2- Lifestyle ライフスタイル 2.3 Book 読書ログ

#05『脱東京ー仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住』ーワンダラーユウコの読書ログ

知ってる人もちょこちょこ載ってる移住本

2015年に刊行された本田直之さんの本。レバレッジシリーズなどの仕事本で知られてますね。
この方自身2008年からハワイに移住されて二拠点生活を送っていて、その前くらいから著作など読んでいたのですが、だんだん「取材して書く」みたいなことをされるようになったのですね。

『脱東京ー仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住』

脱東京  仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住
脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住 本田直之

 

こちらは福岡R不動産など福岡に関連するスタートアップと、全国各地のR不動産や◯◯移住計画、などのプロジェクトを運営している人たちや、ソトコト、グリーンズといった媒体、ココロマチさん、新潟で山ノ家を運営するgift_labの後藤さん、池田さんなどなど14名にインタビュー取材して書かれた本。

なんだか知ってる人がいっぱい出てる・・・という印象。わたしも移住こそしてないけれど、(そもそも葉山周辺にいたときから移住っぽい暮らしだったし、今は大阪にUターンだし)脱東京(=お金儲け&クリエイティブであるためには東京に住む必要があるとは思っていない)であることは間違いなく、個人的には内容は新鮮な驚きや発見はなかったですが、まとまった読み物としてはおもしろかったかな。

 

「あたらしい移住で成功するために必要な22のスキル」とは?

最後の章にまとめて書かれてあったのが下記の22のスキル。能力と資質に分かれてます。

能力

能力1 発信力がある
能力2 価値の交換ができる
能力3 クリエイティブセンスがある
能力4 モバイル・ポータブルな仕事ができる
能力5 ナイスである
能力6 自分でいろいろなモノや価値を創れる
能力7 人を巻き込める
能力8 地域の良さを翻訳・編集できる
能力9 何足ものわらじを履ける
能力10 自分で考える
能力11 依存しない
能力12 常に新しいチャレンジができる
能力13 東京や海外での修行経験

思考

思考1 ライフスタイルがある
思考2 自分を持っている
思考3 常識に縛られない
思考4 生活水準ではなく、生活の質を上げることに興味がある
思考5 偶然を楽しめる
思考6 否定から入らない
思考7 お金よりも経験・体験を重要視する
思考8 二毛作の発想ができる
思考9 夫婦ともに自立している

間違ってないかもだけど・・・レベル高すぎない?

書いてあることは全部そうだなーとは思うし、この23個全部あれば、たぶん日本だけじゃなく、世界中お金がなくてもきっとどこででも生きていけるからサバイバル能力としても最高だと思うし、そういう意味では賛成なのですが、しかしこれだけ読んだらふつう「無理ゲー」って思いそう・・。この能力が全部ないと移住で失敗する!っていう風に捉えてしまうと、それは違う。これはあくまで後付けの能力であって、これがないとダメということでは決してないはず。

ただ、地方のよさって今の段階では「自分でなんでもおもしろがる能力」がないと楽しいとは思えないかも。やっぱりオシャレなカフェとか周りに点在していてほしい!とか、本屋がないと厳しいとか、地方都市では叶えられないこともあることは事実。ただどんな地方でも、今はちゃんと「いるとこにはいる」ので、ゲストハウスとか、地域のコミュニティスペースやそういう場所にいって、「おもしろいことやってる人や場所」を探さないと、向こうからはやってこない。脱東京するには、受け身じゃなく、人生に対しても能動的であることがキーなのかなって思いました。

あと、これは2015年刊行の本で、実際今、都会から地方都市などに移住してそれなりに成果を上げている人というのは、移住エリートみたいなもんで、どんなことに対しても開拓者・フロンティアでいられる人たち。そういう人たちが一生懸命文化を作って、そこに便乗して移住してくる第2、第3世代っていうのもたぶん必要で。

今後は先人の偉業を踏襲するふつうの人たちが地方に向かう?

都会の風とセンスを地方に持ち込んで、持ち前の気前のよさとライフスタイルをそこに持っていき、地元を巻き込み、ある種のムーブメントをつくる人たち。それがこの本で紹介されている人たちなのだと思います。わたし自身もたぶんそちら側にいたいと思うし、そういう「誰もいない草むらをかき分けながら生きる」のが楽しいと思っているタイプ。

けれど、世の中そんな人ばかりじゃないし、そういう人生がしんどい人も当然いる。そういう人が、「ライフコストも安いし、なんか地方もオシャレなカフェとかあるし、子どものためにもいいかもね。働くとこも(自分が働けそうな)なんとかなりそう」とか。そういう人たちが東京を脱出を検討する時代にこの本から3年経った今入りつつあるのかなーと思っていますがどうでしょうか。

というか、そうならないとたぶん「地方創生」なんていってもどんどん東京に集まる状況は変わらない気もする。地方特有の「家族」「ヤンキー的地元ヒエラルキー」とかは、地方が嫌で出てきた人は、そのまま同じところに戻ってもキツイだろうしね。東京ネイティブな人などの都会っ子が、ちょい都会な地方都市に移住して、そこで働くっていうのが、ソフトランディング的にいちばん楽しそうな気がする。それこそここに出てくる神戸とか福岡とか京都とか。金沢、長野の市街地くらいまではそういう感性でいけそう?どうでしょう??

やっぱり落ち着けるカフェは欲しいんですよねーどこに住んでても。

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