1-Travel 旅 1.01.1 Morocco モロッコ

砂漠の夜は焚火で更けるーモロッコ旅18

2017年モロッコの旅まとめて読むときはこちらから:2017モロッコ

マラケシュから2泊3日のサハラ砂漠現地ツアー・参加2日目の様子です
前の記事:ラクダに乗って夜の砂漠を歩くーモロッコ旅17

何もすることがないと、人は話しはじめる

ろうそくが照らされるなかに入るとそこは大きなゲルのようなテント。
ちゃぶ台のようなテーブルがいくつか置かれていて、ラグや毛布が敷かれていました。

このあとどうなるのか?この砂漠の真ん中で誰が何をどうするのか?誰もわからないまま30人くらいの外国人たちが所在なさげに座っているという図。トイレは・・・トイレはどこ?と聞いてもなんかわかったようなわからないような。(おそらく、砂漠全部がトイレだよ的な)



することがないと(携帯もさすがにこのあたりは電波が入らない)みんなどうするかというと、とりあえず近くの人と話してみようという気になるようで。バンに乗っていなかった知らない人たちもどっと合流しているので、ますます「あんた誰」状態(笑)。

でもまあとにかく近くにいたロシア系の夫婦と一緒にラクダに乗ったスペイン人夫妻とでなんとなーくボソボソと話しをしたりして時間を過ごしていました。


砂漠なのにネコもいる!

と、そこに突然小さな生き物が!ネコです。

子猫がいる!まだかなり生まれたてに近いような小さなネコ。ここで飼われているのでしょうか? でないと食べ物とか絶対ないはずだから・・・。モロッコにはどこにでもネコがいるなあと思っていたのですが、まさか砂漠にもいるとはかなりの驚きでした。

わたしのカバンの中にあったパン?の匂いに惹かれたらしい

ディナーはチキンとじゃがいも、アプリコットのタジン!

いよいよもって会話のネタもそろそろ途切れがちになったころ、突然別のテントにいたと思われる砂漠の民の人たちが、美味しそうなパンのようなものとタジン(素焼きの蒸し鍋)を持ってきました。わーい!ごはんだごはん!

ここで食べたじゃがいもがたくさん入っていたチキンとアプリコットのタジン、かなり美味しかった。みんなでひとつの鍋をつついて食べるっていいですよね。人種によっては苦手な人たちもいるのかもしれませんが、鍋文化の日本人には全然アリです。ドライフルーツをうまく利用して味に深みを出しているのがすばらしい。レーズンだったりすることもあるし、仕上げにオレンジやレモンなどの柑橘系の果汁がかかっていたり煮込まれていたりするのも、一般的な日本の料理感覚にはないので、とても新鮮でした。

よく見るとネコがおこぼれを欲しがってますねw

すごい勢いであっという間に夕食を平らげたら、またヒマな時間がやってきます(笑)ホントに特になにもやることがない。本を読むには暗すぎるし、電源が心配だからあまりカメラの画像とかも見返すのがこわいし。若めのスペイン系グループのテーブルはえらく盛り上がりはじめて、スペイン語がじゃんじゃん飛び交うし。アジア人はいろいろアウェイです・・・。

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外に出るとものすごい星空が!

夕食後、寒いのであまり外には出たくないという気持ちと、「これは絶対星がキレイはず」という気持ちが半々だったのですが、思い切って外に出てみました。着込むといってもたいして持ってなく、フリースを二枚重ねしてさらに薄手のダウンも着てでしたが。

そしてそこでみた星空は、ヤバかった。

わたしは、過去いろんな旅先で、かなりすごい星空をたくさん見てきました。
小笠原諸島父島の山奥で見た満点の星、波照間島、屋久島、はたまた山梨の天文台があるような星が美しい場所。ニュージーランドやハワイ島オニヅカセンター、マウイ島の山頂近く、アメリカグランドキャニオン近くの星が美しい峡谷などなど。

そのどれもが今も忘れられない印象的なすごい星空でしたが、なんというか、さすがの王道サハラ砂漠ですよ。
もう文句ないっす!といいたくなるほどのものすごい星の数。天の川は真っ白!みたいになってるし、え、星ってこんな見えるもの?って言いたくなるほど、全天を覆い尽くす星たち。

そして暗闇といっても少し砂漠の稜線は見えていて、それがまた美しい・・・。  

地平線から地平線まで天の川が続いていました

星の数もさることながら、やはりここのすごいのは、「建物がないから天球全部が丸見え」ということ。
山などがあるとその分視界が遮られるし、海のど真ん中じゃない限り360°全天星!というのは体験しづらいこと。でも当たり前だけど、砂漠だから他なんもない。丸見え。星の写真を一応取れたらいいなと思って一眼でも撮影できるミニ三脚を持ってきたのですが、それがなかなかいい仕事をしてくれて、ピンぼけも多かったけど、少しだけ写真も撮ることができました。全然思ったような出来にはならなかったけれど。

「月が出てきたから、そろそろ外で焚火するよ!」の呼びかけが

昼間だってそこまで暖かくない12月。夜はマイナスになるという話はやはり本当だったようで。
手袋をしていない手がすぐに冷たくなり、カメラのバッテリーも全然もたなくなって、テントに戻りました。

テントはみんながご飯を食べた50人くらい入れそうな大型テントのまわりに5〜10人くらいが寝られる中型のゲルのようなテントがいくつも囲むように立てられていて、夜はそこで眠る、ということのようです。この日は満月から少し過ぎたくらいの日で、さっきまでの満点の星空が少しずつ明るくなってきていました。

「月が出てきたから、そろそろ外で焚火タイム!」みたいな掛け声がかかり、焚火好きの私としては行かないわけにはいきません。そして外に出てみると・・・

わおーーー!な太陽のように明るく輝く月が上ってきていました。

あんなに見えていた星も、都会の夜空くらいにまで星の数も減っていて。(それでもオリオンも昴(プレアデス星団)も見えていますね)砂漠の砂の茶色いのだってわかるくらいに明るい。

 

砂漠の民はいったい何者なのかも最後までわかりませんでしたが、ターバンみたいなのを被った彼らが火を焚いて、まわりにみんなが集まって。「知ってるうた歌おうぜ!」みたいな感じで、ジャンベを叩きながら、みんなで歌をうたう。なんというシンプルライフ。

焚火の火に当たりながら、「気がつけばこうなっていた」「いったいなぜわたしはここに」みたいに、モロッコに来てからの不思議なこの時間の流れを振り返ってみたり。予期せぬことではあったけれど、結果的には「いつか一生のうち一度はやってみたかったこと」のひとつだったサハラ砂漠でキャンプが、いつの間にか叶っていて。

自分の選択肢とまるで反対のことをしたら、自分が望んでいたことがやってきた。人生ってたぶんそういうもんなんだろうなあと、つくづく思ったのでした。

宴は続くが、寒くなったので就寝用テントへ

宴はまだ続いていたけれど、寒くなってきたのでそおっと自分の就寝用テントへ戻り、少しだけ暖かくなったからだを毛布に埋めて、そのまま眠りにつきます。コンタクトレンズは外したけれど、明日ちゃんとつけられるかしら・・・と思いつつ。

モロッコ旅19ー夜明けの砂漠に続きます

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