神農街エリアにやってきました
神農街は「シェンノンチエ」と呼ぶそうで、台南市内にある古い街並みです。「神農街」という名前は、この通りの突き当りにある「台南薬王廟」に医薬の神様、神農が祀られていることからきているそう。
夜の街、みたいなことがガイドに書かれてあったので、いわゆる「飲み屋」的なストリートなのかなと思っていたのですが、全然違いました!
こんな風に家族連れでも歩いて楽しめる、レトロな建物が立ち並ぶストリートだったのです。
神農老街とも呼ばれるこのエリアは、10〜15年位前からノスタルジックな雰囲気を好んだアーティストなどがお店をはじめ、夜は特にきらびやかにライトアップされるようになった様子。
築200年以上の家屋も数多く保存されています。家屋は全部二階建てで、一階はお店、二階は倉庫として使われてきました。これはこの街路がかつては水路で、船への荷下ろしや荷積みを二階から行っていたためです。
一列に繋がっている家屋は壁も共同で使われています。改造やリフォームができなかったため、清朝時代そのままに保存されている家屋もあります。また日本統治時代には、正面部分を木造から石づくりに改造した家屋もありますが、清朝の飾りや模様も取り入れました。このように、中国と日本の影響を受けた時代の流れがこの街には感じられます。
ー旅々台北ー台南特集より
確かに全部2階建て!壁も共同だから壊そうにも壊せないということが、今までこうして古い建物が残された原因なのですね。
このお店、Taikoo太古グループ?は、このあたりに数店舗違う業態のショップを出していました。それにしてもカッコいい。ライトが全部電球色で白っぽくないのがよけいにノスタルジックな雰囲気を醸し出していますね。
人だかりが出来ていてなんだろう?と思ったら、くじ引き?みたいなもので並んでいたようです。
夕食は近くの牛肉湯専門店で!
シャレオツなストリートですが、昔ながらのオシャレさゼロな問屋街的な場所も隣接しています。そしてそういうところに必ずあるのが「安くて美味しいご飯やさん」。
牛肉湯というのが台南名物のひとつのようで、わりといくつもこの看板を見ました。
近くのこのお店も見るからに美味しそう(地元の人がピーク外した時間でも食べてるのが目印)なので、チャレンジしてみることに。
うーん、漢字、便利!
読み方わからないから、すべて指さしでクリアしました。牛肉湯小ひとつと、牛肉燥飯と書いたのがひとつ!
モツっぽいのも食べてみたかったけど、とりあえず今回はノーマルで。
脂身のほとんどない牛肉を使ったあっさりスープです。細かく千切りにした生姜と黒酢に肉をつけたりして食べる様子。
こちらが肉のっけご飯。30元て100円ちょっと?安いな〜
身振り手振りでオーダーしてわしわしと食べてお勘定してさっさと席を立つ!というシンプルな食堂ですが、その短い時間で蚊に食われた…。いやはやここは熱帯です。
よろず問屋的なお店。オーニングの上にあるニセアトム??な絵が下手ウマというかなんというか、味があります。
太古taikooの二階で台湾ビールを飲む
夕食後夕方前を通って気になってた店に舞い戻りました。夜はバータイムで結構遅くまでやっている様子の太古(Taikoo)
お茶でもしようかと思ったけれど、ビールのほうが安かったので台湾ビールを飲むことに。バータイムには早い時間だったからかほとんど貸切状態で楽しみました。
太古HOMEというお店も発見。どうやら宿のよう。
帰りがけ、同じTAIKOOと書いた店をもうひとつ見つけました。
HOMEって書いてあるし家具がいっぱいあるように見えたから、インテリアのお店なんだなーと思って通り過ぎてしまったのだけれど、さっき調べたらどうやら宿らしい。太古HOME Facebookページ
いろいろ多業種展開しているのですな〜。みんなカッコいいし素晴らしいことです。
夜の神農老街の雰囲気、他の夜市や街の雑踏とは全く違う雰囲気で、そりゃあ若者のデートコースにもなるよね、というロマンチックでノスタルジックなところでした。いわゆるネオン街とはまったく違う健全でさわやかな夜の街。
こういうところ、日本にはないかもしれないな〜あったら楽しそうだな〜なんて思いながら通りを後にして、近くの足裏マッサージ屋へと向かったのでした。