台北市内から地下鉄MRTで行ける日帰り温泉があります
台北駅からMRT(地下鉄)でどこか行けるかな〜と路線図をにらめっこしていると、北投という名前を見つけました。ベイトウと読むようですが、ここは昔日本人が開拓した温泉地だというのを思い出しました。
調べてみると、基本的には台湾では水着着用の温泉がほとんどで、最近人気があるのは貸切だったり、日本資本の加賀屋が入ってたりと、わりと高級路線。今はそういう気分じゃないので、サクッと入れるところをネットで探しつつ、とりあえず向かうことに。MRT淡水信義線(レッドライン)に乗り、一度乗換して(途中駅までの電車だった)40分くらいで北投駅に到着しました。
参考:台湾温泉ガイド
北投青礦名湯は北投駅から徒歩8分、ビルの中にある温泉
公園の中にあるという「瀧之湯」というのが100年以上の歴史を持つ老舗温泉のようでしたが、残念ながらどうやら今は改装中で閉まっていたため、そこに匹敵する泉質だという24時間営業の日帰り温泉北投青礦名湯というところへ行ってみることにしました。こちら、いろいろ口コミを総合すると、貸切はなかなか使い勝手はいいけど、いわゆる共同浴場(Public bath)のほうは、相当いろいろすごそうな様子。
しかしながら、秘湯好きの私は、過去に青森の酸ヶ湯温泉に入ったこともある(男女混浴)くらいなので、そんな口コミにへこたれてはいけない、と、土曜の午後、一番混んでいる時間帯にチャレンジしてみることにしました。
参考:北投青礦名湯(日本語少しあり)http://www.beitou-spring.com/
泉質がすごい
北投温泉・新北投温泉と呼ばれるエリアは、基本的には高級路線で貸切風呂なども多いリゾートですが、そういうところは泉質がいまいち?薄まってる?らしい。そして泉質がいいところは、古くて清潔感もイマイチ、という二者択一を迫られる場所のようでした。(口コミによると、ですから実際のところは不明)
そういわれると、やはり泉質重視のわたしは、チャレンジングな上にお財布にやさしい方を選ぶに決まっています!
ここの温泉は源泉が3つあってそれぞれ泉質も違うようです。
北投石の名前のルーツ!
北投石という名前を聞いたことがある人は、岩盤浴好きかも?北投石とは、昔ここで発見されたラジウムを多く含む石で、世界でここと、秋田県の玉川温泉でしか産出しないものなのだそう。
玉川温泉は、ガンなど重病患者の人も湯治に通って治るとも言われる薬効の高い温泉地。実際昔ここに行ったとき、ムシロの上で天然岩盤浴みたいなのをしたり、魚も住まない川の横にある共同浴場に行ってかなりの泉質というのを実感しているわたし、その玉川温泉で算出される北投石の名前のルーツな場所とはこれいかに。
玉川温泉の写真がないかと思ったけど、行ったのもう15年以上前だからPCに保存されてなかった・・・
24時間営業!混んでるときは個室がオススメ
北投青礦名湯は、駅から歩いていけるところにあるビル。いわゆる日本のスーパー銭湯的なのを想像していくと全然違って、どちらかというと駅チカのサウナビルみたいな感じ?その1Fが公衆浴場。
ここの特徴は安い(大浴場大人120元)というのと、小さいコインロッカー以外には脱衣場がない!ということ。
入口から人がごった返していて、マイクでなんとかさ〜んとか呼ばれてました。どうやら予約制の貸切風呂の呼び出しのようです。
とにかくすごい人!脱衣所なし!お湯熱い!
個室待ちな人を横目に、受付で料金を支払い入場ゲートを抜けていざ出陣!
ドアを開けると、うわああ〜!!!!すごい人です!
どれ位すごい人かというと、湯船の中に人がわりとぎっしり入っている状態。当然洗い場は満席で、さらに熱い湯だからか、湯船の横で本を読んでいる!人なども。
そして極めつけが「脱衣所がない」という事実。
台南や台北のホステルでもそうだったんですが、台湾では普通日本では当たり前のようにある「脱衣場」という概念がないのか、シャワーもトイレよろしくドア開けたらいきなりシャワーそのもの!なんですよね。それと同じく、湯船と洗い場のすぐ横に脱いだ服を入れる棚があるのみ。服が濡れる〜!湿る〜!カラダ拭く場所がない〜!というのは、何も知らずに行くと相当度肝を抜かれるかと。わたしは一応ネット情報でそのことは知っていたので覚悟してはいましたが、人数多いっていうのもあって相当なカオスでした。女湯のドア開けてすぐ!のところで着替えたりして(笑)。
さらに、お湯が・・・熱い!!
東京の銭湯かここは!と言いたくなるくらい湯温が高かったです。43℃とかって書いてたかなあ?確か、あつ湯とぬる湯みたいなのの2つがあった気がするけど、どっちも相当アツアツでした。
台湾のおばあの底力!
ビビリながらもお湯に浸かっていると、本を読んでいたおばさまが、「ここはすごくいい温泉だから、何分か入ってまた出て、を繰り返すのがいいのよー」的なことを言ってくれました。確かに相当よさそうな泉質です!けど、やっぱり熱い〜!しかもからだが温まっても、冷ます場所もなくそのまま着衣をせねばならんという。客層は年齢層高め。たぶん平均年齢70歳くらいとか?おばあは結構みんな長居して、混雑を苦にすることなくおしゃべりしながら入ってました。
ちなみにドライヤーなどもそこにはなくて、出口を出た先に少しだけ鏡とドライヤーゾーンがありました。ドライヤーは昔なつかし銭湯においてあるようなコイン式のやつ。わたしは基本からだは洗わずに浸かって温まって出てきただけなので使用しませんでした。
いやーすごい体験だった。24時間営業とのことなので、人さえ少なければそれなりにゆったりできそうだけど、とにかく入場制限したほうがいいのでは?くらいに混んでいたので、こういうレアな体験や人との触れ合いを求める人以外は、混んでそうなときは一人でも迷わず個室を押さえたほうがよいかと思われます。
北投公園の図書館などもおもしろそう
その日は休日だったため、公園にも人がいっぱい!あとで調べたらその公園近くにある図書館も古い建築で有名らしいので見てみたかったです。
帰りはバスで台北市内へ
帰りをGoogleMAP検索すると、温泉会館の前から出ているバスで市内に戻れるらしいことが判明。いろいろミスしたものの、のんびり車窓を楽しみながらバスで市内に戻りました。Wi-Fiが通じているかスマホが使える状態だと、GoogleMAPに目的地を入れれば何番バスで行けばいい、とバス情報まで掲載してくれるのでめちゃめちゃ便利。もちろん悠遊カード(Suicaみたいなプリペードカード)利用で!
参考:台湾旅行で必携!悠遊卡が便利すぎて使わないともったいない。買い方と使い方を紹介