1.5 JAPAN 日本 1.5-40 関西 2.4-1 撮影スポット 2.4 Photo 写真

兵庫県丹波市・白毫寺の藤ライトアップは妖艶な雰囲気。

藤が好き。

先日行った奈良・春日大社付属の萬葉植物園。(参考記事:奈良・春日大社の萬葉植物園の藤棚散歩は天国にいるみたいな気分。)こちらも素晴らしかったけど、一度写真撮影でやってみたかったのがライトアップの藤写真。関東だとあしかがフラワーパークってのが有名なのだけれど、関西では何かないかしら?と思って探してみたのがここ、白毫寺の九尺藤でした。友人が先にFacebookに上げててその写真が素晴らしかったというのもある。

関西で有名な藤の名所のひとつ

九尺藤とは、全長120メートル、幅9メートルの藤棚に咲き誇る藤のことで、とにかく花穂が長いのが特徴。なかには長さが150cmくらいになるものもあり、ライトアップもされて見事だそう。ただ、有名ゆえ満開時は狭い道が大混雑するという情報もあり、なんとか空いた日に行けないか画策していました。ただ、ライトアップはほんの数日しかやっていないという情報もあり、どうしたものか。

チャンスを窺っていると、そろそろ藤も終盤という週末、日中かなりの雨が降った日がありました。ただし夕方からは止む予報。これは人も少ないし、夕方になってから車を飛ばせばちょうど日没あたりに到着して雨に当たった藤が美しそう!人も絶対少ないぞ!と確信し、いざ出陣となりました。

白毫寺(びゃくごうじ)

この白毫寺、京都と兵庫の県境あたり、丹波篠山まとめて呼ばれることも多い、兵庫県丹波市(たんばし)というところにあります。約1,300年の歴史がある天台宗の古刹で、広い境内には鯉が泳ぐ心字池や人間界と仏の世界を結ぶという「太鼓橋」があります。四季の草花が見事なことでも知られ、桜、藤、セッコク、睡蓮など、季節ごとに楽しむことができるお寺です。

ただ、公共交通機関でのアクセスにはちょっと不便で、ライトアップの時間帯に行くためには車でのアクセスが必須です。大阪からだと中国自動車道を使えば1時間半ほどで到着します。

白毫寺
兵庫県丹波市市島町白毫寺709
 http://www.byakugouji.jp/


 

藤棚の様子

山の中の古刹である白毫寺。わりと激しい雨が上がったばかりの山はまだ雲がかかって幻想的な雰囲気です。境内はかなり広く、本殿の右手あたりに藤棚が広がっています。

広場のようになっているところにはピクニックテーブルやお弁当・フランクフルトなどの屋台も出ています。この日は雨だったので駐車場も第1駐車場が埋まるかどうか、くらいの人出でしたが、駐車場自体は第4まであり、付近の道路(細い)も大変混雑するという話なので、この日がラッキー過ぎるくらいにガラガラだったのだろうと思われます。

こちらの藤は花の長さが長〜いのが特徴で、それを活かすべくみんな棚の下から見上げるように撮影する人が多い。

三脚も禁止されていないので、みんな三脚立ててしゃがみこんで撮っているその図がなんかおもしろかった。もちろんわたしもその一人なんですが(笑)。

藤棚は二段になっていて、上から見下ろすとこんな感じ。
藤の花は桜同様、結構旬が短くて、あっという間に花穂が茶色く枯れてきてしまいます。白毫寺の藤も、既に花の根元あたりは茶色くなってきているものもありました。ただ、ライトアップするとそういうのは目立たなくなるとのことで、期待は高まります。

ベンチと奥に咲いているツツジの花がいいアクセントになってます。ふんわり藤の香りも漂っていて、とてもよい雰囲気。

夜の帳を待ちます

お寺に到着したのが夕方5時過ぎ、5月半ばはもう結構日没が遅いので、19時を越えないと暗くなってきません。それまで境内や広大な藤棚を歩いて、ベストスポットを探しながらパシャパシャ撮影しつつ、夜になるのを待ちます。お腹空いてきた・・・。

 

藤だけでなく、シャクナゲやツツジなどもところどころ咲いていました。雨粒が光ってとてもきれい。

撮影機材は?

今回の撮影では、カメラ(SONYのα7Ⅱ)一台と、手持ちのレンズ全部を駆使してあれやこれやレンズ交換しながら撮ってみました。広角で煽るように撮るのと、望遠でわらわら撮影しているカメラ仲間さんを避けて花にフォーカスするのと、神レンズと言われている55mmでふんわりボケとシャープな解像度を両立させるのと。

基本、手持ちで撮影するのが身軽で好きなのですが、さすがに後半ライトアップ時には三脚取り付けないと無理。スマホで撮るのとかも夜はかなり厳しいですね〜

ライトアップは満開時の土日の数日のみ

ライトアップは年に数回、見頃になった週末の2回程度なので、タイミングが合わないとなかなか来るのが難しい。春はあれこれ花の旬があるので楽しいけど忙しい時期です。

辺りもだいぶ暗くなってきました。最近はカメラの性能がいいので、暗くなってきても明るく撮れるし、色も露出とホワイトバランスで全然見え方変えられるので、すごく難しいというかどう撮ろうか?と考えてしまいます。

本格撮影開始!人多い・・・

そうこうしてるうちに、かなり藤の色が変わってみえるようになってきました。

気がつけば人がまた増えてます。

みなしゃんがんで撮る。

ということで、その後は夢中であれやこれや、色や露出やレンズを換えながら撮影しました!めっちゃ撮ったけど、あとで見返していいなと思うのはそんなに多くない。ということで一応選りすぐったものたちをギャラリー風にしてみました!

PHOTO GALLERY

うん、たしかに昼と夜では全然違う。ライトアップされた藤は、より幻想的というか妖艶な感じがします。みんなが撮りたくなるのもわかるなあ。ここの藤はしかも穂が長いのですごくそれがライトで目立って不思議な世界にいるように思えてくるのがいいですね。あっという間に2時間くらい経ってました。お腹空いたまま撮り続けたのでヘロヘロ。

境内は紅葉も多く、秋も見応えありそう

なぜかずっと赤い?カエデモミジもありました。境内の森もいい雰囲気。サイトによると藤だけでなく季節折々いろいろな花を楽しめるそうです。秋も見応えありそうですね。

時間あれば、さらに篠山のまち&カフェ散策も。

この日は夕方に車をぶっ飛ばして直行したので、ほぼどこも寄り道しなかったけれど、高速ひとつ手前あたりが篠山(ささやま)市。最近篠山は城下町の整備が進んで、オシャレなお店やカフェもまた増えてきていて注目のエリア。お城のまわりを自転車や徒歩で巡ったり、車で郊外にある一軒家カフェに行ったりするのもよさそうです。

夏の篠山城址から篠山のまちをみたところ

宿泊施設でいうと、城下町ホテルNIPPONIAが有名で、ここが起点になっていろいろなカッコいいお店が増えている感じもします。白毫寺訪問の前後に行くのが楽しそう。

まちのあちこちに古民家を改修した古民家ホテル(結構高級)があります

 

 

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