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CITAN と LYURO、今年オープンした東京のオシャレホステル&ダイニングに行ってみた。

最近のトーキョーゲストハウス事情。

最近の東京は、いよいよ東京オリンピックも近くなってきたからか、とにかくホステル型宿泊施設のオープンラッシュが続いています。私が行ったところで、TRAIN HOSTEL北斗星、WISE OWL HOSTEL SHIBUYA(TOKYOってのもある)、Nuiを手がけるBackpacker’s Japanの4号店、CITANなどなど。とにかくキレイでオシャレ!でもって廉価で泊まれるドミトリーがあって、基本ホステルスタイル。他にも情報を追いきれないほどたくさんのゲストハウスがオープンしています。

CITANフロントとコーヒースタンド。

その背景には、東京に来る外国人旅行客の増加も当然大きいですが、その他にもビルを一棟まるごとリノベーションして、貸しオフィスビルだったところを業態転換し、投資やビジネスの対象としてホステルという選択肢をビルオーナーが持ち始めたことや、そうした事例が成功例として銀行等の金融機関に認知されはじめ、融資が下りやすくなったことなども挙げられるかと思います。

地方都市などで個人が借りられる物件をなんとかして、オーナーが一人で始める、というタイプの宿とは全然違う、ビジネスとして参入する大型の宿が増えているのが東京の特徴でしょうか。地価も高いし、そうでもしないと開業・運営が厳しいという東京ならではの事情も当然ある気がしますが、かといって、ビジネス一辺倒かというと、そこは宿によって差がある部分で、オペレーションやグランドデザインなど、泊まってみると居心地のよさ、という実感で返ってくるのが、おもしろいところです。

ダイニングつきの大型ホステルが続々登場

最近のトレンドは、大きめのバーやレストランまでまるっとビル内にある施設。ゲストハウスを運営する自分たちの世界観に近い飲食施設に入ってもらったり、自分たちで運営したり、形態はさまざまですがそういう施設が増えてます。そしてそこの「お客さんの質や雰囲気がすごくいい!」と、先日はそういう飲食の専門家の方が絶賛しておられました。

ここ最近いくつかそうした施設に行って泊まってきました!ここでは代表的な2軒をご紹介。

CITAN bar dining & Hostel

CITAN where the story begins.

CITAN(シタン)は東日本橋に新たにオープンする七階建てのホステルです

一階は町に開いたコーヒー店と、旅行者を迎え見送るレセプション
地下のラウンジは世界の酒、ご飯、音楽、人が集まるバーダイニング
日本橋は古くから五街道の起点として栄え、幾つもの旅がはじまった町

ここで始まったストーリーが、町に、人に、繋がってゆく
CITANはそんな場所を目指しています




CITANは、地下にDJブースもあるバーダイニングがあって、1階にこだわりの焙煎コーヒースタンドがあるのが特徴。2階以上が宿泊施設部分になっていて、かなりパッキリ雰囲気なども分かれている印象。

1階のコーヒースタンドはテイクアウト用の窓もあって、外に開かれているかたちを強く印象づけてます。

実際、周りはオフィス街なので、平日は結構需要多そう。泊まったのは金〜土だったので、朝は周辺のタワマン居住(想像)オシャレファミリーが子連れでモーニング食べにきていたりして、素敵な景色でした。

CITAN地下のバー&ダイニング

地下のダイニングは、週末の夜は日本の有名ドコロのDJがガンガン音出してイベントして、かなり盛り上がってました。このハコぎゅうぎゅうな感じ。音も相当こだわってるんだろうなあというサウンドがレセプションまで響き渡ってました。

朝はうってかわってすごく爽やか。コーヒースタンドのモーニングを持ち込んでゆっくり食べられるスペースとして解放されてます。

バーもかなりいろいろ飲めそうなラインナップ。ワインセラーも!

ホステル内部は?

 7階までガッツリお部屋。おそらく2階と4階が女性専用フロアかシャワーだけ女性用かそんな感じ。共用のコモンスペースは1階レセプション奥にあってその横に小さいキッチンがあります。2階以上は本当にお部屋だけがある、という感じでした。

こちらは女性用8人ドミトリーだったかな?木製のベッドが多いなか、こちらはスチールの特注っぽい。個人的にはカプセルタイプよりこういう横に寝るベッド型のほうが好みなのでよかった。遮光カーテンでがっつり光を遮りプライバシーを守ります。

まあまあ満室で、泊まっている女の子がやたらと若くてかわいかった。(←オッサン的発言)シンガポールか香港かそのあたりから来たのかな?という女子グループの子たちもみんなおしゃれだったし、そういう子たちが、もう本当にここにはシティホテルと同じ感覚?で来てて、ホットカーラーとか持ち込んで鏡の前で巻いてる子とかいて、時代が変わったんだな〜と実感。

シャワーブースがダーク基調なのは新鮮

備え付けのシャンプーリンス&ボディソープが、東京で小さくオリジナルでやってるっぽい感じのセレクトもので、なかなか質もよかった。こういうところは「エースホテル」っぽい。

コモンスペース

1階にある共有スペースは、この宿泊の規模にしては小さいけれど、必要十分にはつくってあります。コンビニで買ってきたものサクッと食べたり、充電しながら書き物したりとか。

まあとにかくどこもかしこもこだわりのオシャレ感がすごいですね。Nui.からLENと来て、どんどん進化して小奇麗になっていく感じは人によってはもっと手作り感残したもののほうがいいって言う人もいるかもしれないけれど、全体的には拡大した世界観が表現されててよいのでは?と思いました。

一番びっくりしたのが防音。相当気をつかったんだなー。ガンガンの爆音DJが二階に上がったとたんに全く聴こえてこず、シーンとしてて、お陰様で安眠でございました。

Lyuro 清澄

 

