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アーユルヴェーダホテル宿泊最終日を終えて感じていたこと

「何もしない、何も考えない」ことが最高に贅沢な時間


最後の夜、途中からときどき一緒にランチを食べたりディナーすることになったドイツ人女性、クラウディア。彼女とは、ここにくると、みんな4日目くらいから変わってくるよね、と話していました。

自分自身もそうだったけど、まず最初は物珍しさもあって、日本人のわたしはカメラもiPhoneも持って、行動がなんともせわしない。ビュッフェの食事も、自分のドーシャ(体質)が決まってないのもあって、あれやこれや欲張ったりして。

それが、だんだん食事にも施設にも慣れてきて、毎日オイルまみれになって、ぐったりするから部屋で昼寝をして、という生活をしていると、少しずつひとつひとつの動作が余裕のあるゆったりしたものになってきて、カメラであれやこれや撮影したり、食事中にiPhoneでネットを見るなんてこともしなくなってくる。

実際わたしたちも、最初は姿を見ていても遠慮もあって、食事を一緒にするといった交流は全然なかった。たまたまヨガのクラスで一緒になって、わたしが日本人というのを知って、東洋的なものに興味がある彼女が声をかけてくれたのがキッカケでした。最初はお互い「話しかけないで」オーラも出してたかもね、なんて話もしました。

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今回は「疲れを取って、自分のこれからの未来に向けて思いを馳せる」ということがアーユルヴェーダ旅の目的だったので、パソコンも持ち込まず、iPad+ワイヤレスキーボードだけ持って必要最低限の文字記録を取り、ゆったりとした時間を過ごすことができました。自分のエゴからではなく、魂が求めるありたい未来を考えるためには、「まず何もしないこと、何も考えない時間を取ること」が必須。

しかし、それこそが、今の現代社会で一番難しいことなのかもしれない。
特に日本人は、リゾートでも忙しそうと言われる位なので、最初の3日間なんて(自分もそうだったけど)やっぱりいろいろ忙しそうで余裕がない。けれど、本来大事なのはその疲れを取ったその後なのだろうなあと思うのです。

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利用はドイツ人・ロシア人・日本人が多い。そこから見えてくるものは?

フランス人にはたぶん「お酒がない」「アーユルヴェーダ食」というのが耐えられないんじゃないかという予想(笑)。
もちろんそれ以外の国からの人もたくさんいるとは思うのですが、ホテルの利用者は、圧倒的にドイツ人が多く、ホテルのリーフレットなども、英語のほかにドイツ語も併記されているほど。

これは、おそらくドイツ人は休暇が多く、普通に1ヶ月とか5週間とか夏休みを取るのが当たり前(確か法律で決まっていたはず)というのもあるでしょうし、温泉治療などの自然療養を好む国民性もあるかと思います。

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ロシア人が多い理由はちょっと推測しかねますが、以前タイ・チェンマイのタオガーデンに行ったときもロシア人結構いたので、わりと「健康オタク」的なところがあるのかもしれません。ロシアはどこもやはり寒いので、基本日光を求めている!というイメージはあります。エジプトにもロシア人いっぱいいました。

そして日本人。わたしが滞在した6月上旬〜中旬は、社会人のお休みが取りにくい時期でもあるので、ほとんど日本人に会うことはなかったですが、日本語を話す通訳のおねえさん(スリランカ人のホテルフロント)もいるので、滞在期間は短いものの、利用は多いかなと思います。スリランカ全土を旅していて中国人や韓国人も他の地域では見ましたが、アーユルヴェーダホテルでは痕跡すらなかった。彼らの国民性というか、経済状況的に、海外旅は観光がメインで、まだそういう「心身の療養」のために旅をする、というフェーズではないのかもしれないな、と思いました。

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海外旅行を重ねると、観光+アルファを求めるようになる。

けれど、日本人は1980年代くらいから国として経済的に豊かになり、円高になってじゃんじゃん海外に出るようになって、(今の若い人はともかく)たぶん「普通の観光じゃ物足りない」って思っている人が多いのかなと感じます。

それは私もそうで、20代の頃などは、どこの国に行く!ということがメインでしたが、今は年のせいもあるけれど(笑)テーマを決めた旅が多い。ボディセラピストという仕事柄、「心身のリフレッシュ」をメインにすることも多く、今回のアーユルヴェーダホテルや、タイ・チェンマイでのタイマッサージ修行・SPA三昧、統合医療リゾート滞在などは、観光などほとんどせず、療養を主目的にしていたり。

よく目的型観光なんていう言葉も聞いたりしますが、日本人にとってヘルスツーリズムという分野はこれからもっと多くの人が興味をもつ分野なのかなーと思いました。言葉の問題があってあまりブームにはなりませんが、なんならそのために英語を勉強すればいいんじゃないか、と個人的には思います。

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旅行と語学問題

少し話が変わりますが、わたしには30代になってから一念発起してハワイ島で1年半マッサージの専門学校に留学した経験があります。

ハワイのような外国に、旅ではなく住んでみたかった、という理由もありましたが、当時こころとからだの関係性に深い興味があって、そういうセラピーの分野を調べていくと、かなり理路整然とした筋肉中心の解剖学からのボディセラピーというのがあり、日本の鍼灸中心の施術と違うであろう考え方が学べそうだと思ったので、西洋医学と東洋医学の融合のようなことがしたいと漠然と考えていたのと、当時めちゃめちゃハマっていたドルフィンスイムが出来る浜があるというので、選びました。

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そういう新しいマッサージテクニックや考え方は、やはりアメリカ(&カナダも)が進んでいます。
そこで、英語でしか出ていない文献を読んで、日本ではまだ知られていないテクニックや知識を学んだので、日本に帰国してからも(10年以上経った今も)私がやっている施術は、日本ではかなりレアで最先端のテクニックだったりします。参考:ボディセラピーサロンモアナブルー(宣伝ですw)

その当時から、私が英語がペラペラっと話せたわけではありませんでした。英語は必須だと思っていたので、高校時代から少しずつ英会話学校などにも通っていたため、全然ダメということはなかったですが、今もペラペラかというと全然そんなことない。でも、日本にない、日本語に訳されていないものを知るためには、国際共通語である英語を学ぶのが近道。そう思って飛び込みました。そしてその考えは間違ってなかったと思います。

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これはハワイ島のスピナードルフィン

旅が好きな人だけじゃなく、特定の何か分野を専門的に知りたいときは、例えばヨガや占星術なんていうものも、深く知るためには「原典」を自力で当たることができると、学びの幅が大幅に広がります。インターネットの世界などもそうですね。

好きなものに関しては学びも楽しめることが多いものです。スリランカでもやはり共通語は英語。
体調やその他を英語で話すのは大変ですが、逆にそれだけ準備しておけば片言でも意思疎通はできる。ぜひ語学という壁を、どーーんと大きく突破して、いろんな世界を広げる人が増えるといいなあと思っています。

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