田山新勝寺はかつて大エンターテイメント施設だった!
今年のブラタモリお正月特番でもやっていましたが、戦前は新勝寺まで専用の列車が多数走るほど、戦前は特に人気の観光地・・・というか、初詣をはじめ、かなりマーケティング戦略に長けた寺院だったのですね。現在でも明治神宮に次いで初詣客第2位なのがこの成田山新勝寺です。本堂にいたるまで駅から徒歩15分くらい。参道の左右には多くのお店が軒を連ねています。
表参道、裏参道などなど。ゆっくり歩いて徒歩15分くらい
JR・京成の成田駅から歩いて15分くらい、古くからのお店と最近の外国人観光客が増えてきたのを受けて出来たであろう不思議なグッズを売る店も結構あります。忍者グッズとか謎のキモノ屋さんとかそういうたぐいのやつ。
参道には、チェーン店ではなくそれぞれ工夫を凝らしたお店が並んでいるので、スッキリまとまるというよりは、だいぶカオスで、いきなり国際化して英語や中国語のPOP頑張って書いてます!的なお店も多く。
外国人観光客多し!
成田空港からのアクセスがいいから海外からの観光客が増えたのだろう、と思っていましたが、もちろんそれは要素として大きくあるにせよ、そうでなくても外国人がTHE日本らしい風景、体験を求めるであろう要素がかなり多くて、これは楽しいだろう〜と思いました。ちょっと古くて他の国にはないような景色と文化を手軽に感じられるところ。例えば台湾のお寺や夜市だとか、タイのナイトマーケットをそぞろ歩くようなそういうイメージ?
こちらは刃物店って書いてて、特に英語対応とかしてませんが、工具や電動具はともかく包丁とか外国人にものすごく人気があるので、対応できる人がいたらめちゃ売れしそうな気がする。
こういうのも、ひとつだけおせんべいとおかきの説明POPを最低英語でかつくっておけば売れそうなのにな〜とか勝手に販売促進を考え出す私(笑)。こわれ煎とか、Broken OKAKI とか書いてエコでリーズナブルーみたいな・・・どうかな?(笑)
いろんなお店があります!
お寺に近づくにつれ、いわゆる老舗〜っていう感じの風情あるお店が増えてきます。
漢方薬局なんかもあります。なんというかすごい風情!効きそう!(笑)
カゴ屋さんでにんじんシリシリ器を買う
存在感がハンパなかったカゴ屋さん。中にはカゴだけでなく、木製品や刃物なども売られてました。鬼おろしをつくる竹製のおろし器も惹かれたけど、そこで沖縄に行ったとき散々悩んで買わなかった、にんじんシリシリ器(大根のツマ的な野菜を細長く切るための道具)を買ってしまいました。けどそういやまだ封開けてもないな・・・。
ちなみににんじんのシリシリとは、
にんじんしりしりは、沖縄県の郷土料理である。スライサーで細くおろした人参と卵を炒めて調味料で味付けした料理。沖縄の家庭で手軽に作られている。「しりしり」というのは繊切りという意味の沖縄方言である。また、スライサーを使う時の「すりすり」という音から名前がついたという説もある。by Wikipedia
うなぎ!うなぎ!
とにかく参道にはやたらとうなぎ屋さんがある。そんなにうなぎの産地だったのか?成田。どうやら江戸時代、参拝客が増え出した頃から庶民がうなぎを食べる習慣も増え、利根川や印旛沼でうなぎが捕れたことから鰻屋さんが増えていったそう。
わたしは違うところで食べたけど(ふっくらしてて美味しかった)一番有名っぽいのは創業100年を超える川豊。目の前でこんな捌いて焼いてたらそりゃあ食べたくなるのは間違いない。待ち時間もそんなになかったけど食べたところだったので、残念ながらここでは食べず。二階も風情があってよさそう〜。
成田のおいしいうなぎ 川豊
新勝寺到着!
ようやく新勝寺到着!でかい門構え!ここが総門と呼ばれる入口部分。そしてここからまた階段を上って本殿に向かいます。
地図ではこうなっています
で、総門から仁王門に上っていく、と。ブラタモリでやってたのは、この階段を急にすることで、その先の大本堂が見えないようにして、期待感を高めている、ということらしい。
確かに何も見えない!
大本堂から仁王門を見下ろした図。階段急すぎ!(笑)隣にエレベーターもあります。
錦鯉と亀の写真を外国人が熱心に撮っていたのが印象的でした。珍しいんかな?と思ったけど、たしかに鯉を海外で見たことはないなあ〜。
大本堂の前に広い敷地があり、お守りを売ったりおみくじ売ったりしてる売店(って言わないんだっけ)があったり、ご焼香する場所(香閣)があったりします。公式サイトを見ても、そのあたりの参詣の仕方まで掲載されていてキメ細かい!≫知っておきたい参詣の仕方
この中にはお不動さんがいて、靴を脱いで中に入れますが、入り方がわからなくて戸惑っている外国人の人もいました。靴をビニールに入れて手持ちで入るというのが意外と理解できないみたい。英語の解説はNothingなので・・・。そのあたりはどこまで親切にするかっていう問題もあるけど(日本人はやり始めるとやり過ぎくらいに張り紙とかして景観が・・・)
参拝客が4割くらい?外国人だっていうことを考えると、英語ができない人も多いかもしれないけど最低限英語対応くらいはしておくのが必須だろうなあと思いました。サイトはかなり外国語対応してるのですけどね☆
成田山新勝寺
成田山新勝寺は、千葉県成田市にある真言宗智山派の寺であり、同派の大本山のひとつである。本尊は不動明王。関東地方では有数の参詣人を集める著名寺院で、家内安全、交通安全などを祈る護摩祈祷のために訪れる人も多い。
住所:〒286-0023 千葉県成田市成田1
帰りはツウとマニアしか受けないトンネル経由で!
参道がいくつかあるので、行き帰り別のルートを取ることもできます。こないだブラタモリ観てて気になったのが、廃線になってしまった第3の鉄道跡というルート。以前は新勝寺の前まで列車も通っていたのだそう。寺院参拝というのは戦前までものすごいエンターテイメントだったんだなあというのがよくわかります。確か川崎大師や穴守稲荷も昔の資料とか観たらすんごいし、香川の金比羅宮も鉄道がじゃんじゃん競うように通ってたらしい。(今も琴平電鉄というのが走っている)
こんな看板もありました。土木遺産だそう。このトンネルは100年前のものなのか・・・。
新勝寺の奥は公園になっていて、四季折々の花が楽しめるし、毎日写経ができる場所もあり、護摩焚き(炎でご祈祷する儀式)などもあって、参道をぶらぶらするのも入れると半日くらいあっという間に過ぎてしまうよく出来た施設だと思います。ちゃんと地域でエリアマネジメントしていた昔の人すごい。歌舞伎などもここから「成田屋」っつーのが出てくるくらいだし。
今もその伝統が守られ、初詣にわんさか人が訪れるんだろうなあ、と感心しました。いつか行きたいと思いつつ、関西人だけに馴染みが薄かった成田界隈でしたが、成田山新勝寺初訪問、楽しかった! 時間ある方是非おすすめです〜。たぶん今後もっと海外からの人増えそう。伏見稲荷みたいになるのかもなー(←ここ今すごいことになってます。またレポします)