川の流れのように、旅する。

ここは、あなたと世界がつながる「流路」。
隅田川に臨むかわてらすとリバービューの空間、街に開かれたシェアスペースで
世界の文化と下町文化が混ざり合い変化する。
「 L Y U R O 東京清澄 」
あなたの旅が、ここからはじまる、ここで交わる。


こちらは、そもそもゲストハウスとかホステルとかも名乗ってなくて、基本「ホテル」。シェアホテルという名称をつけて、水回りはシェアして廉価にしたお部屋を多くつくって、それに加えて二段ベッド・カプセルスタイルのドミトリーをつけたよ、というもの。株式会社リビタという、不動産のリノベーションをやっている会社の事業で、一号店は金沢のHACHI。(参考記事:金沢シェアホテルHATCHi滞在。地方にもトーキョー的デザインホステルの波がやってきた!

隅田川沿いのLYURO(リューロ)は、川がモチーフということで、全体的に流線型で青い。

 

青い。歩道と車道の柵も変えたのかなあ?流線型です。

エントランスから売店を経てフロント

1階にちょっとしたショップとフロントロビーがあります。ここでチェックインしてカードキーやらもらったら部屋にGOという仕組み。女性専用ドミトリーはこの1階のフロント奥にあって、階上がどうなってるのかは見ずじまい。

夜のフロント&ロビー。アーティストの展示もありました

外階段から二階のデッキに出ることができます。目の前には隅田川。川床的にデッキで川とスカイツリーなぞみながらビールを飲むことができます。なんでも水辺活用の規制緩和によって可能になったつくりなのだとか。(大阪にはかなり昔からこういうのあります。京都の川床が一番古いだろうけど)

振り向くとスカイツリー

ホステル内部は?

今回どちらもフツーに泊まって帰ってきただけで、こちらもドミトリーしか行ってなくて、リバービューだというホテルの部屋はどうなってるのか見学したわけではないので全貌はつかめませんが、女性専用ドミトリーは10人くらいの定員だったけど、その部屋の内部に全部の設備が入っているという、なかなか斬新なつくりでした。

広めのカプセルタイプのベッド

入口から奥に縦に寝るタイプのベッド。上の段の階段がちゃんと傾斜になってるので比較的のぼりやすい。

備品もホテル並みに豪華です

で、その部屋の中に、洗面もシャワーブースも洗濯乾燥機も、小さなキッチンとソファもある、というつくりでした。ベッドのスペースとキッチン・洗面スペースは分厚いカーテンみたいなので仕切られていて音もあまり聞こえないように工夫してあります。

シンプルかつカッコいい、清潔、静か。

どちらの宿も、ホステル・ゲストハウスというよりも、海外ではブティックホテルと呼ばれるジャンル(何故か日本ではそのカテゴリーが貧弱)にあたるのかもしれない。という位とにかく設備が整ってて、オープンしたてだからピカピカで清潔で、静か。

貴重品用ロッカーや、下駄箱に館内を歩ける専用スリッパが入っていたりしてもうなんか至れり尽せり。最近はシーツも自分でセットアップしなくていい宿も増えたし、タオルとかバスタオルまでついてくる(通常はレンタルで有料)ところもあり、それでいて、ドミトリーなら価格が3,000円前後。いくらなんでもコスパ良すぎ?(すでに都内は価格競争?)と思います。

部屋の前に下駄箱。どこで靴を脱いで管理するかは宿ごとに違っていておもしろい

女性用ドミトリーの中にあるキッチン&くつろぎスペース

どちらもがっつり呑み食いできるダイニングスペースあり

LYURO清澄のレストランはPITMANSといって、石窯ピザとかBBQグリルの大きいのがあって、ガッツリ焼いたお肉や野菜がスキレットで出てくる&オリジナルのクラフトビールが飲めるというコンセプトのダイニングで、フツーに宿泊者というよりは近くの人たちが飲み食いに来ている人のほうが多かった印象です。

CITANのほうも、見たのが週末のDJイベントだったからか、ほとんど会社帰りの若めなビジネスマン的な人が多かったです。夜中までやっていたので、元気があれば荷物置いたら参戦しようかと思っていたけれど、人がすごく多かったのと疲れていたので、静かなベッドに一度入ってしまったらもう出られない(笑)という感じになってしまいました。

カウンターもソファ席もあって、相当大きいハコなのだけど、どこも手を抜くことなくシャレオツでございました。さすが!!

大型ホステルの特徴

大型のゲストハウス・ホステル(呼び方は人それぞれで差はないけど、ホステルのほうが比較的大型の宿を指すことが多いかも)は、
大型ゆえ、どうしてもスタッフさんや他のゲストとの交流とかは、よっぽどのことがない限り起こりません。

自分もそうした宿に泊まるときは、あんまり周りの人と積極的に話したりしたい、とも思ってなかったり。特にドミトリー部屋はすごーく静かだし、今はカーテンがガッツリ閉まってると誰が寝てるかわからないので、話すのもはばかられるような雰囲気もあったりして。でも、それでもなんとなく人と近いような雰囲気や、何か質問があったらスタッフの人に聞けば答えてくれるかな、という安心感があるので、ビジネスホテルに泊まるよりは、感覚としてはやっぱりこういうホステルタイプの宿に泊まりたいかな。

ただ、ずーっとドミトリーは厳しいので(たまには伸び伸び立ち上がりたいw)シングルの部屋でシャワートイレ共同で6,000円くらいとかの選択肢が増えるといいなあと個人的には思っております・・・。


兵庫県丹波市・白毫寺の藤ライトアップは妖艶な雰囲気。
蔵前・東京ひかりゲストハウスの不思議な夜

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