半年間でガチな起業プログラムを本当につくるEDGECAMP
EDGECAMPとは、5年前にスタートした土佐山アカデミーが2014年度からスタートさせた、辺境地で起業する人のための半年間プログラムのこと。(正式名称は過疎地域特化型・起業家養成プログラムというらしい)
参考:EDGECAMP2015
毎月1回、半年間にわたって3日間(後半は2日間)メンターと呼ばれる人たちが土佐山にやってきて、自分たちの考えた都市部ではない場所で起業し、生きていくためのプランをプレゼンテーションし、メンターによるアドバイスメンタリングを受けブラッシュアップさせていき、最終的に「これでやっていきます!」と地元の方などに向けて発表するというもの。
わたしはこのプログラムを2015年夏にたまたま知って、どこか田舎でダイナミックなことがやってみたいな〜と思っていたこと、自分自身のライフスタイルを新しくリニューアルしたいと思っていたことがキッカケとなって、参加させていただくことになりました。
(旧ブログのこのあたり参考)
「変化はいつも端から起きる」というキャッチコピーは嘘じゃない。
ここ数年、政府の後押し?施策もあって、「地方移住」や「起業支援」という言葉がちまたでもよく聞かれるようになりました。土佐山アカデミーは、その流れの先陣を切るようなかたちでスタートした、高知市土佐山地区にあるNPO法人です。
参考:土佐山アカデミー
EDGECAMPはその創始者であり、最近は岩手県遠野地区を中心に東北オープンアカデミーなども主催している林篤志さん、『ナリワイをつくる』などの著書で知られている伊藤洋志さんを中心に、アカデミー理事であり、ハワイから伝統的カヌーで航海をする「ホクレア号」日本人クルー第1号の内野加奈子さんの授業、前半は、豪華ゲストメンターをお迎えして合宿スタイルで進みます。
合宿中は、成果や進捗の発表のほか、土佐山のフィールドを歩く授業などもあって、それはとても楽しかった!
土佐山は昔から超最先端。早すぎて孤高な存在かもしれない。
高知市の市街地から車だとたった20分ほど山を上がるだけにもかかわらず、土佐山地区(旧土佐山村)は、マジでガチな里山。中山間地域という言葉がピッタリくる、平地がほとんどないところ。けれど、もともと幕末の自由民権運動の発祥にもなったという土地柄、非常に進んだ考え方を持っている方が多い地域でもあります。
「自分たちでなんとかせんといかん」というような危機感もあったのか、村がなくなることになった20年以上前に住民自らでワークショップを重ね、村の予算を1年分つぎ込んだという(!)オーベルジュ土佐山という素晴らしいホテルをつくったり、地域全体で有機農業を推進し、法人化して有機のゆずやしょうがを作り流通させる仕組みをつくっていたりと、時代を先取りした取り組みが数多く行われているのです。
半年間、早かった!!でも、これからがスタートです。
2015年9月下旬にスタートした土佐山ライフ。EDGECAMPの毎月の合宿は、かなり大変でした!2日間は全然寝られない。前日も発表準備でバタバタ。半年なんてあっという間だけど、その間どこにメインの拠点を置くか?サロンをどうするか?など、プライベートな生活スタイルも随分いろんなことが変化したので、とにかくその中で結果を出していくことが求められ、それがかなり大変でした。
そして最後の3月に、発表会が行われプログラムは終了。わたしをはじめ、EDGECAMP生が成果を発表しました。わたしをはじめ、みんなの発表内容は別記事でご紹介します!。
9月から3月までの期間、最初に思っていたよりも土佐山に滞在できず、毎月移動移動、プロジェクトの進捗もいろんな状況で思うように進められず、なかなか厳しい時期もありましたが、毎回メンターの方たちの叱咤激励もあり、なんとかここまでやってきました。
とにかく今は無事終わった〜というホッとする気分と、しかしいろいろなことがこれからなんだよな〜という気が引き締まるのとの両方があるのですが、でもこうして写真を見直していると、参加してよかったな〜という思いでいっぱいです。