マータレーのスパイスガーデンースリランカ1週間周遊旅4日目その1 からつづきます
極彩色の寺院たち
マータレーからキャンディを抜けて山岳地帯に入っていきます。
途中にはこんな鮮やかな寺院の装飾が見られました。
山岳地帯に入ると雨が降ってきました
国道といっても片道一車線ずつの細いぐねぐね道です。
途中少しだけ列車の線路も並走していました。
かなりの雨です。
あれ?聞き慣れた音が。
なんとなく聞き覚えのあるサイレン音がすると思ったら、救急車が通っていきました。これは明らかに日本の救急車の中古に違いない。日本からの中古車はかなり多く入っていて、ティッサマハーラーマというサファリの近くの小さな町で「ニッポンレンタカー」と書かれたバンも見ました。貸してくれるんかな?(笑)
スリランカは今は平和な国ですが、つい最近(2009年)までかなり激しい内戦が行なわれていました。(※スリランカ内戦ーWikipedia)その中で日本はODAでの経済資金援助なども数多く行っていて、その影響もあるのか日本の中古車が多く入っています。左側通行で日本と同じというのもあるかもしれませんが。
棚田が美しい
景色もヤシの木いっぱいの熱帯雨林から、日本の山林のような深い緑に変わってきました。
お茶畑が現れはじめました
深い谷、高低差を利用してお茶畑が広がっています。
企業お抱えの茶畑が続きます
スリランカが紅茶の産地になったのは、イギリスの植民地だったからで、歴史もそう古くはありません。大規模な紅茶プランテーションがイギリス統治時代に作られ、それが今も続いています。あの「リプトン」社のサートーマスリプトン(リプトン卿)が紅茶の栽培を始めたといわれる場所も残っています。
スリランカ紅茶の産地
紅茶の栽培は主に、島の中央山岳地帯と、島南端近くの平地で行われています。 スリランカでは茶園の位置する標高により、紅茶を3つに区分します。
・ハイグロウンティー:高地産茶。標高1200メートル以上の茶園
・ミディアムグロウンティー:中地産茶。標高600~1200メートルの茶園
・ロウグロウンティー:低地産茶。標高600メートル以下の茶園ハイグロウンティー(高地産紅茶)の産地
ハイグロウンティー産地は、島の中央山岳地帯に位置し、標高が高い為その気候は 熱帯とも思えない冷涼さです。その冷涼な気候とそれに反する強い日差し、昼夜の温度差、よく発生する霧が高品質な茶葉を育て、ハイグロウンティーはセイロン紅茶の中では最高級品とされています。 主なハイグロウンティー産地はウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラの3つです。
紅茶の栽培はこの斜面で手摘みするという重労働もあり、今も貧しいタミル人が労働しているという話も読みました。
※スリランカ:プランテーション居住者の生活改善事業(TEAプロジェクト)
海外への旅は、風光明媚な場所に行って、わー綺麗だなーとかスゴイなあとか、そういう表面的な部分で感動するのもすごく素晴らしい体験ですが、やはりちょっとだけでもその国の歴史や成り立ちを知っていると、よりその旅の深みが増して、同じ風景でも違って見えてきます。どんな視点で何を見るか?そこで何を感じるか? 同じ紅茶も、違う味に思えるような、想像力を刺激される旅になるんじゃないかなと思います。
ティーファクトリーに立ち寄りました
マックウッズ社は、日本にも卸されている紅茶の一大企業。この茶畑の間の看板は当然Hollywoodの看板を模しているのでしょう。ここで紅茶工場を見学してティールームでお茶をいただくことにしました。
マックウッズについて
1841年、イギリス人ウイリアム・マックウッズにより創業されました。同社は、創業以来長年にわたり伝統の上に常に革新の技術を加え、品質の高い紅茶づくりに専念してきました。高品質を維持するためにマックウッズ社では、自社で茶葉の栽培・生育から紅茶加工に至るまでの全てを一貫して行うことにこだわってきました。
その甲斐あって世界中の紅茶愛飲家の皆様に支持され、現在ではスリランカのいろいろな地域に2700エーカーもの(東京ドーム約8400個分)広大な8つの茶園を持ち、世界中のお客様のニーズに応える紅茶を作れる環境になるまで成長できました。マックウッズの紅茶からは、シングルエステイト(いろいろな茶葉をブレンドするのではなくを、茶園を特定して製造する紅茶の名称)から生み出される、雑味のない茶葉本来の甘みをご堪能できます。マックウッズ社Webサイトより
ワンコはどこにでもおりますね。高地に入るとサルは見なくなりました。