2017年9月ハワイ島1週間の旅。まとめて読みたいときは #2017ハワイ島 からどうぞ!
火山エリアは広い!
国立公園という(英語ではNational Parkナショナルパーク)名前がそうさせるのか、公園内だけでめぐるのにまる1日はかかるというのが、みんななかなか理解しづらかったようなのですが、今日はハワイ島のなかで最もパワフルなボルケーノエリアを山の上から海まで下りることにしました。
たくさんトレッキングルートもあります
今回は時間がとれずに行かなかったけれど、この火口のまわりや近くのシダが生い茂るあたりを歩くトレッキングルートもたくさんあります。 以前この火口近くまで下りてまた上ってくる半日くらいのトレッキングルートを歩いたことがありますが、なんか不思議な感覚でおもしろかった。
火山大国・温泉大国のわたしたちにはわりと普通ですが、こうした噴気口なども途中にあります。やっぱりちょっと硫黄っぽい匂いがする。
昼のハレマウマウ火口
昨日の夜行って大興奮した火口に、朝も立ち寄ってみました。なんと今はとても活発な溶岩のため、明るくてもめちゃめちゃオレンジ色の溶岩が爆発してるのが見える。すごい!
普通の観光ツアーなら、ぱっと見て10分くらいでハイ次!となりますが、わたしたちは、みんなの様子を逐一チェックしてみていて、「あ、ここは長い時間いたほうがいいな」と思ったときには、予定より時間を多く取ることもよくあります。
パワースポットというところに行く人はよくいるんだけど、みんなあっという間に行って帰ってきちゃって、せっかくパワーがある土地であっても、全然それを体感せずに「はい、みました!」で帰ってくる人が多いのが残念。 少なくとも同じ場所に2〜30分は佇んで、できれば友達とおしゃべりとかもせずに、自分の時間をとってその場所のエネルギーを感じてあげることが大事なんじゃないかなと思います。
火山のあたりは当然家や人工物がないので、比較対象がしにくいのだけれど、とにかくスケールが大きくて、自分の距離感覚みたいなものがおかしくなってしまう気がします。 溶岩とかも普通にちょっと前に流れて、固まりましたみたいなところだらけ。
固まった溶岩の上に作られた道路を通って海へ
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードというのは、火口から流れて固まった溶岩の上に新しく道路をつくって、火口の標高1300m近くのところから、海岸際まで敷かれている道路のこと。下りるだけで車で40分くらいかかります。このあたりでみんな「国立公園広過ぎ!」って実感。どこもかしこも国立公園。アメリカのナショナルパークは人が住んでないところなので、このあたりに人家はありません。
古くに描かれた象形文字(ペトログリフ)
今回はその海べりちかくにある、ペトログリフがある遺跡に行ってみることにしました。ペトログリフが残されている岩場まで1km弱歩きます。 海岸沿いで、標高が低く、全く日陰もないので暑い!!!
ペトログリフというのは、古代の人間の落書きみたいなもので、象形文字ともアートとも言われています。ハワイのそれは比較的新しく、数百年前レベルのこともあるそう。 ハワイの人たちは文字をもたない文化だったので、フラのような踊りやこうした絵柄でコミュニケーションを図っていたのでしょうね。
参考 ペトログリフとは?ーハワイの神話と伝説ー
ペトログリフまわりには木道が整備されていました。 結構いろいろな種類のがあります。
地球の息吹を感じる場所
溶岩だけ!みたいなところで写真を撮りたいというリクエストがあったので、海岸沿いの道路の終点近くまで行って、撮影大会。
昔このあたりには町というか集落があったそうで、いつしか溶岩に埋もれ、廃村になったそう。今も海に溶岩が流れているカラパナという町も、何度も家が燃えて溶岩が覆いかぶさったりする被害があります。それでもみんなちょっと移動させたりしながら、住んでいる人がそれなりにいるのがびっくり。
日本の火山のようなサラサラの火砕流ではなくて、どろりと流れるのに時間がかかり、比較的流れる方向なども予測しやすいからだとは思いますが、火山もすごいけど人間もすごいなあと改めて思ったりします。