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#03 『1万人インタビューで学んだ「聞き上手」さんの習慣』ーワンダラーユウコの読書ログ

 
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 知人の著書を偶然発見、ご縁を感じて読んでみました。

プロインタビュアー佐藤智子さんの著書です。著書の佐藤さんは、以前一度お会いしたことがある知人なのですが、最近、まわりも本人もびっくりなほどの電撃婚をされた話をFacebook投稿で見て、他人ごとながら、「なんだかほんとによかったな〜」なんて思っているところに、図書館の返却本棚の中でこちらを発見。勝手にご縁も感じて、読んでみることにしました。

雑誌の記事執筆のための「インタビュー」をするときの技術や工夫を紹介しつつ、それをどう日常生活に活かすか?細かいテクニックと、心理学やスピリチュアルな知識にも詳しい彼女らしい(その片鱗はどこにも書かれていないけれど)「目の前の人を100%好きになる」という極意がさまざまな例で書かれていました。

 #04 1万人インタビューで学んだ「聞き上手」さんの習慣

「聞き上手」さんの習慣

「聞き上手」さんの習慣   プロインタビュアー佐藤智子

インタビューは楽しいけど難しい

わたしも「ゲストハウスプレス」編集長として、またしばしばライターとしても活動しているので、ここ数年はいろんな人にお話を聞いて、記事にするというのを仕事としてもやっているのでよくわかるのですが、いきなり知らない人のところに行って、「その人の本質・キーになる想い」を引き出すというのは、かなり難しいことのひとつです。人にお話を聞かせてもらって、ご自身でも認識していなかったことや想いを、インタビューによって引き出すお手伝いができるのはとても楽しい。

けれど、それって わたしの場合は何度もお話するなど、どうしても時間をかけたくなってしまう。今でも初対面でパッと話を聞いて、記事にするということが、自分のキャリアの少なさから来るものなのかもしれないけれど、すごく乱暴な気がしてしまうのです。

だから、なるべくインタビュー本番の時間前、例えばゲストハウスプレスの取材では、前日入りで宿泊もしつつ、当日に備えるという、相当のこころの準備をして臨んでいます。そんなわけで、芸能人・著名人の方など「15分しかない!」みたいな人もインタビューしてきている佐藤さんのワザっていったいどんなものなのか、とても興味がありました。

 

第1章の「聞き上手さん」が知っている、「質問」と「情報集め」のきほん、では冒頭の見出しで「相手の人となりは「たった5分」のインタビューでわかる」と書いているのですから。
 
断言してしまいますが、相手を深く知ることと、一緒にすごす時間の長さは比例しません。たとえ何年も一緒にすごしているからといって、「本心」がわかるとはかぎりませんし、長時間話せば深いホンネが聞き出せる、ともかぎりません。
 
確かにそう言われるとそうなんですよね。大事なのは「質問の仕方」とその答えをどれだけ丁寧にすくい上げて、その人らしさが出ている言葉を語ってもらえるか?と著者は語ります。そのために事前に準備をする。準備とは、会場のセッティングやインタビュー環境を整えてくれる人たちも含めて、インタビュー本番までに「この人なら信頼できる」という空気をつくりあげていくことだと大切だと説いています。
 
じゃあ、その信頼ってどういうふうにつくっていくの?という、そのヒントもたくさん書かれてありました。
 

信頼をえるファーストステップは「相手のニーズ」を知ること

情報は、相手への「ギフト」になります。この場合のギフトは(営業先の男性との会話例)「お嬢さんのための学習塾」という情報です。相手のニーズをさりげなくうかがっておき、ここぞというタイミングで提供する。これができる人は、まちがいなく相手の心をつかめる人です。気の利いたギフトがそうであるように、相手に喜んでもらえるギフトを渡すためには、相手がいま何を必要としているのか、つまり「相手のニーズ」を知らなくてはいけません。これも、相手との会話のなかでわかるのです。
 
 

こんな人におすすめ

第2章では、取材をするライターや編集者、ブログやSNSで発信する人にとってかなり有益な情報がたくさん紹介されています。たとえば「周辺取材」の大切さ、ぴったりの取材相手を短時間でみつける「逆算」と「ずらし」の手法など、へ〜そういうふうに雑誌って作ってるんだなーなんて、ちょっとミーハー心も堪能できたりして。なので専門職の人はもちろんのこと、ブログなどで誰かに発信したいとか、営業能力をもっとあげたい!って人にもよい事例が書かれてます。(あと美川憲一さんと伊達公子さんのファンの方もぜひw)

第3章では、普段の生活のなかで、「質問」をし、答えることで、人間関係を円滑に、コミュニケーション能力を高めるコツが描かれています。ちょっと前に「魔法の質問」のマツダミヒロさんの著書も読んでいたので、問いって大事なんだなーとよけいに感じましたが、自分には「話題」とか「ネタ」がないよ・・・なんて思っている自称普通の人が読むと、より「なるほどー」って思うかも。

 

好奇心ってなにより大事。

わたしが著者の佐藤さんとお話したことがあるからよけい思うところもあるのでしょうが、この本を読んで感じた一番のことが、「相手に対する興味を持つ」ってことがとにかく大事なんだな、ということ。佐藤さんはそれがすごく強い方だなと感じました。職業柄もあるのでしょうが、(旅好きに共通するのかもしれないけれど)もともと人が大好き、新しい世界を知るのが大好き、という明るいエネルギーを持っている。

「隣の人なんて他人なんて全然興味ない」そう思うひともいるかもしれないけれど、そんな極端な人はそうそういない。人間という生き物は孤独になることに弱い生き物だから、他人への興味が強い=生きるエネルギーが強いというふうにも感じます。

「今は他人に質問なんてする元気ないわ」って方は、まず自分を癒すことを優先したらよい。けれど、少しでも人と楽しく関わって生きていきたいな、と思っている人は、なんでもいいから何かに対する興味「好奇心」を持つこと

それは、自分の好きなことからスタートするので全然よいのです。プロはその好奇心を最大限に活用し、細かな差も逃さないけれど、その力を使うのはプロじゃなくてもよくて、自分のまずは興味のあるところから「これってなんだろう」「どういうことだろう?」って疑問に思うことがまず大事。

そこから誰かに質問して相手に答えてもらって、ちゃんとその方に「あなただからこそ聞けた情報である」という形式張ったものでないお礼を言って、(別の情報の)お返しをして。その繰り返しが「聞き上手」さんの習慣になっていくのだなあ、それは確かに人間関係の極意だよなあ〜と感じた本でした。

 

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