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福井・大安禅寺でサイケデリックな瞑想祈祷ワールドを体験ー大人の18きっぷ旅・初日の夜

お寺でサイケデリック祈祷会!?

実はこの日、福井駅前にあるゲストハウスSAMMIE’Sのオーナー咲子ちゃんから、「夕方までに到着できたら一緒に行きませんか?」と誘われていたイベントがありました。それがなんとお寺で行われる「サイケデリック祈祷会」。なんでも2年前に行われたあと今回が2回めとなる貴重な機会。お寺の住職が若いやり手のお兄さんで、お寺で、若い人向けの法話会やいろんなイベントも行っているのだそう。そういう突然のお誘いは大好き!なので、2つ返事で「ハイハイ行きます!」と答えていました。個人的にもそういうお寺でのイベントは興味があります。

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車で大安禅寺へ

夕方、宿のケアを咲子ちゃんのダーリンにお任せして、車で30分くらいの大安禅寺に向かいます。

福井市内には、昔ご縁があって何度か来たことあるのですが、ほとんど記憶から抜け落ちていて、ほぼ初!みたいな感覚です。市内は非常に穏やかで(暑いから誰も歩いてないってのもあった)市内には多くのお寺もありました。そのほとんどが観光名所的なものではなく、もっと土着的なものなのかな。禅宗の総本山、永平寺もありますしそういう土地柄なのかもしれません。

大安禅寺は花菖蒲でも有名、行事も多い活発なお寺さん

大安禅寺は、花の名所でもあって、道路標識にも出ているようなお寺でした。
少し坂を上っていった先にあるお寺は、想像を遥かに超えた大きな境内のお寺。この一角で祈祷会が行われます。

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サイケデリック祈祷会スタート。いったいこれは!?

サイケデリックって、何がいったい?と思っていたら、どうやら暗闇状態の中、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使って、そこにインクや絵の具?を落として場内に映し出し、その中で住職がお経を唱えたり、クリスタルボウルやディシュリドゥ、ギターを用いたアンビエントな音楽を流して、瞑想状態をつくりだす、というもののよう。

会場に入ると、ソルトキャンドルホルダーがいくつも置かれ、既にどこにいるのかわからない、不思議な気分になっていました。

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休憩と別ライブを挟んで2時間以上続いた異次元世界の旅。

夜7時頃スタートした祈祷会。途中で謎のコミックバンド的なライブも挟みつつ、アナログなプロジェクション・マッピングといってもよい不思議な色と、太鼓のドンドン響く音、般若心経をはじめとしたお経、ギターの旋律のようなそうでもないような音色、和室で寝転んでもよいという体勢もあって、大音響なのにうっかり寝ちゃうような、半覚醒状態のような、ちょっとぶっ飛び系にいっちゃいそうな、そんな不思議な世界を体感しました。

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住職のお経と太鼓、DJの流す音の中、ひとりずつご焼香しました

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なんとも不思議な世界

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目を閉じて、ふと目を開けるとこんな色が広がっていました


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福井のお寺でふと高野山を思い出す

暗闇に光る色の世界とアンビエントな音を聞きながら、ふとわたしは高野山の奥の院に行ったことを思い出していました。
同じお寺ですが、こちらはイベントでもなんでもなく早朝五時半に毎朝行われている行事のことです。

高野山・奥の院は、今も弘法大師空海さまが御入定(ごにゅうじょう)されている場所。入定とは、「自ら食を断って体を後世に残し釈迦の入滅後56億7000万年後に出現する弥勒菩薩と出会うことを目的とする。」ということなので、今もお大師さまは修行の身、生きているということになっているのです。

で、そのために金剛峯寺奥の院では、毎朝5時半にお大師さまのための朝食の儀式が行われています。もう1000年以上ずっとずっと続けられているということらしく・・・。高野山のゲストハウスKokuuに泊まったときに、この朝の行事に是非行ってみてほしいと勧められ、宿から歩いて2、30分、歴代の武将などの墓標が並ぶ参道を通り、完全にその先は結界のため写真撮影禁止の御廟橋を渡り、その儀式を見ました。

20人近くいたであろう僧侶が一斉にお経を唱え、太鼓や鐘が鳴り、まだ薄暗いなか、朝食のお供え物が運ばれてきます。小一時間その儀式が続くのですが、そのときに感じたなんとも言えない異次元ワールド、この世なのかあの世なのかわからなくなるようなそんな感覚と今回のサイケデリック祈祷会で体験した感覚はとても似ていて、なんだかよくわからないけど仏教スゲーと思いました(笑)。

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スケジュールのない旅は楽しい

今回の旅では、大まかな予定はたてたものの、結果的にはかなりその予定も現地で突然変更したりして、わたしにはよくあることですが、その場その場の感覚に素直に、自分が立てたスケジュールや調べたことを全部反故にして新しい選択肢を採用するということを数多くやりました。

最近はスマホでいろんなことを電車に乗ったまま調べられますし、そういう旅でも迷ったりすることはほとんどなくなりましたが、人に聞いたり、たまたま誰かが行くからそれについていく、的な旅のあり方って、大げさにいうと「自分の運命をそれでも信じる」という風にも捉えられるので、なるべくそういう直感を信じるようにしています。慣れるまでは、一寸先は闇みたいに思えるかもだけど、そのスリルが冒険!に思えるようになると、人生もまた冒険の塊だと思えるようになるんじゃないかな、と思います。

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福井駅前ゲストハウスSAMMIE’Sに宿泊した夏の18きっぷ旅初日。
気ままな18きっぷ旅は突然の予定変更にも柔軟対応可。酷暑の金沢を避け、JR七尾線を堪能。

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